2009/12/05
【克服!睡眠時無呼吸症候群】Vol.068 記憶と睡眠
** 自然な睡眠を取りもどしたくはないですか? ********** 器械にも器具にも頼らない、身体ひとつでの睡眠を・・・。 【1日3分!エクササイズで克服できる!睡眠時無呼吸症候群】 ■ 第68号 記憶と睡眠の関係とは? ■ 発行日 2009.12.05 ■ 発行人 すやす屋ねっと 長澤まさき ** Webサイト http://www.suya-suya.net ************* ~1日たった3分間のエクササイズで睡眠時無呼吸症候群を克服する!~ バックナンバー掲載ページ: http://archive.mag2.com/0000222927/ ごきげんいかがでしょうか? 睡眠時無呼吸症候群の自力克服をめざすサイト、 「すやす屋ねっと」の長澤です。 今年2009年は、まったくの趣味というか、きまぐれで、 「ハングル文字」を憶えようとしてきました。 だからといって、専門の語学学校に通っているわけでもなく、 もちろん、家庭教師をつけているわけでもありません。 これまでに「テキスト」として購入した教本は2冊だけ(1冊は発音CD付)。 選ぶ際は、なにを重点的に解説しているかを確認し、自分なりに吟味しましたが、 2冊とも、どこの書店にでも売っているような「入門書」の類で、 一冊1,000円未満です。 (吟味というとカッコいいですが、 要するにわかりやすそうなものを選んだだけです) なぜ「ハングル」なのか? 遅ればせながら「韓流ブーム」に乗った、というわけでもなく、 韓国のお国柄や、韓国の文化がとくに好きだということでもありません。 会社員として韓国出張(または赴任・出向)が予定されているということも、 ないのです。 はっきりいって、「必要に迫られて」はいません。 本格的に憶えようとした理由をあえてあげれば、 「読めないことがくやしかったから」 かもしれません。 韓国語と日本語はセンテンスの構造が似通っているため、 日本人にとって習得するのが「簡単」だといわれます。 英語だと、たとえば「主語」「動詞」「目的語」という、 日本語とは異なった順番ですが、 韓国語は、「主語」「助詞」「目的語」「助詞」「動詞」という順番です。 「わたし」「は」「韓国語」「を」「勉強」「します」の、 「 」のそれぞれに、その順番のまま「韓国語の単語」が対応します。 だから、韓国語は簡単だと言われます。 (韓国語で「簡単です」は「カンタナムニダ」。発音はこうですが、 単語の構造としては「カンタン」+「ハムニダ」!) また、韓国語を表記する「ハングル文字」にしても、 構造が合理的にできているため、憶えるのがカンタナムニダといわれています。 ひとつの文字が「母音」と「子音」でできているため、 限られた数の母音(10個)と、限られた数の子音(19個)の たった29個を憶えてしまえば、あとはその組合せで、 簡単にハングルを読めるようになる、というわけです。 ちなみに、「ハングル」と「韓国語」の関係は、 「アルファベット」と「英語(イングリッシュ)」と同じです。 英語を「アルファベット語」といわないように、 韓国語を「ハングル語」というのは間違いです。厳密には。 で。 ある人(文筆業者)が、ある本のなかで、 「韓国語」は全然分からないが「ハングル」は分かる、 ハングル文字の一覧表(半切表)を見て一日で憶えられたと言っていました。 だから、わたしも、そんなに簡単ならちょっと憶えてみようかな、 と思ったのがほんとの最初のきっかけです。 で、最初の1冊、ハングル文字入門の類を買ってきたのですが・・・、 「そんなに簡単に憶えられるか!!!!」 と思いました。 半切(ハンセツ)表とは、アルファベットにたとえていうと、 縦系に子音の K、S、T、N・・・がならんでいて、 横系に母音の A、I、U、E,O がならんでいて、 「K」と「A」のぶつかったところに「KA(か)」が記されている、 というような表です。 なにを以って「憶えた」というのか分かりませんが、 ひとつ言えることは、こういった「表」のなかで「うん、読めるな」と思うのと、 一文字だけ、ぽっと示されてそれが読めることとの間には、 雲泥の差があるということです。 実際のハングルでいうと、 K(かきくけこ)に当たるのは、カタカナの「フ」のようなかたちの子音です。 Aに当たるのはカタカナの「ト」のような母音です。 いきなり「フト」という文字を見たときに咄嗟に「か」と読めるかどうか。 個々人にとって、すぐに頭に入ってくる文字と、 なぜかなかなか憶えられない文字の差はあると思いますが、 「表」では読めるけど、「単独」では「読めない」「思い出せない」 という段階がしばらくつづきました。 表のなかでは全部読めるような気がする・憶えたような気になるのですが、 いざ、となると「あれ、この『己』ってなんて発音だっけ?」 となってしまうのです。(「己」のようなかたちの子音はL(ら行)を表します) やがて、なんとかすべての「母音」と「子音」が頭に入り、 ではそれで「文字」を読めるようになったかというと、 まだそこには「壁」がありました。 しかもかなり厚い「壁」です。 「部品」を憶えても、それがなかなか有機的につながらないのです。 まだ、「ええーと、『フ』が『か行』で、『ト』が『あ段』だから、 これは『か』だな」というように一文字ずつ「判読」しなければならないのです。 実際は「フト」は最初に買った教本の最初に出てきた文字だったということもあり、 構造自体も単純なので、わりと早い段階で、 いちいち考えなくても読めるようになった文字のひとつです。 ですが、そういうシンプルな文字ばかりではありません。 ハングルには、単純な「子音」+「母音」の構造のものだけではなく、 パッチムといって、 たとえば「フト」の下に「○」とか「口」とか、 もうひとつ「子音」が重なっているものがあります。 (複合パッチムといって子音が2つの場合もあります) さらには、複合母音といって母音が2つの文字もありますし、 「子音」「母音」「子音」が「たて」に重なっている3段階構造の文字もあります。 (複合母音は「10個」のなかに数えられていません。 10個ある母音同士の組合せです) この「パッチム」とか「複合母音」に最初にぶつかったときは、 「韓国語って、なんていう言語だ!?」と、半分怒りを感じました。 「ハングル文字」というのは基本的に日本語でいう「かな」です。 日本語でたとえば「キム」と表記したかったら、 「キ」と「ム」の2つのカナを使用します。 ところが、韓国語ときた日にゃ~、 もうひとつ子音(パッチム)をくっつけて、 「キム」と発音するひとつの(!)「文字」を作ってしまうのです。 ひとつの「単語」ではなく、ひとつの「文字」ですよ。 「うぃ」と発音するにしても、「う」と、ちいさい「ぃ」ではなく、 複合母音をつけて「うぃ」と発音する「ひと文字」を作ってしまうのです。 初心者のころはこれに閉口しました。 当時のわたしの頭では、この複合母音がついているだけで、 「子音」+「母音」の基本構造の文字に比べ、 「判読」するのに3~5倍処理時間がかかりました。 もう、文字によっては「にらめっこ」です。 「ひとつの文字」を「読む」というより、 複雑に入り組んだ「暗号」を「解読」しているような心持ちです。 (くどいようですが、文章に対してではなく、ひと文字に対してです) こういうときは、自分の「物覚えの悪さ」「記憶力のなさ」に 情けなくなります。 ひとつひとつの「部品」は知っているのに、 まとまった「文字」としてすぐに「発音」が出てこない。 いつになったら、複合母音&パッチムのついた、 「○」+「亠」+「ト」+「○」の文字を 考えることなく、瞬間的に「ワン」と読めるようになれるのか!? 記憶の能力のなかでもとくに「アウトプット」に問題があるのかもしれない、 ・・・そんなことも考えてしまいます。 ここまでくると、なんか、くやしくて。 読めないのが・・・。 瞬間的に「発音」の出てこないのが・・・。 意味はわからなくていい、とにかく、すらすら発音できるようになりたい! と、まず思い、 そのうち・・・、 せっかくここまで憶えたんだから、 「文字」だけではなく「単語」も「意味」も憶えて、 「韓国語」を習得してやろうと思いはじめました。 「文章」「構文」を憶える過程で、文字の判読力も自然に強化されるだろう、 という期待もありました。 で、「文字の発音」と同時に「単語」「文章例(文法)」を解説している 2冊目の教本を買ったのが今年の夏。 1日の平均勉強時間は、たぶん、だいたい「10分前後」です(笑)。 まとめて1時間テキストを開いていることもあるし、 まったく触れない日もあります。 あと、通勤時に駅の案内などに「ハングル表記」があると、 努めて「読む」ようにしています。 まだ文字が、発音や意味とともに、 自然に「飛び込んでくる」域には達していません。 意識的に読むようにしなければならないのです。 まあ、読みはじめてしまえば、どこの駅に行っても、 行き先以外は「出口」とか「改札」とか「方面」とか、 ほとんど決まった単語ばかりなのですが、 そこは言語の習得。 膨大な回数の反復が肝腎だと思ってつづけています。 冒頭でもいったように、憶えなくても誰にも迷惑はかからないし、 自分も本当に困ることは(いまのところ)ありません。 こんな積み重ねで、「ハングル文字」がすらすら読めるようになり、 ある程度「韓国語」が憶えられるようになるのか・・・? どうなんでしょう・・・? 1日10分じゃ、ムリですかね・・・? ・・・・・・という話を長々としたのは、 こうした、ある程度「丸暗記」しなければならない行為をしていると、 否応もなく、「記憶」というものに思いを馳せてしまうからです。 (すごく長い前振りで恐縮です) ハングルに限らず、「憶える」「記憶」するという行為(営為)というのは、 じつに神秘的なことだとつねづね感じています。 どうして、「憶え」られてしまうのでしょう? 「憶えた」というのは、脳分子のレベルではどういう「状態」なのでしょう? たとえば、「フト(か)」という文字を記憶する前と後で、 脳はどう変わっているのでしょう? 仮に、脳を構成するすべての「分子」を、 マイクロメートル立方、ナノメートル(あるいはピコメートル?)立方単位で 三次元スキャンをした場合、「フト」はどのような「分子」として、 脳の「どこ」に収まっている(あるいはくっついてる?)のでしょうか? あるいは分子自体が入れ替わってしまっているのでしょうか? そういったことは、脳科学の最先端ではもう解明しているのでしょうか? そんなことを考えてしまいます。 「記憶」の話になると、必ずといっていいほど登場するのが、 「海馬」です。大脳の下に位置し、中脳を取り巻くように存在しています。 海馬は、よく「記憶を司る器官」とか「記憶に密接に関係している領域」 というように解説されます。 「記憶の中枢」というように言われることもあります。 でも、大きさは、小指ほど。 記憶の中枢というわりには、小サイズです。 「そんな小さなところにそんなに記憶を仕舞いこめるのか?」 「海馬が記憶を司るっていうけど、じゃあ、大脳はなんなんだ?」 という疑問を持たれている方も少なくないかもしれません。 「中枢」という、 言われたほうも、言ったほうも実はよくわからない言葉を使うから、 誤解が生じるのですね。 なにか「海馬」という器官に記憶のすべてを貯蔵しているような イメージを持ってしまうからでしょう。 海馬とはそういう器官ではありません。 いわば、海馬とは「記憶」の「受付・仕分けセンター」みたいなものです。 五感を通じて入ってきた「情報」が、まず海馬という「受付」に集められ、 当然そこで「一時預かり」になります。 預からなければ「仕分け」をすることはできませんから。 それで、そのあと(主に睡眠中に)、 情報の種類にしたがって仕分けし、大脳という巨大な「倉庫」に、 情報を「振り分ける」作業をするのです。 「映像の情報」はここに、「音の情報」はそこに、「においの情報」はあの場所へ、 というようにです。 海馬での「一時預かり」の期間は3週間ほど(4週間という説もあり)。 その期間内になんども同じ情報が入ってくれば、 「側頭葉」という「倉庫」に振り分けられ、 その「情報」はいわゆる「長期記憶」となります。 補足すると、情報の仕分けには海馬のほかに 「扁桃体」という器官も関わっています。 これは感情的な「快・不快」を判定するセンサーです。 この「海馬」と「扁桃体」がともに「仕分け」に関わっているということは、 人間の情報処理には「感情」「情動」「快・不快」が反映しているということであり、 (だからあまりに不快な情報は保管しようとしないように働くこともあります) そこが、学習能力を持っているとはいえ「ターミネーター」とは異なる点です。 人工知能には自己保存本能に基づく「快・不快」はあり得ないのです。 「好き」とか「嫌い」も。 先ほども触れたように、 「海馬」による情報の振り分けは、主に睡眠中に行なわれます。 睡眠が不足すると、この振り分けが不徹底になり、 記憶としてなかなか定着しなくなります。 睡眠不足が記憶力低下につながるというのは、 このような理由によります。 一夜漬けの試験勉強は・・・、 まあ、とりあえず海馬に預けられた情報で勝負することもできるでしょうが、 長期になると、睡眠時間を削って勉強するのは非効率です。 睡眠不足は海馬の情報処理の時間を奪いますが、 睡眠不足がもっと長期にわたると、そこから生じるストレスが、 なんと海馬自体を損なうことになります。 海馬というのは、非常に「ストレス」や「虚血(つまりは酸素不足)」に 弱い器官だということです。 そうなると、「非効率」というレベルではなくなります。 記憶「能力」自体が徐々に低下してしまうわけです。 睡眠時無呼吸症による「睡眠不足」も、長期にわたると、 同じような弊害を招く恐れがありますので注意が必要です。 睡眠時無呼吸症に悩まされていたころは、 「記憶力」の低下をなんとなく感じていました。 「自分の記憶力はこんなはずではない」と思うくらい、 「憶えられない」し、「思い出せない」ということを 体験しました。 要するに、「寝不足」で頭がすっきりしないときと同じです。 それが何日も、慢性的につづくわけです。 そのころは、記憶力だけではなく「思考力」も低下していたと思います。 でも、今はそんな感覚はありません。 「ハングル」をなかなか憶えられなくても、 「まあ、もともと、この程度だ」という自覚(あきらめ?)があります。 わたしが、睡眠時無呼吸症を経てきたあとも、 それほど記憶能力が損なわれた、という感覚がないのも、 無呼吸症だった期間が短かかったからかもしれません。 でも、あのまま睡眠時無呼吸症を引きずっていたら、 今頃どうなっていたかは分かりません。 ハングルを憶えるのにもっと手間取っていたでしょうし、 そもそも、 戯れにハングルを憶えようという気にもならなかったかもしれません。 最後に、またちょっと「ハングル」「韓国語」の話にもどると、 まだまだ「ハングル」で書かれたものが「言語」ではなく、 「記号」にしか見えない段階です。 一生懸命、一文字、一文字解読しようとしています。 これが「言語」に見える日がくるのでしょうか? また、ハングルというのは基本的に「表音文字」なのですが、 熟達すると、あたかも「表意文字」のように画像が浮かんでくるらしいのです。 (もちろん、韓国語を母国語にしている人にもそう見えているはずです) そんな境地に達することができるのでしょうか? いまは、そのような境地に達することを楽しみに、 憶えている状況です。 今年はもうムリとしても、来年くらいには、 「言語」として読めるくらいにはなりたいですし、 そうなったら、一度韓国にも旅行をしてみたいものです。 べつに好きじゃないんですけどね、韓国。 少なくとも、いまのところは・・・。 メルマガは、年内にもう一回、配信予定です。 よろしくお願いいたします。 それでは、おやすみなさい。 <補記> わたしのパソコンには「ハングル」の入力ソフトが入っており、 キーボードもハングルモードに切り換えることができるのですが、 このメルマガの文字認識上、表記されないかもしれませんので、 ハングルの表記に当たっては、 「フ」や「ト」など、似ている日本語で代用いたしました。 ご了承ください。 ■ 発行システム 『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ ■ メルマガの解除はこちら http://archive.mag2.com/0000222927/ ※注意事項: 本メルマガの内容については正確・安全性を期しておりますが、 広告、バックナンバー、リンク先も含め、本メルマガの内容に より損害・トラブルをこうむられましても一切責任は負いかね ます。情報を利用する際は、自己責任でお願いいたします。 ※著作権は、すやす屋ねっと、および、長澤まさきに帰属します。 本メルマガに掲載された記事の無断転載は禁じます。 ****☆★☆****************************** 1日3分!エクササイズで克服する睡眠時無呼吸症候群 ■ 発行人・文責 すやす屋ねっと 長澤まさき ■ Webサイト http://www.suya-suya.net ■ ご感想・ご意見・ご質問などはこちらから info@suya-suya.net こちらの専用フォームからもお送りいただけます。 http://www.suya-suya.net/autores/question.etc.html *************************☆★☆*********


