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2009/02/28

【克服!睡眠時無呼吸症候群】Vol.059 夢と身体

**  自然な睡眠を取りもどしたくはないですか?  **********
    器械にも器具にも頼らない、身体ひとつでの睡眠を・・・。

 【1日3分!エクササイズで克服できる!睡眠時無呼吸症候群】
   ■ 第59号 夢と身体
   ■ 発行日  2009.02.28
   ■ 発行人  すやす屋ねっと  長澤まさき

**  Webサイト http://www.suya-suya.net  *************

  〜1日たった3分間のエクササイズで睡眠時無呼吸症候群を克服する!〜

  バックナンバー掲載ページ: http://archive.mag2.com/0000222927/


ごきげんいかがでしょうか?
睡眠時無呼吸症候群の自力克服をめざすサイト、
「すやす屋ねっと」の長澤です。


「夢」と身体の相関関係について、一時期調べてみたことがあります。

つまり、眠っているときの夢の内容と、
そのときの身体の状態とは何か関連があるのだろうか?
という疑問があったからです。

きっかけとなったのは、「心理学」の本で読んだ次のようなエピソードです。


あるとき、ある男の人が、右脚のひざのあたりをヘビに咬まれるという夢を見ました。
ヘビに咬まれた右ひざは(夢のなかで)みるみるうちに腫れあがり、
非常な痛みに(夢のなかで)襲われたそうです。

ところが、眼醒めてみると、脚は痛くもなんともない。
夢のなかでのリアルな痛みがまるでウソのように、
異常もなにもないのです。


ところが、それから一週間ほど経ったころ、
彼のひざのあたりが、次第に腫れてきました。

そうなのです。
一週間前に夢でヘビに咬まれた、ちょうどそのあたりの部分が
日ごとに腫れあがってきたのです。

日を追うごとに腫れはますますひどくなり、
ただごとではないと思った彼は、妻の奨めもあって、
病院へ足を運びました。

診断結果は、彼を驚愕させるものでした。
彼の脚の内部では「壊疽」をともなう深刻な病質が発生していたのです。


なにぶん、昔に読んだ本のことなので、
その病気が正確にはなんだったのかは忘れてしまいました。
たぶん「骨肉種」に類する疾患だったような気がします。

また、彼が危うく脚の切断を免れたのか、
それとも時すでに遅く片脚を切断する羽目になったのかも、
はっきり憶えておりません。


しかし、このエピソードのポイントはそこではありません。


ポイントは、「夢が現実になった」という点なのです。


夢のなかでヘビに咬まれた。
その衝撃があまりにも大きいものだったので、
あたかもマイナスのプラシーボ効果のように、
現実の肉体に影響を及ぼした・・・というのでしょうか?

そうではありません。


言うまでもなく、先にあったのは「夢」ではなく、
「疾患」のほうです。

疾患が、ヘビに咬まれる夢を見させたのです。


疾患の痛みは以前から存在していたのかもしれません。
ですが、日常のさまざまな情報・感覚の坩堝のなかで、
初期症状としての微小な痛みはまぎれてしまっていた。

それが、雑多な情報が遮断される眠りのなかでは、
彼の本能、あるいは潜在意識が感知していた「痛み」の情報が、
「ヘビに咬まれる夢」となって顕在化してきたというわけです。


このエピソードは、わたしの裡でずっと尾を引いていました。

つまり、「痛い」とか「寒い」とかといった身体の感覚に関する「夢」は、
隠されている身体の不具合を示すメッセージではないのか、と。

もし、夢の内容と身体の状態に密接な関係があるのなら、
これは「夢占い」ならぬ「夢診断」として活用できることになります。


・・・ところが。


これまでさまざまな書籍やWebサイトを調べてみましたが、
これは!という「相関関係」を示すデータは見当たりません。
専門に調査している研究者もいるのですが、
はっきりとした相関データを示すには至っていません。


脳のなかの夢の発生メカニズムがあまりにも複雑なため、
たとえ「眠り」の専門家でも、こと「夢」に関する限り、
なかなか体系づけることができないようです。
(脳波によって夢の内容を「外部」から窺うことも難しいようです)

ですから、一概に「この身体の状態のときはこの夢を見る」ということは、
なかなか言えないようなのです。

「夢の内容」と「身体の状態」とはまったく関連がない、
ということではなく、どう関連しているのかがまだはっきりしないのです。



それでもどこかで、
「夢の内容」と「身体の状態」の方程式を知りたい、
という根強い思いは残ります。



たとえば、睡眠時無呼吸症の苦しみが夢に顕れるのか?
という問題もあります。

何かに追いたてられるような夢をよく見るのだが、
それは無呼吸の苦しさゆえに見る夢なのではないのか?
自分はもしかしたら睡眠時無呼吸症なのではないのか?
という疑問を持たれている方も少なくないようです。


なかには、無呼吸の苦しさが
「追いたてられる夢」となって顕れる場合もあるでしょう。

しかし「追いたてられる夢」を見たからといって無呼吸であるとは限らないし、
また無呼吸の状態のときに「追いたてられる夢」を見る傾向が高い、
・・・とも言えません。

わたし自身、無呼吸だった時期も「睡眠中」は無自覚で、
別段、悪夢を見ることもありませんでした。


無呼吸であるかどうかについても、やはり「夢診断」は難しいようです。
自己診断は、睡眠時間は足りているはずなのに日中に強い眠気を感じる、とか、
起床時に頭痛がするといった、いわゆる「チェックリスト」で行なうのが確実です。


夢と身体の関係で、例外的に深い関連のあるのが、
いわゆる「性的」なものでしょう。

性的なリビドーの高まっているときに「淫夢」を見る、
というパターンです。

でもこれにしても絶対的な公式ではなく、
「性的欲求不満」のときに必ずしも「淫夢を見る」とは限りません。
逆もまた、然りです。


あと、ここから先は私見なのですが、わたしの経験上、
「こういった夢をみるときは、身体はだいたいこういう状態にある」
という数少ない事例もあります。
「性的」なものより、関連性は高いかもしれません。


それは、「何かを食べる夢を見ているときは寒い思いをしている」
というものです。

食べている夢を見ているからといって、
そのとき、極度の空腹状態だということは(一般に)ほとんどありません。


もちろん、長期間の空腹がつづき(たとえば減量中のボクサー等)、
食べ物に恋焦がれているような状態なら、食べている夢を見るかもしれません。


しかし、空腹状態だからというより、
ふとんをはね飛ばして寝ていたり、
室温に比してふとんの枚数が少なかったりして、
身体が寒さにさらされているようなときに、
どういうわけか、「食べる夢」を見ることが多いようなのです。

みなさんにも、思い当たるフシがあるでしょうか?
それとも、これは単なるわたしの「極」個人的な傾向なのでしょうか?

ですから、これも「夢」と「身体」の明確な「等式」を
当てはめることはできないということになります。


雑多な夾雑物の入らない夢が身体の状態を告示してくれる。
そういった「夢診断」は、それこそある意味「夢」であり
「理想」であるかもしれません。
それが可能なら、病気の早期発見にも間違いなくつながります。

しかし、その実現はまだまだ先の話のようです。

夢は、身体の状態だけではなく、覚醒時においてインプットされた様々な情報、
頭で思い描き、想像していた種種の想いやイメージ、
眠っているときに無意識で感じているリアルタイムの感覚・・・、
そういったものの影響下にあるわけですから、
なかなか「身体の状態」に特化した「お告げ」を期待するのは困難です。


先に、夾雑物の入らない、という表現をしましたが
(そういう局面をみせてくれることもありますが)、
実のところ、ほとんどの夢は夾雑物だらけともいえるでしょう。


最後に、わたしの個人的な「悪夢」についてお話します。

わたしにとっての「悪夢」のひとつは、
歩いているのに足が前に出ない夢です。

平坦な、なんでもないところを歩いているのに、
まるで強烈な向かい風をうけているように、
あるいは、超急勾配を昇っているように、
歩こうとしているのに足がまったく前に出ないのです。

一歩、一歩、よほど意志の力で足を前に出そうとしない限り、
むしろ身体より後方に足が着地しそうになるほどです。
いわば「ムーンウォーク」の世界です。
そこをムリして前に進もうと、頑張っても、頑張っても、
超スローでしか歩けない・・・。


さらに具合の悪いことに、
この手の夢は何度も数え切れないほど見ているのに、
見ている最中は、これが夢であるという自覚がない。

「あぁ、またきょうも脚がうまく動かない」と半ば諦め、
かつ、ものすごい不快感や無力感と闘いながら、
一生懸命歩いているのです。


これは、ふとんのなかで実際に脚の動きが妨げられているゆえに、
「脚が思うように動かせなくなった夢」を見るわけです。

この夢などはまさに「身体の状態」を明示しているといえます。

だからといって、「いま身体はふとんのなかにあって自由に動かせない状態だ」
ということが判明したからといって、別に得ることもありませんが。



<補記>
ちなみにわたしは「色つき」の夢を見ます。
子どものころから現在に至るまでずっと、
現実の世界と変わらぬ「天然色」の夢を見ています。

夢が白黒のこともある(むしろそのほうが主流かもしれない)ということは、
子どものころ、人から聞かされて初めて知りました。

以前は、「色つきの夢を見るのは精神的にオカシイ」という説が
強かったような気がします。
(今でも、そう信じている人も少なくないと思います)


一方で、モノクロの夢を見るのは、
起きているときの感覚的(とくに視覚的)な「インプット力」が弱いから、
という説も存在します。

しかし、詳しく調べると、どちらの説も信憑性はうすいようです。

色つきの夢を見るからオカシイわけでも、優れているわけでもないということです。
これも明確な関連性はつかめていないというわけですね。


ただ、
「そもそも夢を見ている最中は色を認識できない。
だから色つき、モノクロを論じること自体がナンセンス」
という説もありますが、これには肯首しかねます。


なぜなら、わたしは子どものころ、
身体の一部があり得ない「色」に変色する伝染病が蔓延する、
というキーワードならぬ「キーカラー」にちなんだ悪夢を見たことがあるからです。

夢のなかでは色を認識しないなんて、とんでもない。
・・・・・・。


どちらにしても、
いつも日常的に見ている身近な夢がこれほどまでに手強い「謎」である、
ということ自体が、人間そのものの「謎」を象徴しているような気がします。




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