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2009/12/23

幸せのプロフェッショナル VOL.265 【環境&地球温暖化】 低炭素社会 世界へ日本モデル発信、低炭素世界構築へ

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 ZEPHYRANTHES  ゼフィランサスNEWS   http://zephy.org/ 
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 ★ 2009年秋季 コーチング&経営コンサルティング・セミナー
  【環境&地球温暖化】  http://zephy.org/Environment/GlobalWarming.htm
     自然界のもの全部連鎖、人間が変われば自然も当然として変わる
       東京会場: スターバックス 恵比寿ガーデンプレイス店etc.
     詳細&お申し込みはこちら → http://zephy.org/Event&Seminar.htm
 ★ 情報源&参考文献           http://zephy.org/Source.htm
  【自然&地球】           http://zephy.org/Nature/Earth.htm
    「地球史46億年の大事件ファイル 大地と海を激変させた」
                  NEWTONムック    ニュートンプレス
  【環境&国家戦略】      http://zephy.org/Environment.htm#情報源
    「国家戦略が欠落した鳩山政権の環境政策」    猪瀬直樹
                 時評コラム  nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
  【環境&地球温暖化】  http://zephy.org/Environment/GlobalWarming.htm
    「Antarctic: A Tribute to Life in the Polar Regions」
           Michael Poliza  Te Neues Pub Group; 1. Auflage.版
    「地球環境がわかる」  西岡秀三 宮崎忠國 村野健太郎 技術評論社
    「みんなができる地球にいいこと!」  西岡秀三監修
               eco impact!プロジェクト事務局  宣伝会議
    「地球の環境 (ジュニア学研の図鑑)」  西岡秀三  学習研究社
    「もっとよく知ろう!地球温暖化ってなに? 1-4巻」  西岡秀三
        地球環境があぶない! 温暖化はなぜ起こる?
       温暖化が進めばどうなる? ストップ!温暖化   新日本出版社
    「日本低炭素社会のシナリオ 二酸化炭素70%削減の道筋」
                    西岡秀三   本田財団レポート 
    「温暖化,水とくらしはどうなる?どうする? 温暖化による市民生活への
         影響と対応」  西岡秀三  日本水環境学会
    「日本低炭素社会のシナリオ」  西岡秀三   日刊工業新聞社
    「気候変動の文明史」  安田喜憲  NTT出版ライブラリーレゾナント
          http://zephy.org/Environment/GlobalWarming.htm#情報源
    「総額150億ドル、安価に地球温暖化を遅らせる方法」   WIRED VISION
    「ヒマラヤ氷河を急速に溶かす、都市からの「煤」」    WIRED VISION
    「気候変動監視レポート 2008」    気象庁
    「COP15、宴の後の死角」      日経ビジネスオンライン
    「YouTube - 091212_MAKE the RULE Tokyo Parade.mov」
    「各国首脳があつまったけれど、いい成果はでなかった」  MAKE the RULE
    「日本の温室効果ガス排出量データ(1990~2008年度速報値)」
          GIO日本国温室効果ガスインベントリ報告書NIR データ
    「地球温暖化研究プログラム」 「地球環境研究センター」
    「地表気温変化シミュレーション 温暖化で地球はどうなる」 江守正多
       国立環境研究所  地球環境研究センター 温暖化リスク評価研究室
    「COP15前 議員会館内連続勉強会資料」 MAKE the RULE メイクザルール
    「第一回 地球温暖化の最新情報-科学と世界の動向」   MAKE the RULE
    「地球温暖化防止の考え方 なぜ2℃以下に抑えなければならないか」
                    西岡秀三(国立環境研究所)
    「Seal the Deal - Six powerful voices」   UN ESCAP
    「unitednations さんのチャンネル」    YouTube
  【生命&微生物】           http://zephy.org/Life.htm#微生物
    「微生物資源国際戦略ガイドブック」   サイエンスフォーラム
             辨野義己 渡邉信 三上襄 鈴木健一朗 高島昌子 
  【生命&生物多様性】      http://zephy.org/Life/Biodiversity.htm
    「動物の値段 シャチが1億円!!?? これまで謎だった世界中の
       生き物の価格、買い方、飼い方、運び方、全部わかる!」
             白輪剛史    ロコモーションパブリッシング
  【植物&野草】            http://zephy.org/Plant.htm#野草
    「カラー名鑑 増補改訂新版 日本の野草」  林弥栄  山と渓谷社
  【動物&海】        http://zephy.org/Animal/Fisheries.htm#031
    「軟体動物のハイレベルな知性:道具を使うタコ」    WIRED VISION
  【人体&生理】           http://zephy.org/Health.htm#寿命
    「「長生き」が地球を滅ぼす ― 現代人の時間とエネルギー」
                本川達雄   阪急コミュニケーションズ
  【人体&スキンケア】     http://zephy.org/Body/SkinCare.htm#皮膚
    「トコトンやさしい化粧品の本」  福井寛   日刊工業新聞社
  【健康&自転車】    http://zephy.org/Health/RoadRacer.htm#情報源
    「ホイールの交換で「ネット接続できる電動自転車」に」  WIRED VISION
  【暮らし&インフラ】         http://zephy.org/Living.htm#061
    「Asian Countries Agree to Pursue Treaty on Dry Ports to Promote
         Regional Integration」         ESCAP
    「富山ライトレール株式会社」  http://zephy.org/Living.htm#4212
  【情報通信&映像】    http://zephy.org/Knowledge/Internet.htm#411
    「クールすぎるAppleタブレットの動画」      WIRED VISION
              http://zephy.org/Knowledge/Internet.htm#4111
    「映画『アバター』メイキング動画:モーションキャプチャの新技術」
                             WIRED VISION
  【経済&日本】          http://zephy.org/Economy.htm#情報源
    「日本経済、2010年の展望は?」   キャリワカ:ビジネスベーシック
  【産業&製造】    http://zephy.org/Economy/Manufacturing.htm#3297
    「動画を撮影できる眼鏡」      WIRED VISION
  【経営&後継者】    http://zephy.org/Management.htm#マネジメント
    「コーチングの神様が教える後継者の育て方」
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  【経営&顧客】 http://zephy.org/Management/Customer.htm#マーケティング
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    「新・世代×性別×ブランドで切る!  データで見る日本人の消費実態」
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    「正倉院ガラスは何を語るか - 白瑠璃碗に古代世界が見える」
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  【歴史&インカ】         http://zephy.org/History.htm#情報源
    「インカ文明の人々にもストレス:1500年前の頭髪を分析」 WIRED VISION
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             幸せのプロフェッショナル             

   VOL.265      冬至  乃東生   2009.12.23   
    http://zephy.org/Professional.htm     http://zephy.org/    
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         ◇◇◇◇  環境&地球温暖化  ◇◇◇◇         
        http://zephy.org/Environment/GlobalWarming.htm
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        低炭素社会


 「米フロリダ州のエアコン一台が一年間に出す温室効果ガスの量は、
 カンボジアの国民一人が一生かかって出す量より多い」    国連開発計画


 本日は、「地球温暖化防止の考え方 なぜ2℃以下に抑えなければならないか」
(西岡秀三・国立環境研究所特別客員研究員 COP15前 議員会館内勉強会
2009年9月)、「温暖化の観測・予測及び影響評価統合レポート「日本の気候変動
とその影響」」(文部科学省・気象庁・環境省 2009年11月)、「地球の環境」
 (ジュニア学研の図鑑 2009年3月)から



    1. ロックイン効果
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  ● ロックイン効果を考慮すると、長期目標達成は不可能

 「京都議定書で削減義務を負っているのは日本やEUなど世界全体排出量の30
%、それぞれ20%の排出量を占める米中の参加が不可欠。温暖化ガスの低濃度
安定化には、先進国全体で2020年、25-40%削減が必要。早期に削減対策を
行わなければ、ロックイン効果により削減機会を長期間に渡って失い、長期目標
達成を不可能にする」

  ● 10年削減対策が遅れると、550ppm排出パスにすら積極策が必要

 「マッキンゼーの調査では、10年(2010年→2020年)削減対策が遅れると、
石炭発電所(40-50年)、多くの工場(20-30年)、自動車(10-20年)などの寿命が
長いため、ロックイン効果により、2030年までの削減ポテンシャルが40%(38→
22GtCO2)下がり、280GtCO2分の削減機会が失われる。10年遅れることにより、
大気濃度について450ppmはおろか、550ppmの排出パスに達するためにすら積極策
を講じる必要がでてくる」


  ● 500ppmで生物多様性が4割損失、地球システム全体に破壊的影響

 「産業革命以前の濃度は280ppm、現在は380ppm、年間2ppmずつ増えており、
あと10年で危険なレベル400ppmに入る。450ppmでも途上国を中心に食料不足や
水資源変化などの増大を免れず、500ppmでは4割の生物多様性が損なわれ、地球
システム全体に破壊的影響、気候システム全体がガラッと変わってしまう
(tipping point)可能性がある」

  ● 大気中に温室効果ガスが増えつづける限り、気候変動は激しくなる

 「気候は生物・人類生存の基礎、世界すべての地域・あらゆる分野への影響が大
きく、止めなければ被害は甚大となる。2℃を超えると生態系の大多数は現状維持
が不可能、急激に進む温暖化と自然災害などで子供や孫の世代へとりかえしのつか
ない影響が。数億人が水不足に陥り、安全保障にかかわる」


  ● 今の排出を続けると今世紀半ばに2℃、2100年に4℃上昇

 「産業革命前から20世紀末頃までに、すでに0.5℃の温度上昇が起きている。
産業革命前から2.5度上昇に止め気候を安定化するには、【排出量<地球の吸収量】
にするしかない。現状は、【人為的排出量72>31自然の吸収量】、吸収量の2倍
以上を排出。(億トン/年、吸収能力:陸上9、海洋21)」

  ● 自然の吸収量は、今後減少する

 「人間は年間72億トン(炭素換算)のCO2を大気に放出しているが、自然界の
吸収量は31億トン、毎年41億トン確実にたまっていく。温暖化進行で、CO2
吸収が減少する「正のフィードバック」が起これば、予測以上の被害が発生する
おそれがある。気温が上がると、森林は高温により有機物の分解が始まり、CO2
が土から出てゆき、海も2010年をピークに吸収率が下がる」


  ● 2050年世界半減、先進国80%削減が必要

 「世界で50%削減、究極的(100年-)には、ほとんどゼロ排出にする必要が
ある。先進国は一人当たりで世界の3-6倍排出、アメリカは6、日本は2.5。
温暖化をとめるには【排出量=吸収量-FB】にする必要があり、日本は0.5
(一人当たり等量=80%削減)にする必要がある。途上国は一人当たりでは少な
いが、総量として先進国と同量で、将来3倍に。先進国が率先して削減する必要が
ある」

  ● 濃度安定化後も、数世紀間の気温上昇が続く

 「車はすぐに止まれない、地球システムにも慣性がある。今、排出を0にしても、
これから20-30年間は、10年あたり0.2℃で気温が上昇する。濃度安定化
後も海洋を含めたすべての気候システムが平衡状態となるまで数世紀間の気温上昇
が続く。また、温室効果ガスの安定化濃度と予測される気温上昇の科学的な関係に
は不確実性が残る。CO2が2倍になった場合の平衡時の気温上昇(気候感度)は
最良推定値が3℃であり、2-4.5℃の範囲の値である可能性が高い」


  ● 現在の気候変動予測モデルには、不確実性が含まれている

 「IPCC AR4 にも指摘されているとおり、現在の気候変動予測モデルには、雲や
エアロゾルの効果、炭素循環のフィードバック等に、不確実性が含まれており、
予測結果に多大な影響を与えている。これらの課題を解決し、さらに高精度で信頼
度の高い予測結果をIPCC AR5(2013-2014 年に公表予定)に提供することが求め
られている」

  ● 現在観測されている傾向が将来さらに激化する

 「天気予報は、数値予報モデルによる予測に基づいて行われ、ニュートンの力学
法則、熱力学法則、大気の流体としての連続の式、水蒸気式などを連立させた方程
式系により、数日先の変動を予測する。100 年先の気候変動を予測する気候モデル
では、気候変動を、太陽活動の変動や火山噴火など自然起源の駆動要因と、排出シ
ナリオを前提にした人為起源の温室効果ガスやエアロゾルの変動などの駆動要因に
対して、大気、海洋、陸域、生物圏、雪氷圏などからなる気候システムがどう応答
するかによって示す。これまで提案された排出シナリオでは、今後30年程度まで
温室効果ガスの濃度変化にほとんど差はなく、気温変化予測で差が生じるのはその
先である」


  ● 温暖化懐疑論はすべてIPCCで討議済み

 「気候系に対して危険な人為的干渉を及ぼさない水準に、温室効果ガス濃度を
安定化させる。生態系が気候変動に自然に適応し、食料生産が脅かされず、経済
開発が持続可能な態様で進行できる期間内に達成されるべき
       (UNFCCC 気候変動に関する国際連合枠組条約 1992年採択)」

  ● 気温上昇を2℃に抑えた場合でも一定の被害が生じる

 「日本は、科学技術や社会基盤が発達し、比較的高い適応力があるといえるが、
台風等による水害、土砂災害、高潮災害の増大、地震の頻発、食料や資源の海外へ
の依存、高齢化等、日本の自然や社会の特性に起因する固有の脆弱性を有している。
このような脆弱性に気候変動の影響が重なると、社会の安定と安全を脅かす甚大な
影響が生じる恐れがある」

  ● 温室効果ガス排出削減を直ちに強化、大幅削減の持続的実施が必要

 「世界レベルでの温室効果ガス削減が実現しない場合、21世紀末までに日本の
平均気温は約2-4℃上昇、熱帯夜や真夏日が増加。洪水、土砂災害、ブナ林の
適域喪失、砂浜の喪失、西日本の高潮被害、熱ストレスによる死亡リスクの被害
合計額は、21世紀末には毎年約17兆円に及ぶ可能性がある。温室効果ガスの排出
削減対策を直ちに強化するとともに、50年、100年単位の長期的なタイムフレーム
で大幅な排出削減を持続的に実施、政策決定を支援する豊富な科学的知見が必要で
ある」



    2. 東京3℃上昇
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  ● 現在は間氷期であり、やがて次の氷期が出現する

 「過去数十万年間では、10万年程度の氷期と間氷期(1-3万年前後継続)が繰り
返されている。この氷期と間氷期のサイクルは、地球の公転軌道や自転軸の傾きの
周期的な変動によってもたらされ、次の氷期が出現するのは3万年以上先である」

  ● 人類文明始まって以来の、極めて特殊で急激な濃度増加

 「過去100年間で世界平均気温が0.74℃上昇。最近50年間の気温上昇傾向は、
過去100年間のほぼ2倍。現在の温室効果ガス濃度は、過去65万年のいずれの間
氷期における濃度よりもはるかに高く、近年の濃度増加が地球大気の歴史の中でも
極めて特殊で急激であり、これまで経験したことのない速さで気候システムに対す
る強制力が増大している」


  ● 日本の平均気温は100年あたり1.1℃上昇 (1898-2008年)

 「1940年代まで比較的低温期間が続いたが、1980年代後半から急速に気温上昇、
特に1990年代以降、高温となる年が頻繁にあらわれ、熱帯夜や猛暑日は増え、冬日
は10年あたり2.3日の割合で減っている。温室効果ガス増加に伴う地球温暖化に、
数年~数十年程度の時間規模の自然変動が重なっている。世界平均気温は、100年
あたり0.7℃上昇、過去1300年間には見られない急激なものである」

  ● 東京の年平均気温は100年あたり3℃上昇

 「札幌、仙台、名古屋、京都、大阪、福岡でも100年あたり2℃以上上昇、地球
温暖化を上回る気温上昇が、ヒートアイランド現象によりもたらされている。世界
平均気温の算出における都市のヒートアイランドの影響については、IPCC AR4 は、
その効果は局地的であり、世界平均への影響は無視できる(陸上で10年当たり
0.006℃未満の上昇、海上でゼロ)としている」


  ● 世界平均を上回る日本の気温上昇

 「20世紀末から21世紀末までで1.1-6.4℃の上昇、日本の気温上昇幅は世界
平均を上回り、高緯度地域、冬季の昇温が大きいと予測される。2001年以降の世界
年平均気温は、すべて1891年以降の高いほうから上位10位以内。日本の100年後
の冬日(日最低気温0℃未満)は25-38日減少、特に本州山間部や東北地方、北海
道で減少が大きく、北海道の太平洋側やオホーツク海側で50日以上の減少が予測
される。真夏日、猛暑日、熱帯夜といった“暑い日”は、特に関東と近畿地方以南
での増加が大きい」

  ● 熱ストレスによる死亡リスクや熱中症患者が急増

 「将来、日最高気温が上昇するのに伴い、熱ストレスによる死亡リスクや猛暑に
よる熱中症患者数が急激に増加、とりわけ高齢者へのリスクが大きくなる。いくつ
かのアジア諸国では、2030年までに栄養不良人口が増加」

  ● 感染症や大気汚染、大規模自然災害、衛生害虫等が拡大・増大

 「デング熱等を媒介するヒトスジシマカは、1950年は栃木県が北限であったが、
2000年代には東北北部にまで分布拡大した。感染症媒介生物についても、デング
熱等の媒介蚊であるヒトスジシマカの国内での分布域拡大や、ネッタイシマカの
新たな侵入が予測されている。カナダではライム病媒介生物(マダニ)が2080年
代までに1000km ほど北に広がる」



    3. 水質悪化・海洋酸性化
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  ● 大雨日数・短時間強雨が増加

 「日本の大雨日数は増える傾向にあり、20世紀初頭と比べ100mm以上の日数は
1.2倍に、200mm以上の日数は1.4倍に増加。2008年夏、日本各地で局地的大雨や
集中豪雨が発生、愛知県岡崎市で1時間雨量146.5mm、記録更新地点が20か所を
超えた。1時間降水量50mm及び80mm以上の短時間強雨の年ごとの発生回数は増加
傾向にある」

  ● 日本の年降水量は5%増加、夏季に降水量・大雨日数が増加

 「日本の年降水量は、21世紀末には20世紀末に比べ5%程度増加、夏季に降水
量と大雨日数が増加、日降水量が100mm以上に達する大雨日数も大きく増加、梅雨
明けが遅れる傾向があると予測されている。降雪量は北海道を除く地域で減少、
北海道では温暖化しても雪が降るには十分に寒冷なため、温暖化による大気中水蒸
気量の増加により、降雪量が増加する」


  ● 降水量、水温変化により、水供給や生態系に影響

 「降水量や河川・湖沼・地下水温変化により、河川流量変化、蒸発量増大、積雪
量減少、降雪時期、湖水水位、水質変化等が生じ、水供給や生態系に影響が波及、
海面上昇による地下水塩水化や、塩水の河川遡上に伴う取水障害などの影響が考え
られる」

  ● 大雨や渇水による河川・湖沼・貯水池の水質悪化

 「日本でも降水量の年ごとの変動が大きく、将来、渇水と洪水リスク増大が予測
される。3-6月に多くの地域で地表到達水量減少、稲作における移植活着期などの
農業用水需要期に河川流量減少、春先以降の水利用に大きな影響が生じる。大雨や
渇水による河川水質の悪化、大雨等による濁質流入、水温上昇による蒸発量増大、
湖沼・貯水池の全循環停止等により、湖沼・貯水池の水質が悪化し、生態系や水道
原水等に影響を及ぼす」


  ● 非常に強い台風が増え、100年に1度の洪水が30年に1度発生する

 「発生数は減るものの、全球的に非常に強い(最大風速44m/s以上)熱帯低気圧
数が増え、雨が強くなる。気候変動がもたらす水災害の変化は、大雨頻度増大に
よる河川洪水や土砂災害等と、海面水位上昇や台風強度の増大による高潮被害等の
浸水害の増大に大別される。高潮に脆弱な地域は、東京南部沿岸、名古屋港内、
大阪中南部沿岸に多い」

  ● 日本南方海域で海洋酸性化が顕著に進行している

  「海水は弱アルカリ性で、水素イオン濃度指数(pH)はおよそ8を示すが、
産業革命以後、大気に放出されたCO2の30%は海洋に吸収され、海洋表層のpH
は0.1ほど低下している。日本南方海域では海洋表面から中層にかけCO2濃度が
増加、海洋酸性化は顕著に進行している。海洋酸性化は、炭酸カルシウム(特に
アラレ石=アラゴナイト)の殻や骨格を作る貝やサンゴなどの生物群の生存に影響、
沿岸・外洋域問わず、海洋生態系に深刻な影響を及ぼす」


  ● 世界平均海面水位上昇は18-59cm

 「20世紀を通じた世界平均海面水位上昇は17±5cm、20 世紀末と比べた21世紀
末の上昇は18-59cmと予測、海水の熱膨張(70-75%)と陸氷の融解が寄与してい
る。海水密度や海洋循環の違いのため、日本周辺海域では世界平均に比べ+5-+10cm
大きくなると予測されている。日本沿岸海面水位は、主に北太平洋偏西風の強弱や
南北移動を原因とする約20年周期の変動が顕著である。1906-2008年の日本の
平均的水位変動の振幅は約12cm、世界の約2/3 に相当する」

  ● 晩夏の北極海氷は21世紀後半までにほぼ完全に消滅

 「世界平均気温が1990-2000年に比べて1-4℃上昇した状態が継続されれば、
グリーンランドや西南極の氷床融解が数百年から数千年かけて進み、4-6m もし
くはそれ以上の海面上昇をもたらす。完全に融解すれば、それぞれ、最大7m 及び
5mの海面上昇が起こる」



    4. 農水産物減少・品質低下
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  ● 世界の水資源への影響が日本に及ぶ

 「南北アメリカ東部、ヨーロッパ北部、アジア北中部で降水量はかなり増加、
サヘル、地中海、アフリカ南部、南アジアの一部で乾燥化が観測されている。日本
に投入されるバーチャルウォーターの大部分は、アメリカ、オーストラリアからの
トウモロコシや牛肉、小麦、大豆として輸入されている。オーストラリアで2006年
に発生した干ばつで、小麦生産量が前年比60%減少、輸出量も3分の2に減少、
輸入小麦の2割をオーストラリアに頼っている日本は、小麦粉を原料とした食品
小売価格の値上げ等、大きな影響を受けた」


  ● コメ、果樹の品質低下等の影響が既に発生している

 「将来のコメ収量、果樹の栽培適地、回遊魚の生息域の変化などが予測されている。
気温上昇や大雨や干ばつの増加は、農産物収量減少や品質低下を、海水温度上昇は、
生息する魚種の変化をもたらす。家畜では乳量や乳成分、肉質、繁殖成績の低下等
の発生、水産業では、九州周辺海域における南方系海草類の増加や、秋季水温低下
の遅れに伴うノリ養殖の遅れ等が報告されている」

  ● 2081-2100年、コメ収量減少地域が中国・九州に拡大

 「高温によるコメの白未熟粒や胴割れ、食味の低下が既に東北以南の広い地域で
発生している。北海道、東北では気温上昇とともに増収する傾向は続くが、西日本
では3℃を超えると減収に転じる。雪どけ時期の水量変化や病害虫影響等の要因を
考慮すると、収量増加と予測された地域においても収量減少となる可能性が示唆
されている」


  ● 果樹は気温3℃上昇で、現在の主要産地の多くが栽培不適地となる

 「高温によって、ミカンの浮皮症や日焼け果、ブドウの着色不良などが生じてい
る。高温、水不足で日焼けが起き、品質が低下。気温上昇が3℃を超えると、
リンゴは北海道ほぼ全域が栽培適地、東北地方中部の平野や関東地方以南では栽培
不適となり、ウンシュウミカンは栽培適地は東北地方南部沿岸域まで広がる一方、
現在の主要産地の多くが栽培不適地域となる」

  ● 淡水域における冷水魚の分布域縮小

 「湖の鉛直循環停滞による生態系の変化。サケ類は日本周辺での生息域減少、
オホーツク海でも2050年頃には適水温海域が無くなる。トラフグ養殖適地が北上し、
北陸、東北地方でも養殖可能となる」



    5. 生物移動
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  ● 生物は温度変化に敏感に反応して移動をはじめている

 「気候変動の好影響の例として、大気中の二酸化炭素濃度上昇によって光合成が
活発化し、穀物収量が増加すること(施肥効果)があげられているが、好影響より
悪影響が卓越する。最も気温上昇の大きい北極圏では海氷縮小や永久凍土融解が進
み、生物は温度変化に敏感に反応して北極の方向へ(北半球)、また山地では標高
の高い方へと移動をはじめている」

  ● 1℃の気温上昇でサンゴ白化が広がり、生物生息域が変化

 「1-2℃の気温上昇では、高緯度では農作物生産性が増加するものの、低緯度、
特に乾燥熱帯地域では生産性が減少し飢餓リスク、熱波による死亡率が増加する。
日本でも1981-2000年比1.7℃の気温上昇で、熱ストレスによる死亡リスクが2.2
倍に増加」


  ● 生物や生態系分布が北上、生物の活動変化が最近顕著に

 「高山植物減少、サンゴ白化、開花の早まりや紅葉、落葉の遅れといった生物の
季節活動への影響等がすでに起こっている。将来、影響がさらに進行、生態系は、
気候変動が生物分散スピードを上回ると生息適地の変化に追いつけなくなり、絶滅
リスクが高まる。海洋酸性化や海水温上昇等の変化により、海洋生態系も同様。
生物や生態系分布が北方・高標高域に変化(高山植物群落衰退、積雪量変化による
湿原乾燥化、冷水魚分布縮小、チョウ分布北上など)、生物の活動変化(サクラ開花、
紅葉、鳥の産卵時期)、サンゴ白化などが、最近数十年間で顕著になっている」

  ● ブナ林消滅の危険性が高く、樹種交替が進む

 「1981-2000年からの気温上昇が1.0℃でブナ林適域が23%減少、1.7℃で39%
減少、3.2℃で68%減少。マツ枯れ危険域となる割合は、1.0℃で16%、1.7℃で28
%、3.2℃で51%に増加。20世紀末(1981-2000年)と比較した21世紀末(2082
-2100年)におけるサクラ開花日について、東・北日本では早くなる地域が多く、
開花時期の変動が大きくなり、平均すると約2週間(14.5日)早まる」


  ● 生物や生態系には不可逆な変化が多く、適応能力に限界がある

 「生物現象には、生物間の相互作用が絡んでいるため、気候変動によってある
動物が減少すると、その動物が餌としている生物は増加、逆にその動物を餌として
いる他の動物は減少する。生物種のいくつかが絶滅することで、不可逆的に失われ
てしまう生態系機能もある。生物が本来持っている分散可能なスピードは、鳥や
昆虫のように移動性の高い生物では速く、樹木のように自分では動かず寿命の長い
生物では遅い」

  ● 樹木は花粉や種子を運んでくれる共生パートナーを失う可能性がある

 「こうした現象が進むと、全く新しい種の組み合わせによる生態系ができあがる
ことも考えられる。地球上の生物は、約6000年前には現在より約2℃平均気温の
高い状態を経験しているため、その範囲なら絶滅を免れる可能性もある。人工林や
農業生態系では、樹種や作物種の転換といった適応が可能であるが、自然生態系に
おいては、適応策は限定的なものにならざるをえない。種の絶滅が予測された場合
に、生息域外保全などの対策をとるのかどうかについてのコンセンサスを得ておく
必要がある」



    6. 低炭素社会
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  ● 2050年、CO2排出量70%削減は技術的に可能

 「サービス産業へのシフト、モータリゼーション飽和化、社会資本への新規投資
減少などの構造転換により、必要とされるエネルギーサービス量(活動量)は2000
年水準。さらなるイノベーションにより、要求されるサービス需要を満たしながら、
エネルギー需要を40%程度削減可能。太陽光・風力発電の普及や原子力、炭素隔離
貯留導入等のエネルギー転換側の低炭素化により、生活レベルを上げても、GDP の
0.2-0.3%の追加費用で、1990年比CO2排出量70%削減する技術的ポテンシャ
ルがある」

  ● 消費側の賢い選択で、エネルギー需要40-45%削減

 「供給側の努力だけでは削減できない。需要側が減らす。消費側・需要側の行動
と技術選択がカギを握る。住宅・オフィス、交通に大きな削減ポテンシャルがある。
我々は、どんな未来を選ぶのか。【活力、ドラえもんの社会】 都市型・個人を大事
に、集中生産・リサイクル・技術によるブレイクスルー、より便利で快適な社会を
目指す、一人当たりGDP成長率2%/年。 【ゆとり、サツキとメイの家】 分散
型・コミュニティ重視、地産地消、必要な分の生産・消費、もったいない、社会・
文化的価値を尊ぶ、一人当たりGDP成長率1%/年」


  ● エネルギー部門: 太陽と風の地産地消、低炭素エネルギー源へ

 「電力需要の低下、夜間電力・電力貯蔵、CO2フリー電力、分散型エネルギー、
CO2の地中封じ込め。再生可能エネルギーのシェア拡大、原子力、CCS併設火力
発電所からカーボンミニマム系統電力を供給。太陽エネルギー、風力、地熱、バイ
オマスなど地域エネルギーを最大限活用。水素・バイオ燃料研究開発の推進と次世
代エネルギー供給体制の確立」

  ● 産業部門: 消費側企業は、発展の大きなチャンス

 「人口・世帯数減少、物質的豊かさからの脱却による最終需要の伸び鈍化。生産
機器エネルギー効率改善、天然ガス・バイオマス燃料利用増加。石油・石炭製品
など素材製品減少。知的サービスへの産業構造転換、自動点灯、空調一体化建物な
ど、省エネ電気機器、輸送機械が伸びる。消費者の欲しい低炭素型製品・サービス
の開発・販売で持続可能な企業経営を行う。旬産旬消型農業、露地栽培された農産
物など旬のものを食べる生活をサポートすることで農業経営が低炭素化。建築物や
家具・建具などへの木材利用、吸収源確保、林業政策で森林・林業ビジネスが進展」


  ● 運輸部門: エネルギー効率改善で80%削減

 「主役技術の交代、エンジンからモーターへ。東京や大阪の1人当たり旅客部門
CO2排出量は北海道の10分の1。ガソリン車を電気自動車にすることで75%
排出削減可能。高加速・高性能を実現したEliica(エリーカ)4人乗りセダン、
最高速度370km/h。人口減少による移動総量減少、土地高度利用、都市機能集約、
歩いて暮らせるコンパクトシティによる移動距離減少、公共交通機関(LRT等)に
よるモーダルシフト(12分の1)、歩行者や自転車利用促進のためのインフラ整備
(駐輪場・自転車専用通路)、燃料電池・バイオマス・高効率貨物自動車、鉄道・
船舶・航空のエネルギー効率向上、SCMで無駄な生産・在庫を削減し、サービスを
効率的に届けるロジスティックス等でエネルギー需要80%削減」 


  ● 業務部門: 省エネ機器の効率改善・選択で40%削減

 「活動量増加に伴い快適なサービス空間、働きやすいオフィス等が増加、ホテル
やレストランなどエネルギー需要の多い業態が増加、高断熱建築物、BEMS等による
需要減少、高効率空調・給湯器・照明、構造を工夫し光を取り込み暖房・冷房熱を
逃がさない建築物設計・普及等により少ないエネルギーで需要を充足」

  ● 家庭部門: 快適な居住空間と省エネ両立で50%削減

 「世帯数減少、サービス需要増加。HEMSによる最適制御と環境負荷表示システム、
エコライフ実践のための環境教育。高断熱住宅、魔法瓶浴槽、高効率ヒートポンプ
エアコン・給湯器・コンロ・照明、燃料電池コジェネ、オール電化住宅、太陽光発
電による電力自立、太陽熱温水器、屋上緑化、燃焼系暖房・厨房機器でのバイオマ
ス利用。高効率トップランナーレンタル機器のモノ離れサービス、待機電力削減な
ど効率改善でエネルギー需要50%削減」

 「わずか数歩を省略するためだけのリモコンの待機電力は、家庭消費電力の7%。
白熱灯を蛍光灯にすることでエネルギー75%削減。LEDはさらに減る。12時
間つけっぱなしの電灯に自動点灯センサーを入れ、1時間の点灯で済むようにする。
自動計測機器業界は栄える」



    7. カーボンマネジメント戦略
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  ● 気候安定のための低炭素社会は科学的な必然

 「科学的に見て、我々はいずれはほとんどゼロ・エミッションに、カーボンフリ
ー・ソサエティにしなくてはいけない。産業革命をリセットし、エネルギーを使わ
ない便利な社会を創っていく。グリーン成長の政策・希望を示し、国民負担の意義
をはっきり説明し、太陽光発電設備をつけた人々、公共交通を利用している人々
などが報われるよう、炭素排出にコストがかかるようにする。今は日本社会・経済
の重要な転機、諸政策・行政でイノベーションを喚起、技術だけでなく、社会的な
変革を考え、エネルギーに依存した文明を見直す」

  ● 地産地消、旬産旬消、見える化でエネルギーを減らす

 「日本は世界の資源を共有している。自給率がカロリーベースで40%というこ
とは、世界の国の水、土地、エネルギーによって食料が作られているということ。
フードマイレージ、CO2排出量など見える化を徹底、的確な選択を促進する情報
開示、消費者の経済合理的な低炭素商品選択をサポートする」


  ● 低いエネルギー自給率を変える、低炭素社会産業を構築

 「現在、一人2万円、総額20兆円のエネルギー費用が外国に流出しているが、
低炭素社会はエネルギー安全保障につながる。低炭素社会作りには、技術革新や
再生エネルギー促進だけでなく、炭素価格を取り入れる経済政策(資源割り当て・
排出量取引・環境税・規制など)、公共交通体系の拡大、農村の新機能としてバイオ
マス供給とCO2吸収を高める国土保全などを含めた国の形を考えねばなりません。
希少資源「安定した気候」の価値を経済に反映、インフラ更新に合わせた省エネ型
国土配置、交通体系、街づくり、低炭素/高福祉コンパクトシティ・気候変化対応
防災都市など」

  ● 炭素への価格付け、削減努力が経済的に報われる仕組み

 「低炭素社会経済システムを構築する。戦略的な技術開発・普及のための制度
構築と支援。先を見た研究開発推進・国際競争をにらんだ投資。全ての部門で世界
最高水準の効率を達成する、トップランナー制度の強化。低炭素社会を設計・実現
・支える人づくり。汗をかく人、智恵を出す人、金を出す人の仲介の場、炭素税と
排出権市場、さらに排出量削減を可能にする政策を打ち出し、社会の仕組みを変
える」


  ● 地域特性によって、効果的施策は大きく異なる

 「規模に応じた計画戦略により、低炭素社会の国土計画を実施する。地域ぐるみ
で熱中症を予防するなど、国民一人ひとり及び地域社会が気候変動に適応し、先手
を打って行動していくための社会基盤づくりが求められる」

  ● 大都市: 機能の高効率化、高機能オフィス、地域冷暖房

 「集合住宅、排出権取引を含む経済的インセンティブの付与、建築物の高断熱化
等のヒートアイランド対策、災害に強く効率的な公共交通網整備」

  ● 中規模都市: 歩いて買物に出かけ、楽しく過ごせるコンパクトシティ

 「都心商業地活性化、商業立地政策、都心居住、集合住宅、公共交通機関の充実。
市電、富山ライトレールは、駅へのアクセス改善、フィーダーバス導入、駅周辺
定住促進、魅力あるまちづくり、インフォメーションコーナー、トータルデザイン
計画で、お金持ちが街に出て来た」

  ● 小規模市町村: 農村の新たな役目、吸収源維持・バイオマス供給

 「地産地消基地、高齢化社会の豊かな農村。適切な森林整備や保全によるCO2
吸収機能の向上、国土保全機能等の発揮、植林の推進と森林のバイオエネルギー
活用都市、食の安全・緩和・適応を同時に実現する農林業手法構築。バイオマス
利用技術、事業モデル形成、エネルギー産業参入促進」


  ● 自社ビジネスへのチャンス・リスク把握

 「本業による低炭素社会への寄与。低炭素社会における自社の役割認識。低炭素
化製品やサービス開発、目標設定、ロードマップ作成。低炭素技術社会への熾烈な
競争、新市場の創出・構築、将来へのR&D、商品の見える化推進、オフセット
利用など」

  ● 自社業務の低炭素化、製造・流通・オフィスでのCO2削減

 「責任者・業務評価、教育。情報開示・社員参加。企業の社会的責任、リスク
管理」

  ● ステークホルダーとの連携による低炭素社会づくり

 「新技術社会システムの先取り。業際化:隣の産業[空調住宅・SCM・EV・
電池用隔膜]、モノに頼らない企業の本来サービスへ[電力サービス]。地域社会
[快適移動システム・丸の内地区]。行政との協力[計画・排出量取引・優遇措置・
融資]。消費者[見える化・エコバッグ]、NPO:ファシリテーター・仲介者・市民
参加・農業[消費者直結]。既存構造からの脱皮[エネ地産地消・水力・ガス発電]。
省資源」


  ● 低炭素志向は技術のleap-frogをもたらし、産業構造を変える

 「Eliica(エリーカ)4人乗りセダン、中国携帯普及、バンガロールの知識産業
など。低炭素社会実現には技術変化の加速が要る。長期削減目標設定が産業構造
改革を進展させる。欧州諸国の計画では、現在1.5tC/(人・年)-3tC/(人・年)
程度の排出量を2050年に0.5tC/(人・年)程度に減少させる。太陽光発電は、
補助金やRPS制度により導入促進しているが、2007年導入量は192万kWで、
2004年にドイツに抜かれ、2007年にスペインにも抜かれている状況。2007年に4
位のアメリカもオバマ政権になり太陽光発電普及を積極的に推進していく見込み」

  ● 世界へ日本モデル発信、低炭素世界構築へ

 「自然環境資源の逼迫に対処した持続可能社会へ、低炭素世界に向けた国際競争
が始まっている。GDP1% ? 転換は大きなビジネスチャンス、途上国との将来ビジ
ョン共有と発展協力が鍵を握る。ODA再構築、「低炭素世界構築」の中核(公共交通
など)へ投資、低炭素地域社会を輸出、20世紀型高エネルギー消費体質インフラに
Lock-inさせない」



    8. 心の豊かさ
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  ● 自然の恵みを見つけよう!

http://www.maketherule.jp/dr5/sites/default/files/study_meeting/01nishioka090929.pdf

 「5月になると田んぼで田植えが始まります。この写真の風景を見て、私たちが
自然からどのような恵みをもらっているか、あなたはいくつ見つけることができま
すか? まず「水」があります。私たちの体の60%以上が水分ですから、いつも
水を補給していなければなりません。「農作物(食糧)」を育てるにも水がいります。
その水を供給してくれるのも自然です。山の上のほうに見える雪は、冬の間に水を
ため、ちょうど田植えのころに田んぼに水を流してくれる「雪ダム」の役目をして
います。タイミングが非常に上手くいっている。

 向こうに見える森の木々は、昼は「太陽のエネルギー」を受け、光合成を行い
私たちに必要な「酸素」を放出し、夜は呼吸をして酸素を取り込みながら育ちます。
森は、私たちの家をつくる「材木」を生み出し、「二酸化炭素を吸収しためて」く
れます。そういった役目があるから、中立的な「バイオマス」、CO2を出さない
新しい燃料として利用が増えてくる。

 森の中に入っていくと、なんとなく安らいだ気持ちになり、「自然への畏敬」、
「霊感」といったものが湧いて来ますが、森林は人の気持ちを落ち着かせる物質
を出したり、私たちが自然の一員であることを思い出させる「色々な種類の生物」
を育てます。子供たちを連れて「集い」、教育する場所(「コミュニティ」)にも
なります。

 田んぼの「土」には、さまざまな種類の「微生物」が住みつき、寿命の終わった
動植物を「分解」して、つぎに育てる作物に必要な「養分」をつくったり、「二酸化
炭素をため」たり、農薬を分解して「無毒化」させるなど重要な役目を果たしてい
ます。目には見えませんが、田んぼには「爽やかなそよ風」がふき、「季節感」を
味わわせてくれます。そして、森や水、山など、全体で構成しているこの風景自体
が「いい景色(観光資源)」として人々をひきつける魅力をもっています」


  ● 日本は、自然の恵みに気づかないほど自然が豊かな国

 「こうした恵みは、あまりにもふつうなので、皆さんはあまり気がついていない
かもしれません。とくに日本は、その恵みに気がつかないほど、自然の豊かな国な
のです。しかし、毎日の水が足りなくて困っている人たちは、世界人口の3分の1、
食べ物不足で飢えに苦しむ人口は8億人にものぼっています。この2000年の間
に増えた人口と、天然資源を見境なく使う技術社会が、自然の恵みを使いつくそう
としています。

 世界のそれぞれの場所でみな違った組み合わせがあって、それぞれに与えられた
自然の恵み、すなわち「環境」をいかして、せいいっぱいに人々が生きています。
時には台風や豪雪があるものの、それなりに安定した気候がその土地の自然の恵み
をつくっています。環境というものは自然だけでなく、そこに人々が入り込んで
いるというところが環境です。国々で全部違います。そういった、皆が生活し生存
している環境というものが、世界で一斉におかしくなっているということが気候
変動なのです。地球温暖化はそうした努力をすっかり引っ繰り返してしまい、世界
の人々を混乱に導きかねません」


  ● 「物」の豊かさより「心の豊かさ」を!

 「これからの世界は、温暖化の防止のために、二酸化炭素など温室効果ガスを
ほとんど出さない技術で社会をつくり上げていくという、人類にとって大きな挑戦
の時代に入ります。これまでのように、物をたくさん持っている、エネルギーを
たくさん使っている、といったことを誇りにする時代は過ぎ、ほかの国のこと、
人のことを思いやる「心の豊かさ」がとうとばれる時代になります。皆さんには、
ぜひそうした新しい世界の担い手になってほしいのです」    西岡秀三




 冬場は、こう寒さが続くと温暖化を忘れてしまいそうですね。COP15、
各国首脳が集い、徹夜しただけでも良しとしないといけないのでしょうね。
汚染者負担の原則を適用すると、やっぱり先進国が悪いってことになります。
先日、議員会館で、経済同友会の方が、経団連をなんとかしてくれ、と仰って
いましたが、傍にいた朝日新聞の記者の方が苦笑いしていらっしゃいました。
まず、日本の若者達がお手本を示さないといけないということでしょうね。


「COP15の結果について」    経済同友会
http://www.doyukai.or.jp/chairmansmsg/comment/2009/091219a.html
「COP15に関する御手洗会長コメント」   日本経団連
http://www.keidanren.or.jp/japanese/speech/comment/2009/1219.html
「COP15 合意文書を承認、採択見送り決裂回避」  朝日新聞社
http://www.asahi.com/international/update/1219/TKY200912190282.html




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