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2007/11/26

【おとうふジャズ】70年以降のジャズレーベル XANADU ザナドゥ

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■ジャズを楽しむ、おとうふジャズノススメ

■70年以降のジャズレーベル XANADU ザナドゥ
        
                            発行日:2007.11.26
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こんにちは、Sonnyです。




何かと50年代のジャズこそが最高といわれるジャズですが
私はことあるごとに70年以降そして現在のジャズもまた素晴しいと
言い続けています。

60年代はまだしもですが、
70年以降のジャズに関してのジャーナリズムでの露出度は極めて少ないようです。


その為一般のジャズファンの方は
70年以降のジャズの録音に関して知る機会がほとんどない事になっています。

ジャズに関してお勉強はいらないと標榜している私ですが
これでは中古レコードや再発あるいは新録のアルバムを購入するのに
とても不便であるようです。

少なくない方からこれら70年以降のジャズアルバムについて情報を
求める声をいただいています。


私は系統だったジャズの知識という物を持ち合わせていませんし
また知ろうとしたことはありません。

それゆえ他人様に正確に過不足なく70年以降のジャズアルバムについて
お教えするようなことは出来ないので
どうしたものかと考えていました。


結局のところ何もないよりはいいかと思い
手始めに70年以降の主だったジャズレーベルについて
おしゃべりしてみようかと思いました。

ちょっとなれないことですし
お話できるところから少しづつ不定期で
お送りしようと思います。





第一回目としてはXANADU ザナドゥをご紹介したいと思います。


ザナドゥを選んだのは70年代で好きなレーベルの一つであり
プレスティッジの時代より大好きなDon Schlitten ドン シュリッテンの主宰になる
レーベルであるということからです。


長い間ジャズをお楽しみの方にはドン シュリッテンの名前は馴染みがあると思いますが
少しばかり彼のプロフィールを紹介したいと思います。

彼がジャズのレコード業界に名前を現すのは幻のレーベルとして知られるSignal シグナル
の共同運営によってだと思います。

残念ながらシグナルは経営的にはすぐに行き詰ってしまい
たった7枚のレコードカタログを残して解体してしまいます。

レコードコレクターたちに幻のレコードと呼ばれ高値で取引される所以です。


それ以降シュリッテンはフリーランスのプロデューサー及びカメラマンそしてデザイナーとして
さまざまなレーベルでジャズレコードの作製に携わります。

中でも数多くの仕事を残したのはプレスティッジのアルバムにおいてです。

プロデューサーとしての仕事が良く知られるシュリッテンですが
プレスティッジではそもそもカメラマン兼デザイナーとして雇用されていたようです。

その後にプロデューサーとして多くのアルバム制作に関わっています。

もしプレスティッジのアルバムをお持ちでしたら
それらのジャケットを調べてみてください。

ジャケットのデザイン、フォトグラフ、プロデューサーと様々な所にDon Schlittenの
名前を見つけることだと思います。


この辺の事情はesmond edwardなんかと似ていると思います。
エズモンド エドワードについてもおしゃべりしたいところですがまたの機会に。


70年代になってブッダレコードの傘下のジャズレーベルであるCobblestone コブルストーンの
立ち上げに協力しソニー スティットなどのアルバムを制作します。


その後プレスティッジ、コブルストーンでの同僚であったJoe Fields ジョー フィールズとともに
Muse ミューズというレコード会社を立ち上げることになります。

ところが、ジョー フィールズとアルバム制作の方針で意見をことにすることとなり
ザナドゥレコードを設立することになります。

やっとこさザナドゥの名前が登場しました。
ちなみにミューズはその後もジョー フィールズの手により運営されることになります。


MPSやORIとの関わりなどもう少し書きたいこともあったのですが大まかにはこんな具合です。




さて、本題のザナドゥレーベルについてですが
ビバップ、ハードバップの正に本流をいくアルバム作りが身上です。

イメージとしては57年ごろから65年頃までのブルーノートにおける
バップのアルバムを想像していただけるといいと思います。

1975年の創立でおそらく83年頃にはアルバム制作はストップしています。

カタログとしては101番から始まり213まで
そのほかにサンプラーや特別録音盤があり飛び番がありますが110数枚を数えると思います。



アルバムはゴールドシリーズとシルヴァーシリーズに分かれています。

シルヴァーシリーズというのは70年以降にシュリッテンが制作した
新規録音盤のアルバムに対してつけられた名前です。

他方のゴールドシリーズはマイナーレーベルや個人所有の録音をシュリッテンが買い取り
新たに再発売されたアルバムに付与されていました。

名前のとおりにゴールドシリーズのジャケットは白黒にゴールドを加えた三色刷りの
ミュージシャンの写真により構成されていました。

またシルヴァーシリーズは当初同様に白黒とシルヴァーの三色刷りのジャケットだったのですが
番号がすすむにつれカラー写真のものも制作されました。

かつてクラウンから日本盤が発売されていた際には
オリジナルのイラストによるジャケットで発売されていました。


ゴールドシリーズとシルヴァーシリーズがレコード番号上区別されずにつけられているので
番号だけではどちらの制作の物かはわかりません。

ゴールドシリーズには前述のとおり再発ものですから所持しているレコードと
重複して買わないように注意が必要です。

たとえばコレクターズアイテムとして知られるJaro ジャロ盤の
ケニー ドーハムやJR モンテローズのアルバムなどがあります。


ザナドゥの主要アーティストとしては
 バリー ハリス
 チャールス マクファーソン
 ジミー レイニー
 アル コーン
 サム ノート
あたりがあげられます。

制作枚数は少ないのですが
 ソニー クリス
 デクスター ゴードン
 ジミー ヒース
 サム ジョーンズ
といったアーティストのこの時期の代表作もザナドゥに残されています。

これらのミュージシャンの名前を見ていただければお分かりのとおり
往年のバップミュージシャンの堅実なプレイが数多く録音されています。


その他にも
 ドロ コーカー
 ミッキー タッカー
 ビリー ミッチェル
 フランク バトラー
といったなかなか陽の当たらない実力者達のリーダー作が制作されています。

このあたりにもシュリッテンのジャズに対するしっかりとした慧眼がそそがれていて
とても好ましく感じます。



ザナドゥは先ほど述べたとおりにビバップを基本とした
堅実なアルバム作りが特徴です。

それぞれのアルバムの演奏の水準は
非常に高く安定していてどのアルバムを購入しても
それほど期待はずれになることはありません。

そういう意味ではブルーノートの諸作に匹敵するようにも思います。


それらの中から選択するのは困難なのですが
あえてレーベルの代表作を選びますと

 Sonny Criss      "Saturday Morning"
 Jimmy Heath      "Picture Of Heath" 
 Charles McPherson   "Beautiful!" 
 Sam Most        "Flute Flight" 
 Barry Harris      "The Bird Of Red And Gold"
 
をあげておきたいと思います。

ここではあまり再発のアルバムについて述べませんでしたが
なかなか手に入りにくいものも多く突っ込んでジャズを聴きたい方には
貴重な音源であると思います。


現在のザナドゥですがアルバムリリースは休止したままになっています。
ドン シュリッテンは現在楽隠居といった状態にあるようで
これ以上のアルバムの発売は難しいようです。


残念なことに日本での契約の有るレコード会社は無くその購入は困難になっています。
今までもコンプリートにレコードやCDが日本制作されたことはありません。
かつては先に述べたように日本盤も制作されていましたのでレコードや一部のCDは
中古市場では購入可能だと思います。

海外でも全てのCDが発売されたことはなく
ネット市場でも一部の作品は高値をよんでいるようです。
アマゾンなどではとんでもない値段がついていたりします。

中古のアルバムに関しての適正な値段は各個人によって高くも安くもあるでしょうが
個人的にはアナログCDともに二〜三千円が上限のように思います。

出来れば1500円前後で購入出来たらなと感じます。
まめに中古レコードやさんを巡っているとまだまだ千円前後で購入できたりします。


ザナドゥのレコードマスターは現在フランスのEPMが所持しているようです。
一部の作品はそこからのリリースで購入できます。
ネットの海外市場をあたってみてください。

そのうち日本でもどこかのレコード会社がリリースするんではないかと思います。
コンプリートな再発はちょっとむずかしいでしょうが。




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