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   竹内正道著作集 Mail News     http://www.zephy.com/Masamichi.htm
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 ■ 日本経済新聞 1月23日付記事【文化】 「おんなと生きもの 十選 ◇10」
     で小説家・村田喜代子さまより、命尊筆『仏涅槃図』をご紹介頂きました!♪
     鎌倉期(1325)絵画の傑作! http://www.zephy.com/Masamichi/Myoson.htm
     本日のメールマガジンは、その記事全文を転載・ご紹介させて頂きます。
 ■法華宗真門流 立正山妙法寺 http://homepage3.nifty.com/myouhouji/index.htm
 ■メールマガジン 「仏教と日本人」 http://www.melma.com/backnumber_164962/
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                     竹内正道著作集
          VOL.126                 2007.1.31
               http://www.zephy.com/Masamichi.htm
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       おんなと生きもの 十選  ◇10       小説家・村田喜代子
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        命尊 「仏涅槃図」


 今回、十枚目の絵に選んだのは、鎌倉期の命尊の作、『仏涅槃図』だ。私の想う
動物画の究極はこれである。
 絵の中央には巨大な仏身、釈迦が横たわって入滅の刻を待っている。そばにいる
菩薩たちは祈り、弟子や在家の人々、動物たちは嘆き悲しんでいる。

 だが仏の死は永遠の生を証すことでもある。それでこの涅槃図は悲劇と共に荘厳・
恍惚の絵でもある。夜更け、電灯のあかりの下にこの図録を置き、拡大鏡を当てて
覗いていると、人はむろん、動物の表情の一つ一つがじつにいい。

 絵の下方に控えた獅子や馬や牛や犬や兎。豹や猪や猿や亀や孔雀や、その他
大勢の鳥たち。中でも目を引くのが、地に仰向けにひっくり返って号泣している白象だ。
 レンズの光にさらされた象の泣き顔を見ていると、けものの慟哭の声が耳に流れ
入るようだ。
 動物の姿のない冷え冷えとしたキリストの死と較べ、釈迦の死の場面は賑やかで
暖かく、一抹のおかし味も漂う。

 さてこの絵で女はどこにいるか? 絵の上の方、空である。この巨きな人の子を
産んだ女性、摩耶夫人が雲の上から見守っている。天と地に分かれ、女と生きもの
はこうして一枚の絵に描き込まれているのである。

     (一三二五年、絹本着色、一〇九.二×八〇.四センチ、兵庫・妙法寺蔵)


       出典: 日本経済新聞 2007年(平成19年)1月23日(火曜日)【文化】




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