正しい不登校の仕方  RSSを登録する

正しい不登校の仕方…。そんなものがあるの?そう思う人も多いだろう。結論を言えば、ある。山ほどある。山ほどあるが、そのカギはたった一つ。考える不登校をすることだ。ホームスクーリングやフリースクール、適応指導学級などとの関係も考えていきます。(有田桂馬)

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2009/10/21

乾杯の日

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■正しい不登校の仕方■  by有田桂馬
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●「乾杯の日」

あるお父さんからメールをもらったんだ。

息子さんが不登校になった。小学4年の時だった。

最初は、とても悩んだそうだ。

「育て方が悪かったのか」なんてね。

おろおろするお母さん。
不登校が数日続き、悩みが深くなり、精神的に追い込まれていく。

それでね。
お父さんは、今こそ、自分がなんとかしなきゃって決意する。
何とか学校に行けるようにしてやろうと思ってね。
会社を休んで、息子を学校に連れて行く。
なかば、強引にね。

でもね。
学校にいる時の子どもの硬い表情をみてね。
自分のしている事が、醜く思えたんだって。

そうして、お父さんは、とうとう開き直ったんだそうだ。

「不登校のまま、やれるところまでやろう。」

そう考えたお父さんは、息子さんを釣りに誘う。

「行ってもいいの?」
不安そうに聞く息子さん。

「いいに決まってるよ。」とお父さん。

「学校休んでるのに、行ってもいいの?」

「いいよ。お父さんがいいって言ってるんだから。」

自転車で15分。
二人は、テトラポットの釣り場に着く。

二人で、大きな海を見ながら、すごす一日。

大きな夕日。

「なんていい一日なんだろう。」

お父さんは、おもしの取れた、すがすがしい気分になったそうだ。

そのうちに、息子さんは一人でも釣りに行くようになる。

そしてね。

ある日、いくつかの空き缶を拾ってくる。

「釣り場、こんなに散らかってたよ。今度からビニール袋持っていくよ。」

息子さんはそう言った。


あいかわらず、不登校を続ける息子さん。
でもね、両親は、その日、乾杯をしたそうだ。

気持ち、わかるよ。

僕も、乾杯したいよ。


(了)
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