2007/02/01
創作のこころ、癒しのモノ作り 第3号
造形作家とイラストレーターをしております、w-magicこと「ハタ」と申します。 このメールマガジンに興味を持っていただきましてありがとうございます。 お読みいただき、気に入っていただければ今後もご購読いただければ幸いです。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 創作のこころ、癒しのモノ作り ーー第3号ーー 『うまく描きなさい』 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 目 次 ●うまく描きなさい ●ちょっとおもしろそうな展覧会情報 ●編集後記 ──────────────────────────────── ●『うまく描きなさい』 前の号で学校の先生の不用意な一言で 図工.美術が嫌いになってしまう人が多いのではという話を書きました。 先生だけでなくお母さんお父さん、家族や周りの人の一言でも、 そういうことはあるのかもしれません。 学生のとき帰省するため急行列車に乗っていました。 真ん中通路を挟んだ反対側の四人がけのボックスシートに 5、6歳の男の子と2歳くらいの子を抱いたお母さんがいました。 通路を行ったり来たり、ばたばたと飛び回って遊んでいた男の子。 お母さんに叱られて渋々席に座った。 しばらくして「えーかく」と言って座席をテーブル代わりに お母さんからもらった紙を何かの本のうえに置き鉛筆で描き始めた。 しばらくして、出来上がったようで顔を上げニコニコとお母さんの方を見た。 「何描いたの?」 「パンダ」 「えーパンダは違うでしょう、ここがこうなってこうよ」 膝の上にいた弟を脇の座席に下ろして、 お母さんが男の子の描いた横に描いてみせてるようだ。 何とも微妙な顔つきでお母さんを見る男の子。 「ほらわかった?描いてみなさい」 描き始める男の子。 しばらくして 「出来たー」 「どれどれ」とおかあさん。 「あれ、パンダじゃないの?」 「ぞうさん」と男の子。 「なんで?ちゃんとお母さんが描いてあげたのに…」 「象さんはねー、こうなって耳はこうなのよ…」 男の子はプイーと怒ったような顔をしてお母さんが描いてるとこなど見ていない。 それにはお母さんは気付かず 「はい、じゃあ描いてごらん」 お母さんの手から強引に鉛筆をむしり取るようにしてまた描く。 そしてしばらくして 「ねこー」 「象はどうしたの?本当に子のこったら」 男の子は鉛筆をほおり投げました。 「なんてことするのこの子は」… かなり前なので細かい所は違ってるかもしれませんが、 近くにいて一部始終見ていた実際にあった話です。 「この子絵を描くのを嫌いにならなきゃ良いけど」と思った記憶があります。 もちろんお母さんはよかれと思ってしているのだと思いますが 象が象らしく、パンダがパンダらしく描けるようになるのを教えると、 それによりその子供の描く楽しさを邪魔してしまう… どっちが大事なのか客観的に見ている自分には見えても 下の子の世話も大変な当事者のお母さんには見えていない。 たまたま、このお母さんだけの話かもしれませんが、根底には 「うまく描けるようになって欲しい」 こういう気持ちがあるのかもしれません。 でも特に小さなお子さんにとって 「うまく描けること」 はたして大事な事でしょうか? 「うまい絵=いい絵」なのでしょうか? 必ずしもそうではないと私は思います。 そのあたりはまた改めて書いてみたいと思います. ●ちょっとおもしろそうな展覧会情報 東京は渋谷文化村、Bunkamuraザ・ミュージアム で1月20日〜3月18日 まで 美術品としてのジュエリーそれも、ティアラだけに焦点を当てた展覧が開催されています。 古代ギリシャ、ローマの時代から現代日本まで、 100点あまりのティアラとデザイン画と模型が展示されています. 代々皇室に受け継がれるティアラや、トリノで金メダルを獲得した荒川静香が、 地元イタリアから贈られたティアラも展示されています。 女性の方は特に興味があるのではないでしょうか。 「プリンセスの輝き ティアラ展 〜華麗なるジュエリーの世界〜」 Bunkamuraザ・ミュージアム 〒150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 2007年1月20日〜3月18日 開催期間中年中無休 開館時間:10時〜19時 毎週金・土曜日は21時まで http://www.ntv.co.jp/tiara/main.html ●編集後記 私は針金を使ったオブジェを作っています。 3月に個展をひかえ作品作りに苦しんでます。 アイデアが出てこないと 「もう自分の中の引き出しはからっぽだ」なんて思ってしまいます。 そんなとき友人に言われてハッと気がつきましたが アイデアを無理矢理出そうとしている時は楽しんでないんですよね。 上の記事で書いた男の子が最初楽しそうな顔で描いてたのが だんだん表情が曇ってきたのと同じかもしれません。 自分の中の「良いものを作らなきゃいけません」 という怖いお母さんにはちょっと休んでてもらいましょう。 最後までお付合いいただきありがとうございました。 ---------------------------------------------------------------------- 創作のこころ、癒しのモノ作り 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000222202.html 発行者 "A-WIRE"s 代表 羽田智憲 発行者web http://craft.seesaa.net/ お問い合わせは awires1961@yahoo.co.jp ----------------------------------------------------------------------


