もろずみ総研メールマガジン 第146号
M┃O┃R┃O┃
━┛━┛━┛━┛
L┃A┃B┃
━┛━┛━┛
もろずみ総研メールマガジン 第146号 ======================== 2008/05/27
【モータースポーツ緊急レポート】
今日のF1世界・考 ▽4+2回シリーズ 最終回
◆「最高のレーシング・ドライバー」
を競うための道具と戦いはどうあるべきか 後編◆
「最高のレーシング・ドライバー」を競うための道具と戦いは今日、そして
明日、どうあってほしいか。そういう視点に立つと、今日のF1の車両規則、
競技規則は、原点に戻らない継ぎ接ぎを重ねて、相当にいびつなものになっ
ている。そういわざるを得ません。
空力効果を姑息に狭め、規則改定を継ぎ接ぎした結果、マシンの形は非常
に“醜い”ものになってしまっている。自動車としては異様な形、と言い替
えてもいいでしょう。それを抜本的に原点回帰すれば、ドライビングも、ク
ルマの動きも、もっと明確に“見えて”、操る側も観る側も楽しい。これが
前回のお話。
タイヤが路面を擦って生まれる摩擦力が異様に強すぎる、ということから
すれば、タイヤもできればスリック(溝なし)ではなく、晴雨兼用のタイヤ
らしいタイヤにしたいところですが。
そこを規定しても必ず「網の目」を潜ろうとする輩が現れます(笑)。
「ドライ、ウェットに関わらず、年間ずっと同じ設計とコンパウンド(ゴム
系素材)のタイヤを使うこと」と決めたとしても、ウェットで決勝が行われ
るレースは少ない、というのがわかっていますから、雨が降ったらそのレー
スは“捨てる”という考え方で、ドライ専用に振ったタイヤを作る、なんて
ことは自動車競技の専門家ならすぐに考えます。
このあたりはどういう規則を組み立てるか、思案のいる所ではありますが。
ちなみに現実のF1は、「コーナリング・スピードを落とす」という名目
で、ドライ路面用もスリックタイヤに縦溝を切ることにし、その溝寸法まで
規定しましたが、2009年からその溝をなくした純スリックに戻すことになっ
ています。
そして動力源。
基本的には、これから自動車とその技術が進む方向に合わせて歩むべきで
あり、またとくにF1に関してはコストとの兼ね合いはありますが、できる
だけ開発の手を縛らないようにすべきでしょう。そうなれば自動車メーカー
が開発と供給に乗り出す意味が出てきます。
エンジンの気筒数どころかボア(シリンダー直径)やシリンダーブロック
全体の寸法等々、さらに各部の素材等々まで事細かく規制し、しかも認証を
受けた状態からの設計変更も認めない、という今日の規則の中では、じつは
「重箱の隅」をつついてわずかなアドバンテージを試すだけに多大な労力と
資金を費やし、しかしそれは外から見ても理解できない、という状況が生ま
れています。技術部門の、そしてそれを支える自動車メーカーのモチベーシ
ョンは低下せざるをえません。
2009年からF1にKERS(キネマチック・エネルギー・リカバリー・システ
ム)、つまり運動エネルギー回収・再利用のための機構、わかりやすく言え
ば何らかのハイブリッド動力システムを導入することになっていますが…。
じつはそれもFIAのマックス・モズレー会長(自動車技術への深い知見や
理解があるとは思えない)が強引に進めている話で、まだ「全てのチームの
合意」による「実施決定」には至っていない、とも言われ、部外者にはよく
わかりませんが(苦笑)。減速時にエネルギーを蓄え、それを加速に使うの
ですが、それをレース中に何回使えるか規則で定める。つまり「追い越し用
増力装置」にしようというわけ。姑息だな…(笑)。あとは「バイオガソリ
ン」を使うようにする、とか。
そうではなくて、瞬間的に、そしてレース全体で使える「エネルギー総量」
をまず規定し、管理し、その中でできるかぎり速く走る。つまり動力源とし
ての極限状態での効率をどこまで高められるか。その競争をしましょう、と。
ただ当面のところ、ディーゼルでも、ハイブリッドでも、あるいは純EVで
も、同じ土俵の上で競う、という場は、ル・マン24時間レースに代表される
スポーツプロトタイプ・カテゴリーの方が適していると考えられます。F1
の場合、やはり「ドライバーの速さを競う」舞台であることが第一義ですか
ら、まずは燃料はガソリンに限り、その瞬間流量と使用総量の両方を規制す
る。このアイデアは、もう20年も前、ホンダがF1に飛び込んでいった時の
最初のリーダー、中村良夫さんのものですが。
出力としては、空力的ダウンフォースを大幅に削減するのですから、300
〜400馬力もあれば相当にスペクタクルなものになるはずです。自然吸気・
排気量2Lの多気筒か、ターボ過給1.2〜1.4Lの4気筒か。選択は開発者に任せ
て、多くの可能性を見せてほしいところです。
…と、「人」がクルマを操る極限の能力と、それを支える「道具」と組織
を競い合う自動車競技の「今、これから、あるべき姿」は、考えれば考える
ほど面白いのですが。
(両角岳彦)
----------------------------------------------------------------------
★☆ 次号予告 ☆★
本当は昨日配信の予定でしたが、担当の私がドタバタしてしまっていて、遅
れてしまいました。ひとまず、今日のF1を考える「モータースポーツ緊急
レポート」はこれにて無事終了。もちろんいずれまた所長には書いていただ
くつもりではありますが、次回からは再び「新車ネタ」をお届けする予定で
す。(千)
つづきは次号(配信予定 5月28〜31日 月〜土曜日)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【パートナー研究員 募集一時停止】
現在、みなさまから多くのご意見・ご質問を「パートナー研究員」としてお
寄せいただいてますが、メルマガの発行体制変更に伴い、一時研究員の募集
を停止させていただきます。新体制が整いしだい再開したいと思っておりま
すので、しばらくお待ちください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
======================================================================
【もろずみ総研メールマガジン】
※本メールは等幅フォントで最適にご覧頂けます。
※本メールマガジンをお届けしたメールアドレスは、配信専用のアドレスで
す。本メールに直接ご返信頂いてもご回答できません。
----------------------------------------------------------------------
発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
<配信中止はこちら> http://www.mag2.com/m/0000225057.html
----------------------------------------------------------------------
★☆ 広告掲載に関するお問い合わせは ☆★
moro-lab@akira.aki.gs
掲載されている記事の無断転載・転用を禁止します。
本メールに掲載している文章・画像の無断転載を禁じます。
記事のすべての著作権は「もろずみ総合研究所」に帰属します。
編集長:もろずみ総合研究所所長 両角岳彦
編集・発行:もろずみ総合研究所 編集部
Copyright(c) Moro Lab. All rights reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


![転職なら[en]社会人の転職情報!転職成功者続出 転職なら[en]社会人の転職情報!転職成功者続出](http://kamogawa.mag2.com/bn/recommend/sya.gif)
![派遣のお仕事探しなら[en]派遣のお仕事情報 派遣のお仕事探しなら[en]派遣のお仕事情報](http://kamogawa.mag2.com/bn/recommend/haken.gif)
![アルバイト探しは[en]本気のアルバイト アルバイト探しは[en]本気のアルバイト](http://kamogawa.mag2.com/bn/recommend/baito.gif)
![就職サイトは[en]学生の就職情報 就職サイトは[en]学生の就職情報](http://kamogawa.mag2.com/bn/recommend/gakusei.gif)
![転職なら[en]転職コンサルタントキャリアを活かした転職に! 転職なら[en]転職コンサルタントキャリアを活かした転職に!](http://kamogawa.mag2.com/bn/recommend/consul.gif)