ボイストレーニングの嘘真うそまこと RSSを登録する

主に発声訓練独習者へ向けて、具体的な練習方法や論理、訓練の考え方や進め方、一般的な常識やセオリーの真偽等を紹介します。号毎にいくつかののキーワードを挙げて、それを解説するかたちで話をすすめていく予定です。

  • 周期 不定期
  • 最新号 2008/09/18
  • 発行部数 158
  • マガジンID 0000225345
  • 個別ページ
最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
あなたの一票を待っています!まぐまぐ大賞2008
2007/10/30

[VT]うそまこと其之十参〜その第一声〜

この記事を取り寄せる

[VT]うそまこと其之十参〜その第一声〜

13回目のテーマは「歌いだし」です。
---------------------------------------------------------------------------------
歌唱の一番最初、(楽曲の始めではなくて、その日その訓練の最初ってことです)
第一声にどういう声を出すか。
ジューヨーなもんだいです。
つまりは、
「どういう曲で、どういう音量で、どういう声種で、
どういう構音で、どういう支え方で、どういう呼気で、声を出し始めるか」
その日の出来を大きく左右する最重要命題だったりします。

量的には15分、3曲くらいでしょうか。
(筆者は基本的にはカラオケ音源など利用して 常に楽曲で歌うことをお薦めしてます)
ここを失敗したときの症状として、筆者を含めた周囲の例を挙げます。
特に厄介なのが「閉鎖が偏って声帯がきっちり鳴らない」というやつです。
中〜高音域(男性のハイCあたりまで)を軽く出そうとした時に
最近流行のざらっとした感じを狙うことがあるんですが
それが上手くいかない。(普段狙って出せる人たちの話ですが)
ノイジーに出そうとするとどうしてもキメが粗くなっちゃう。
そういう感じです。
一度この状態に陥ってしまうとなかなか修正できませんね〜
何時間歌っても。そういう日は訓練としては諦めてしまいます。
当の本人としてはこの上なく苛苛する状態なのです。
もう少し程度の軽い症状として
「胸声が弱くて息が抜ける」
「喉が上がりやすい」
「声が割れる」
「音域が普段と違う」
「裏返る(声区を維持しつらい)」
この辺になると思い当たる方も多いでしょうか。

以下に練習の歌い始めに適した声種について述べます。
---------------------------------------------------------------------------------
○声種はファルセットインペット (( 「……がよい。」というあれです)) 

ファルセットインペット(:以下インペット)というのは
速い話が「頭声区胸声」です(速くないか?)。
頭声区ですから感触としてはあくまで裏返した声で、
声種的には純粋な胸声を感じさせるものです。(胸に当てればいいというわけではない)
胸声特有の声の重さ、声門の閉鎖感を伴います。素人耳に効くと100人中99人は地声だと思うでしょう。
これが歌い始めには最適です。
(といっても、その“インペット”をまず出せない人が多いだろうから、今はまだ話半分でいいです。
技術の指標として非常に有意義な声種ですので目標にすることをお薦めします。)

他の裏声では閉鎖が損なわれ易いし、胸声では伸張を導きづらい。
もし出せる技量があるなら伸展も閉鎖もしっかりしたインペットが無難であり理想的というだけの話です。


○次点は弱頭声

弱い頭声(kopf piano)は、主に女声が裏声とかファルセットと呼んで使っている声で、
さらっとして毛羽立った趣のある声です。
この声は頭声区でも胸声区でも出せます。
胸声の強い人(殆どの男性)は頭声区が無難です。
極端に弱い人は胸声区でもいいでしょう。
ポイントとしては息の強弱をコントロールして「声帯を吹く」ことが出来るか
(「さらっ」とした声を意識的に「ザラッ」に変えられるか)という点。
この声種は、呼気を強める結果 閉鎖が促されるので
「吹け」ない場合は閉鎖が弱くて出し始めに不向きです。
全く出来ない人はピアノやピアニッシモのレンジにもう少し慣れる必要があります。
そういう場合は弱声での歌いだしを避けた方がいいです。


○胸声区ではじめる場合

胸声区ではじめるよりは一般的なファルセット(=裏声)全般のほうが無難ですが、
胸声の苦手な女性や、フォルテをしっかり出せないという人(これも女性が多い)は
胸声区から歌い始めたほうが良い場合があります。
(とりあえずは両方を試してみて、練習を進め易いほうを選び、
以後時々もう一方を試してチェックするよう)

逆に男性や胸声の強い人が胸声区で始める場合は
声を軽く、ソフトにはじめるよう心がけるとよいです。
いきなり強い胸声ではじめると偏った閉鎖を招き易く
トレーニングに支障をきたします。

---------------------------------------------------------------------------------
違いや効用がよく解からないという方は特にですが、
声帯の微妙な鳴り方の違いに注意を向けてください。
息の流れ方、呼気圧、出ている音、構音、振動の当り方などから
声帯振動状態を察知するよう努力を続けてください。
ボイストレーニングはそれがすべてといっても過言ありませんから。

音量、選曲、構音といった要素については次回への持ち越しにします。

---------------------------------------------------------------------------------
---------------------------------------------------------------------------------
質問や要望が御座いましたら是非お寄せください。
ldz5zz@gmail.com


  ----------------------------------------------------------------------
  ボイストレーニングの嘘真うそまこと
    発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 
    配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000225345.html 
  ---------------------------------------------------------------------

この記事を取り寄せる
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る