第九号(4月22日)
いらっしゃいませ。
純喫茶「ななばん」へようこそ。
「就職活動=エロスだ!」
という友人の名言を胸に
昨日まで東京へ出かけてきました。
ホント
どうして東京はあんなにも
素敵な女性が普通に街を歩いているのでしょうか?
…
それでは本日のメニューです。
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・更新情報
・マドモワゼル7番「今週の運勢」
・今週の格言
・不定期コラム「イケダくんの独り言」
・連載「夕焼けな日々」
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・更新情報(4月15日〜21日)
「メイン記事」
☆「東京の片隅で愛を叫ぶ」
→http://nummer7.blog57.fc2.com/blog-entry-274.html
(月9も最高ですね)
そのほかの更新はありませんでした。
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・マドモワゼル7番「今週の運勢」
はーい。みなさんお久しぶり!
「ヨーロッパ旅行にツキがあり」
なんてカードのお告げがあったものだから
ふらっとトルコに行ってきたマドモワゼルよ。
トルコって言っても
五反田の方じゃなくてよ。
それでは早速
今週のアナタの運勢を占ってあげるわ。
「今週のアナタは長澤まさみ運が絶好調ね。
ドラマを始めとして、様々なメディアで彼女に会えるわ。
だけど気をつけてね。
まさみちゃんを見ながら口を半開きにしていると
恋人に愛想を尽かされるわ!
胸のふくらみに気が付く前に
恋人のいいところを気付いてあげなさい!」
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・今週の格言
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆ ☆
☆『疲れていたから早く逝ったなんて聞きたくない』☆
☆ ☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
→言い訳は結局、自分しか納得させられない。
ということですね、これね。
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・不定期コラム「イケダくんの独り言」
『意外とみんな、同じこと感じてたんだね』
と思うことが、ありました。
ここで具体的に、詳細にその話をするのは
憚られることなので
割愛しますけど。
人と自分は違うでしょ。
ボクはボク。君は君。
ボクは個性の塊だ。
なんてことをいくら言っても
人間って、そんなに大きく変わらない部分が
あるんだと思う。
もちろん。
全然違う部分が殆どの人だっている。
ただ
ある程度「友達」としての付き合いを経ると
感覚というのは似ていることが多い。
感覚が似ているからこそ
友達になれたのかもしれないけれど。
たまにはその辺のところを
言葉にして確認しあう、ってことも
結構大事だよな、って。
そんなことを痛感していたら
ビール飲みすぎて具合悪くなったんだけどね。うぷぷ。
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・連載「夕焼けな日々」
第四話「クラス替え」
結局彼女は、公園にやって来なかった。
というか、流石に一時間半も経てば、来ないってことは明らかだ。
帰り道、いつものコンビニに立ち寄って漫画雑誌を読む。
あぁ、どうせコイツはハッピーエンドを迎えるんだろう。おもしろくない。
僕の高校入学と同時に連載がスタートしたその漫画は、高校を舞台にした恋愛モノだった。
主人公は冴えない男子学生。なのに、高校入学を機に、3人の女の子から好意を寄せられる。
鈍感な主人公はそれぞれの気持ちに気が付かぬまま、一年を過ごす。
そして今、つまり今週号。彼は親友に衝撃の事実を告げられる。
「彼女達はお前のことが好きなんだ。はっきりと答えを出さなきゃ、酷だぞ」と。
バカらしい。何が衝撃の事実だ。そんなの、僕の5歳のいとこだって気が付くさ。
どうして今の今まで、親友に告げられるまで、お前は気が付かないんだ。
何故「仲の良いクラスメイト達」で済ませてきたのだ。
ふざけるな。
安っぽいメロディーが、店内に響いた。
あぁ、漫画ごときに僕は何をムキになっているんだ。バカなのは、僕じゃないか。
そうだ、何だかんだ言って、毎週月曜を楽しみにしているじゃないか。
ふと、人生も漫画みたいに上手くいけばいいのに…なんて思った。
あぁ、やっぱり僕はバカだ。
「山田、くん」
週刊誌のグラビアページを見ていなくて、本当に良かった。心底、ホッとした。
僕の右肩越しに、森山さんが立っていた。
「やっぱり、ここにいたんだ」
やっぱり?どういうことだ。「八千草くんに、聞いたんだ」
あぁ、やっぱり奴の名前は八千草だったのか。って、そういう話じゃない。
「ごめんね、今日。部活がどうしても終わらなくってさ。
その、先輩が中々帰してくれなくて、それに…」
携帯の電池が切れていた、よくできた話だな。そして今ココに彼女がいるというのも。
雑誌を棚に戻しながら、僕は来週の展開が気になっていた。
「い、いや、別にいいんだよ。大した話じゃなかったし」
大した話だろ、山田。お前にとって、一世一代の告白じゃないのかよ。
「ホント、ごめんね。で?話って何だったの?」
なぁヤッチ。こうして彼女に巡り合わせてくれたことには感謝する。
だけどな、僕の心はもう、戦闘モードじゃないんだ。
それに、コンビニで告白だなんて、ダサいだろ。
「いや、ホント大した話じゃないんだよ。こっちこそごめんね。呼び出したりしてさ」
おい、この根性無し。ヤッチの声が聞こえた気がした。
「ふーん」彼女は後ろに手を組んで、僕の顔を覗き込んできた。
まずい、まずいぞ。可愛すぎる!!
「告白…するんじゃなかったの?」
は?何だ、一体なんだ。この展開は何なんだよ!
「あ、いや、えーっと。その…」
漫画だ。これじゃ展開が漫画じゃないか。告白しようと呼び出して、彼女が来ない。
しかし凹んだ帰り道のコンビニに、彼女がやってくる。そして悪戯っぽく、僕に問いかける。
全てを知っていながら、僕を試している。
「じゃ、アレは八千草くんの冗談だったのか…」
彼女の顔が、曇った気がした。いや、これは僕の主観だ。
僕の希望が多分に含まれた、主観でしかない。まさか、まさかそんなことは。
ん?待てよ?ふと、僕の中で一つの疑問が浮かぶ。ヤッチ、僕の親友ヤッチよ。
お前は森山さんに何を吹き込んだのだ?
「あのさ、ヤッチは、その八千草は何て言ってたの?」
そんな疑問をぶつけている場合なのか。
よく分からないがこうしてチャンスが転がり込んできたんじゃないか。
早く、告白してしまえばいいじゃないか。
「部活が終わって、慌てて校門を出たらね。たまたま八千草くんに会って…
それで『コンが告白しようとしてるから早く行ってあげて』って…
ホント、冗談キツイよね、八千草くん」笑ってる、彼女は笑っている。あの日と同じ笑顔だ。
「あははは」僕は自然に笑えているだろうか。彼女みたいに、優しい笑顔でいるのだろうか。
「じゃ一体、何の話だったの?」
ヤッチ、僕はお前に振り回されていることに早く気がつくべきだった。
余計な事を、とお前を恨むつもりはない。きっとお前なりの優しさなんだろう。
でもな、ヤッチ。
僕がこの状況を切り抜けられるほどの人間じゃないことくらい、知ってるだろう。
「えーっと。ほら、アレだよ」山田、16歳。最大のピンチ。
「アレだよ。そう!く、クラス替えが近いでしょ。
それで、ウチの学校ってさ、二年から進路選択によってクラスを分けるでしょ。
だから、だからさ、森山さんはどうするのかな、って」山田、16歳。
あまりにも苦しい言い逃れ。
「何だ、そんなことか。それだったら学校で聞いてくれれば…」だよな、そうだよな。
やっぱり苦しいよな、この展開。
「ほら、進路ってデリケートな問題でしょ?だから、何て言うか、あんまり他の人に聞かれたくないかなぁって、ね」ボタンの掛け違いは、直らない。
「ふーん」え?何だよそのリアクション。何でちょっと残念そうなんだよ。
「私は文系の国公立コースにしようかなって思ってる」
あの主人公ならこんな時、なんて答える?
「そっか。じゃ、僕と一緒だね」
違う、違うだろ。あの主人公はそんなこと言わない。きっと…
きっと…あれ?なんて言うんだろうな。
いや、そもそも漫画の話をどうして現実にダブらせるんだ。
何やってんだ、僕は僕だ。違うんだ。
「そうなんだ、じゃあ、またクラス一緒かもしれないね」もう一度彼女は笑った。
そして僕らは店を出た。いいのか、このままで。
いいのか、転がり込んだチャンスを見過ごして。
「好きです」
気が付くと僕は声に出していた。あぁ言っちゃった。
雰囲気も何もないこの状況で、言っちゃったよ。不味いな、これ。
非常に不味いぞ。行き成りすぎる。
「うん」
…沈黙はおそらく1秒足らず。彼女からは意外な答えが返ってきた。
「はぁ」
ため息をつきながら、僕は二冊目の雑誌を棚に戻した。
こんな展開、ある訳がない。山田、16歳。漫画の読みすぎだ。
ご都合主義な妄想は、膨らませるだけ悲しくなる。
さぁ帰ろう。現実の世界に、帰るんだ。
右足を出口に向けたとき
店内で安っぽいメロディーが鳴り響いた。
(続く)
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来週は創刊10号。
何かイベントをやりてぇなぁと思いつつ
未だにカレンダーを発送していない現実に
しり込みする今日この頃です。
それでは、また次回。
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