2007/06/21
神さま仏さま
先日、インドネシアのバリ島に旅行してきました。 インドネシアでは信仰の自由が認められており、 様々な宗教が混在しています。 約90%がイスラム教、次いでプロテスタント、 カトリック、ヒンドゥ教、仏教となっています。 しかし、ほとんどのバリ島住民は、ヒンドゥー教の信者です。 ただ、インドのヒンドゥー教とは、少し異なります。 バリ島固有のアニミズムと融合した「バリヒンドゥー」です。 毎日、色んな神さまにお祈りし、お供えをすることを欠かしません。 仏教では、もともと超越的な神格、人格神の存在に対し沈黙していました。 仏教修行者は、他に依存せず、自らの修行によって、精神的な安楽を求めていたからです。 しかし、大乗仏教になると、色々な仏さまの存在を認め、 それらの仏さまに対し、救済を求めるようになります。 4世紀頃から、ヒンドゥー教の隆盛におされて、 仏教経典の中にも、さまざまな神さまが取り入れられて活躍しはじめます。 大乗仏教の中では、超越的な性格を持つ仏さま、 民衆が日常生活の中で崇拝する神様が、次第に表面化するようになりました。 私が属しているのは真言宗ですが、 真言宗は、大乗仏教の一つであり、その中でも密教と呼ばれています。 インド発生した密教ですが、 6世紀まで、7世紀、8世紀以降、それぞれの密教が 前、中、後の三期に分類されていて、日本に伝わった密教は、中期の密教です。 だから、神さま仏さまがたっぷり、曼荼羅を見れば一目瞭然です。 日本の密教にも、ヒンドゥー教と共通する神さまが伝わっています。 頭が像である「ガネーシャ」は、 「歓喜天」「聖天」と呼ばれ日本でも信仰されています。 「シヴァ」は、別名「マハーカーラ」と呼ばれ、 「大黒天」或いは、七福神の「大国天」となって、信仰されています。 「ガルダ」は、迦楼羅または金翅鳥(こんしちょう)となりました。 不動明王背後の炎は「迦楼羅炎」と呼ばれ、ガルダの吐く炎とされています。 実は、かつてインドネシアにも密教が存在していました。 7世紀後半のスマトラ島、8世紀中ごろのジャワ島には、 仏教を擁護する王朝が存在していたからです。 次に、インドネシアに行くときには、 その辺りも見て周り、自分なりに感じてみたいと思います。



