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邦楽・洋楽を問わず、またジャンル・時代を問わず、背筋を伸ばした正座の姿勢で聴くべき「名盤」を紹介していきます。

  • 周期 週刊
  • 最新号 2008/10/11
  • 発行部数 28
  • マガジンID 0000221402
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2008/03/29

正座して聴け! Vol. 040

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〔洋楽篇〕
 「The Queen Is Dead」The Smiths(1986)
   01 Queen Is Dead(Take Me Back To Dear Old Blighty)〔Medley〕(★)
   02 Frankly, Mr. Shankly
   03 I Know It’s Over(★)
   04 Never Had No One Ever
   05 Cemetary Gates(★)
   06 Bigmouth Strikes Again(★)
   07 Boy With The Thom In His Side(★)
   08 Vicar In A Tutu
   09 There Is A Light That Never Goes Out(★)
   10 Some Girls Are Bigger Than Others(★)
   ★=背筋角度90度!

 (コメント)
 本拠UKはマンチェスターで絶大な人気のあったバンドではあったが、
ワールドワイドな活動は余りしていなかったためか、日本でも一部のロック
ファンを除いては余り広く認知されていないバンドであるように思われる
The Smith(ザ・スミス)。ギターのジョニー・マーが繰り出すキラキラした
キャッチーで明るいポップチューンに乗せて、卑屈で退廃的な歌詞世界を、
モリッシーがねっとりとしたボーカルで唄い上げる。そんな対比が印象的
であり、独特の線の細い危うげな儚さを感じさせた。The Smithsの魅力は、
そんな対比を凝縮させて3分近くの楽曲に結晶化させたシングル曲(個人的
には、オリジナルアルバムには収められていない「Panic」という曲がThe 
Smithsのベスト的楽曲)で主に堪能できると思われるが、アルバム単位で
いうとこの「Queen Is Dead」がやはり最高傑作ということになるのだろうか。

 マーチ風のSEを経て、冒頭、力強いタイトル曲「Queen Is Dead」で始
まる(ラストのジョニー・マーのギターワークが圧巻)。上述のとおりUK
でこのようなタイトルのアルバムを発表するのだから、その勇気たるや凄い。
が、一騒動はあったらしいが総じて看過する国の懐の深さも凄い(日本で
はまず絶対に真似できない。)。一転、何の変哲もないポップソング風であり
つつも、やはり中盤のギターの仕掛けが面白い「Frankly, Mr. Shankly」。
ムーディーでメランコリックな暗鬱ともいえるまでのバラード曲「I Know 
It’s Over」、極上のギターポップ「Cemetary Gates」、バックのストリン
グスとの融合が美しい「There Is A Light That Never Goes Out」など、
幅広い守備範囲の音楽性をカバーするポップ職人ジョニー・マーの腕前が冴え
渡る。

 本作をThe Smiths最高傑作と推す人は多い。事実、バンドとしてのテン
ションもこの頃がピークであったようで、完全燃焼を果たしたともいえる
本作に続くオリジナル作品としては、「Strangeways, Here We Come」と
迷いを残した作品を発表したのみで、その内容も本作ほどはファンにも
受け入れられないままバンドは解散した。しかし、その脆さ、儚さこそが、
まさにこのバンドを体現していたかのようではあった。

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正座して聴け!
発行システム:『まぐまぐ!』http://www.mag2.com/
配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000221402.html 
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