もろずみ総研メールマガジン RSSを登録する

自動車評論家・両角岳彦氏が新車試乗分析から自動車社会の問題点まで「もろずみ流の本音」で斬ります。褒めるだけの自動車評論に飽きた、知的探究心に溢れるアナタに最適なメルマガです。メルマガが本になりました。『本音のクルマ論』

  • 周期 不定期
  • 最新号 2008/10/10
  • 発行部数 1749
  • マガジンID 0000225057
  • 個別ページ
最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2008/05/25

もろずみ総研メールマガジン 第145号

この記事を取り寄せる

 M┃O┃R┃O┃
 ━┛━┛━┛━┛
 L┃A┃B┃
 ━┛━┛━┛
 
 もろずみ総研メールマガジン 第145号 ======================== 2008/05/25
 
 【モータースポーツ緊急レポート】
  今日のF1世界・考 ▽4+2回シリーズ 5/6
 

 ◆「最高のレーシング・ドライバー」
 を競うための道具と戦いはどうあるべきか 前編◆
 
  そもそも、モータースポーツならではの面白さ、自分が日常的にクルマを
 操っているのよりもはるかに高いレベルで「スポーツ」している。それが
 「見えなく」なってしまっている最も大きな理由は「空力」です。つまり車
 体が空気の中を動いてゆく。そこで生まれる気流、それが生み出す圧力差を
 利用して、タイヤをできるだけ強く路面に押しつけ、その摩擦力を高める。
 これが200km/h以上でクルマの質量の4倍以上もの慣性力(加減速や旋回の
 中で作用する)を支えて運動することを可能にしているのです。
 
  しかしそれはロードカーにはまったく応用できません。
 
  フォーミュラカーなど競技専用車によるサーキットレースよりもラリーの
 ほうが、あるいはモーターサイクル競技、例えばMoto GPのほうが、人間が
 操っていることが実感として伝わり、そこで起こる車両の運動を見て驚き、
 面白いのは、一にかかって「空力的ダウンフォースによる見かけ上のタイヤ
 グリップの倍増がほとんどない」ことによる。そう言い切っていいと思いま
 す。
 
  だからF1を、巨額の資金を浪費してステイタス・イメージだけを強調す
 る現状から脱け出させるとすれば、そしてF1をイメージの頂点とするサー
 キットレース全体の楽しさ、面白さ(見る側だけでなく、やる側にとっても)
 を取り戻し、高めるためには、まずこの「空力効果」を明確に除去すること
 から始めるべきだと、私は考えます。
 
  つまり、フォーミュラカーであれば、ドライバーとパワーパッケージを包
 む骨格以外のボディワークは基本的に「なし」とする。
 
  今のF1はコックピット部分の殼状骨格(モノコックタブ)の各位置での
 断面寸法、側面視の形状などを細かく定めていて、だからこそカラーリング
 をなくし、特徴的ないくつかの空力付加物を除いてしまうと、どのチームの
 マシンか見分けがつかないくらい同じ形をしているのですが。
 
  そういう小手先の規則ではなく、かつての「葉巻型」フォーミュラカーの
 現代版として、でも自由度を残して車体骨格の外枠を決める。そしてその車
 体底面と路面の間隔も今のような数mmでも良い、とはせずに当たり前のロー
 ドカーと同じか少し低いくらい、例えば10cmにしてしまい、走行中も最低車
 高をチェックするセンサーを加えて、小細工ができないように。前後のある
 位置(高さも)に単純な翼を残すのは良しとして、それを置くことを許す空
 間を明確に規定する。
 
  それで250km/hあたりでも車両質量(これも最低重量を少し重くする)の
 2倍程度の摩擦力が出る、つまり空力的ダウンフォースを現在の1/3以下に
 したら、クルマを走らせ、それを観る醍醐味は相当に変わってきます。
 
  もちろん、今日、現場でレースを戦っている人々からは「そんなのでは危
 なくてレースができない」と、ごうごうたる非難が沸き起こるでしょうが、
 強大なだけでなく、それが車速の二乗に比例して増減する異様なタイヤ・グ
 リップが出なくなり、減速や旋回の運動がスローになってドライバーの能力
 が問われるだけで「危なくなる」かどうかは別の要素です。少なくともクラ
 ッシュ・セーフティは過日の日ではない、今日の競技専用車両のあり方は継
 続・改良するわけですし。
 (つづく)
 
 
 ----------------------------------------------------------------------
 ★☆ 次号予告 ☆★
 
 【モータースポーツ緊急レポート】
  今日のF1世界・考 ▽4+2回シリーズ 最終回
 
 ◆「最高のレーシング・ドライバー」
 を競うための道具と戦いはどうあるべきか 後編◆
 
 『「最高のレーシング・ドライバー」を競うための道具と戦いは今日、そし
 て明日、どうあってほしいか。』
 
 つづきは次号(配信予定 5月26日 月曜日)
 
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 【パートナー研究員 募集一時停止】
 現在、みなさまから多くのご意見・ご質問を「パートナー研究員」としてお
 寄せいただいてますが、メルマガの発行体制変更に伴い、一時研究員の募集
 を停止させていただきます。新体制が整いしだい再開したいと思っておりま
 すので、しばらくお待ちください。
 
 
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ======================================================================
 【もろずみ総研メールマガジン】
 ※本メールは等幅フォントで最適にご覧頂けます。
 ※本メールマガジンをお届けしたメールアドレスは、配信専用のアドレスで
 す。本メールに直接ご返信頂いてもご回答できません。
 ----------------------------------------------------------------------
 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 
 <配信中止はこちら> http://www.mag2.com/m/0000225057.html 
 ----------------------------------------------------------------------
 
 ★☆ 広告掲載に関するお問い合わせは ☆★
 moro-lab@akira.aki.gs
 
 掲載されている記事の無断転載・転用を禁止します。
 本メールに掲載している文章・画像の無断転載を禁じます。
 記事のすべての著作権は「もろずみ総合研究所」に帰属します。
 
 編集長:もろずみ総合研究所所長 両角岳彦
 編集・発行:もろずみ総合研究所 編集部
 Copyright(c)  Moro Lab. All rights reserved.
 
 
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この記事を取り寄せる
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る