2007/03/01
秘密に二義あり
〜 秘密に二義あり 〜 真言宗は、仏教の中でも「密教」にカテゴライズされます。 「密教」、つまり秘密仏教の略なのですが、いったい何が秘密だというのでしょうか。 弘法大師空海は、秘密に二種類あると言っています。 一には「衆生秘密」、二には「如来秘密」です。 「衆生秘密」 人間は生まれながらにして佛の性質を持っているのですが、 それが分からず、自分を凡夫だと思い込んで、 自ら秘密にしてしまっている状態を、「衆生秘密」と言います。 「如来秘密」 実在した仏陀としての釈迦の教えは「対機説法」「応病与薬」と言われています。 相手の能力や状況に応じて説法を、 苦悩(病)に応じて最も相応しい法(薬)を与えるので、 理解しやすいが宇宙の真理そのものは、秘められていると考えます。 それに対し、密教の根本佛である大日如来の説法は難解で、 真言の教えを受けないものには分からないので「如来秘密」と言います。 この二つの秘密を解き明かしたとき、私たちは「即身成仏」できるのです。 今の日本社会において、携帯電話は必需品になっていますが、 この携帯電話を例えに話してみると分かりやすいかもしれません。 如来の教えが電波で、衆生が電話機です。 そこに電波(如来の教え)は、確実にあるのですが、電波を見ることはできません。 電波(如来の教え)をひろうためには、電話機(衆生)の電源を入れればいいのです。 ただしこの電話機、ロックがかかっていて、簡単に電源が入りません。 ロック解除、すなわち、自分にも佛の性質があることを気付く修行、 密教の修行をして、電源を入れるのです。 電話機が、電波をひろい、佛と繋がったときに、自分も佛になれます。 佛の性質、それは、世のため人のため、 社会に貢献するために生きていく性質であると理解しています。 頭の中では理解しているものの、まだまだ真に体得できていないので、 これからも精進していきます。 沙門 良瑞


