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2008/02/04

【3分で読めるイタリア最新ビジネス・ニュース】政治をめぐるいろいろ。

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★3分で読める!イタリア最新ビジネス・ニュース★

      ○ 。○ 第42号 。 。○ 
     
        政治をめぐるいろいろ。

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こんにちは。ムッチーナです。
いつもご愛読ありがとうございます。

先週プローディ政権が不信任となり、大混乱だったイタリア議会。
その混乱の様子は先週のメルマガではお伝えしませんでしたが、
もしかしたら日本でもテレビ放映されたでしょうか?

CNNでは放映されたそうですが、それはそれは恥ずかしい映像でした。
与党右派はシャンパンを開け、F1の表彰式のごとくあたりに泡を撒き散らし、
モルタデッラ(プローディ首相の本拠地ボローニャの特産ハムで、同首相のあ
だ名)をひらひらさせ、野次を飛ばすその様は、小学生の悪ふざけと全く同じ。

「オノレーボレ」(=栄誉ある)という立派な枕言葉がつく、イタリアの議員
先生方。その方々がお住まいになる、イタリア議会という世界について、ちょっ
といろいろ考えてみました。

巻末に続く。

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【大統領、マリーニ上院議長に調整を指令 新選挙法案可決狙い】
プローディ政権の不信任を受けて30日(水)ナポリターノ大統領はマリーニ
上院議長に、今国会の優先課題であった選挙法改正が可能かどうかを検証する
よう命じた。マリーニ上院議長はこれを受けて、各党党首と協議を開始し、選
挙法改正案への支持を確認する。過半数の支持が得られることが明らかになら
なければ、ナポリターノ大統領は両院を解散し総選挙を選ぶと見られている。
同大統領は30日(水)、「懸念されるのは、今回の混乱の原因となった課題
(選挙法改正・憲法の一部改正)の解決なしには政治の安定と効率的な動きが
望めないことであり、これについては最近産業界・市民の代表らが指摘し続け
てきたところでもある」と述べ、マリーニ議長の調整に一縷の望みを託す旨を
明らかにした。
(1月31日『City』、『Corriere.it』)


【伊銀調査結果 サラリーマン家計の厳しさ浮き彫りに】
イタリア銀行による2001〜2006年の家計調査によると、イタリア給与
所得者家庭の収入は0.9%の増加にとどまり、同期間の物価上昇分(=食費
など支出増加分)をカバー出来ていないことが明らかになった。一方自営業者
の所得は13.8%増加と大きく改善。一家あたりの平均収入は月2600ユー
ロ強だった。カテゴリー別では、女性に比べて男性、南部に比べて北部、中・
高卒者に比べて大卒者、若者に比べて中高年層の収入が高いことが分かった。
若年層の所得の低さは深刻で、20代の70%が両親と暮らしており、給与所
得者の収入は年12500ユーロ(月1041ユーロ)に満たない。
(1月29日『City』)


【外国人家事手伝いの6割が所得不申告】
イタリア人は、外国人労働者の流入に否定的な一方で、いざ自分が家事手伝い
を雇うとなると適切な書類を揃えず、付加価値税を払わない・・・UIL(イ
タリア労働者連合)の調査で、こんな結果が浮き彫りになった。イタリアでは
100万人以上の外国人女性(家事手伝いの95%を占める)がお年寄りや子
どもの生活をサポートしているが、彼女らの60%が所得を申告していない
(できない)ことが分かった。所得を申告するには適切な滞在許可証が必要で
あり、滞在許可証の取得には労働契約が必要となるが、支払い者側が付加価値
税を逃れるために正式な契約書を準備しない傾向にある。
(1月29日付『City』)


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ムッチーナの今週のひとこと【政治をめぐるいろいろ。】


まずはこちらをご覧下さい。(外務省ホームページ。)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/italy/data.html

中盤に、2007年5月現在のイタリア議会の党構成と、選挙制度が記載され
ております。

ご覧のとおり、党の数がやたら多い!
中には3人しか党員のいない党もあります。
これではどの党も自分では与党になれないのは明白で、だからいろいろある与
党も野党も連立を組んで「中道左派連合」「中道右派連合」と呼ばれています。

大統領が、選挙法改正を最優先としたのは(一応表向きには)まず現在の完全
比例代表制では、独りで過半数を占める真の「与党」は永遠に生まれず、くっ
ついたり離れたりを繰り返し重要事項の決定すら出来ないと考えたからです。

じゃあどんな選挙法にしたらよいのかというと、ドイツ式がいいだのフランス
式がいいだのこれまた意見はバラバラで、いっこうにまとまらない。個人的に
は、選挙法をどこぞの国式にしなくとも、「党」を作るためのの最低人数制限
を上げればいいだけだと思うのですが。
まあ、そこを単純にそうしないのには、いろいろあるのでしょう。

いずれにしても、政党どうしの利害闘争ばかりしていて重要事項がいっこうに
決まらない、というのはそのとおりで、たとえばナポリのごみ問題。驚くのは
この問題、今に始まったことではなく、「ごみ問題緊急対策委員長」なる役職
はなんと14年前からあるそうです。勿論状況がひどくなってきたのは最近で
すが、いったい誰のお金でご飯が食べられると思っているのか。はっきり言っ
て呆れます。

プローディ政権はでも、赤字だらけの財政建て直しには少しずつ成果を出して
いますから、経済政策ではマルではないかと私は思います。アリタリア航空に
見られるように、ベルルスコーニ前政権が放置した「赤字垂れ流し」組織は、
他にも沢山あるはずです。

いろいろあってきりがありませんが、個人的にはプローディ政権のこれまでの
施策(一時的な増税と脱税対策強化による財政赤字削減・増収分を弱者に還元・
規制緩和などなど)は筋が通ってるように思えるので、出来れば続投して欲し
いと思います。

ここまでいろいろ言いましたが、選挙権は(まだ)ないのが哀しい所です。



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発行者: 関原 睦恵
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