2007/02/03
自力か他力か
〜 自力か他力か 〜 仏教では、どの宗派であろうとも、仏になること、成仏の方法を説いています。 日本では、死んだ人のことを「仏」と言いますが、 この場合の仏になるとは、意味合いが異なります。 悟りを得て、輪廻の輪から解脱し、苦しみから解放された魂を、成仏と言うのです。 その成仏の方法が、「自力」か「他力」かで、仏教を二分する捉え方があります。 中国仏教、日本仏教ともに、自力の禅と、他力の念仏の信仰が盛んで、 他を圧倒したから、このように二分した捉え方をするようになったのです。 自力の仏教(禅)では、自らが生まれながらにもつ菩提心に磨きをかけ、 最終的には自己の中に内在している仏性を見出そうとします。 一方の他力の仏教(念仏)は、 阿弥陀仏の誓願によって、人はもともと救済される。 だから功徳を求めて善行に精進するより、 ただひたすら阿弥陀仏の本願を信じきれと言います。 「他力本願」というと、他人任せで自分は何もしないという、 ネガティブな使い方をされますが、それは本来の意味ではないようです。 この自力と他力が、仏教を二分して捉えられていますが、 決して二者択一の考え方しか無いわけでもありません。 「三力」という考え方があるのです。 自力と他力、それにもう一つ加えて総合的な力を活用する考え方で、 真言密教ではこの考え方を用います。 『大日経』の第七巻に、「三力偈」が説かれています。 以我功徳力 (いがくどくりき) 如来加持力 (にょらいかじりき) 及以法界力 (ぎゅういほうかいりき) 普供養而住 (ふくようにじゅう) まず自身が行じて功徳を積み、それに応じて如来より力が与えられ、 あわせて森羅万象あらゆる天地の力が加わる。 これによって成仏することができると説いているのです。 平成19年1月21日、高野山東京別院での御影供の後、 松長有慶金剛峯寺座主猊下が新年の挨拶をのべながら、 「真言密教は自力でもなく、他力でもなく、また自力でもあり他力でもある。 では、何かと言えば三力。自分の信心を固め、一心に祈るのが「以我功徳力」。 そうすると、お大師様、仏様が手を差し伸べてくれる。それが、「如来加持力」。 そして自分だけでなく、世の中のあらゆる人びとや生き物の幸せを願うことで、 すべての人と生き物の力が私の願いに加わり、その力が私に帰ってくるのが「及以法界力」。 そういう大きな祈りを持ち、お大師様の教えを人びとに広めてほしい。」 と垂示されました。 自分自身のための小さな欲を捨てて、 大きな欲をもって生きとし生けるものすべてのために祈りを捧げたいと思います。 【お知らせ】 (護摩供&田舎遊び) 2月8日(木) (満腹会) 2月26日(月) 内容については、下記をご参照ください。 http://www13.plala.or.jp/kongouji/happy-force.html (瞑想教室) お待たせしました!久しぶりにやります! 今回は、初心者向けに、リラクセーションから真言宗の瞑想法(月輪観)までです。 日時:2月25日(日) 13:30〜15:00 場所:金剛寺 費用無料/要予約 動きやすい服装をご用意下さい。スカート不可。 (講演会) 日時:3月17日(土) 時間未定 場所:大阪市内 詳細決まり次第お知らせします。


