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2009/05/06

【ココロとカラダの交差点】vol.56 新型インフルエンザ・ウイルスのココロ

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        コ コ ロ と カ ラ ダ の 交 差 点



    ____ vol.56 ____________ 新型インフルエンザ・ウイルスのココロ __________

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 5月5日は端午の節句、子どもの日。

 そして、二十四節気では「立夏」です。
  暦上ではもう、夏が始まるんですね。

 ということは、地球の南半球では「冬」の始まり。
 インフルエンザの流行が本格的に心配になってきました。

 
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 ◆◇ ウイルスに負けない。 ◇◆ 
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 おのころ心平です。

 4日に行われたWHOの会議は「フェーズ6」への
 引き上げを見合わせました。

 今回の新型インフルエンザ・ウイルスが、
 当初予想されていた、大パニックにはつながらないのでは?
 という見方もだんだん強くなっています(よかったです!)

 ここ10年来インフルエンザ大流行の危険性が言われ続けていたので、
 今回の新型ウイルス発生で
 「すわ、パンデミックか」との憶測が飛んでいました。

 しかし、

 ・今回のウイルスが「H1N1型」の弱毒性であること。

 ・このウイルスはかかっても呼吸系どまりで
   全身の細胞に広がるタイプではないこと。

 ・メキシコでの死亡例では治療の遅れが原因のケースが多く、
   しっかり対処されれば軽症ですむ場合が多いこと。

 等がわかってくるにつれて、しだいに冷静さが取り戻されつつあります。


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 考えてみれば、人間だってかなり賢くなっています。

 1997年香港で発生した「H5N1型」鳥インフルエンザ。

 鳥の世界では、まさしくパンデミック(大流行)となってしまいましたが、
 鳥から人へ感染した人は、現在までに世界で421名。

 鳥→人への感染はしにくいとされているものの、
 12年もの長い期間で、感染者がこの数にとどまっているのは、
 発生地域で、感染拡大予防の取り組みが、きちんと行われている証拠です。

(鳥インフルエンザの人感染者は、2006年の115名をピークに、
  2008年は44名と年々減っているんですよ!)

 専門家の間では、この鳥インフルエンザ「H5N1型」が、
 人から人へうつるタイプに変異したら、もうえらいことだー、
 と言われていました。

 でも、人々の努力の結果、鳥から人への感染ケースの絶対数を減らしていくことで、
 えらいことになる可能性を、極力下げていることを達成しているわけです。

 よく引き合いに出される「スペイン風邪」の時代に比べ、
(1918年〜19年。世界で3〜4000万人の死者が出たとされる)
 水際対策なども格段に整備されていますし、
 発達した情報化社会のおかげで、個人の予防意識も高くなっています。

 ワクチン製造技術も飛躍的に伸びている現代で、人類は、
 ウイルスに対して、決して手をこまねいてるだけではない。

 私たちは、もっと自信をもってよいと思います。


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 ◆◇ まずは、敵を知る ◇◆ 
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 感じて染まるで「感染」。

 あまりニュースばかり見て、むやみやたらに不安や恐怖に「染まる」のも
 考えものですよね。

 今回の新型ウイルスに対するワクチンの製造が始まりましたが、
 大量生産には、数ヶ月から半年かかるそうです。

 その間に、僕ら個人個人でできることってあるのでしょうか。


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 まず、ウイルスの増殖の仕方を知っておきましょう。

 インフルエンザに限らずウイルスというのは、自分で細胞分裂ができません。
 細胞という形態をとらない核とタンパク質だけの構造だからです。

 だから、自分の仲間を増やすためには、自分とは別の生物に侵入し、
 その細胞のコピー機能を借りて増殖します。
 自分の遺伝情報を宿主の細胞のDNAに書き込むわけです。

 書き込まれた側の細胞の方では、
 そうと気づかないままDNAをコピーしていきます。

 こうしてウイルスは「他力」で自分の仲間を増やしていくわけなんですね。
(かなり手の込んだ手口です…)

 ウイルスにのっとられた細胞は、本来の自分とは違った情報をもった細胞に
 なってしまうので、これは、免疫の攻撃対象となってしまいます。

 ところが、免疫細胞というのは、ウイルスだけを狙い撃ち攻撃することができません。
 では、どうするかというと、ウイルスに感染した細胞ごと攻撃してしまうのです。

 ウイルスに感染した細胞が多ければ多いほど、免疫が働いて、
 どんどん細胞が破壊されます。

 H1N1型インフルエンザ・ウイルスというのは、
 肺とか気道とかの細胞に取りつきやすいウイルスなので、
 症状も、最大でも呼吸器系の中におさまります(弱毒性)。

 ところが、これが「H5型」になったりすると、
 ウイルスは全身の細胞に取りつきやすくなると言われています。
 その場合は、ウイルスが全身の細胞に波及するほど、
 免疫が全身の細胞を攻撃するので、あちこちの細胞に炎症が起こって、
 結果、多臓器不全などという恐ろしい事態におちいったりします(強毒性)。


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 ◆◇ そして、自分を知る ◇◆ 
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 以上のしくみで、おさえておかねばならないのは、

 ウイルスは私たちのDNAに、「何らかの情報を書き込むだけだ」ということ。
 
 あとは、宿主側がその情報に過剰に反応して、
 自ら症状を引き起こしてしまうというわけです。

 ミクロの世界で行われるこの情報の攻防戦で、ウイルスは、
 いったい私たちに何を書き込みたいと思っているのか?


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 過去のインフルエンザの大流行を振り返ると、

 1918年〜スペイン風邪 第1次世界大戦終末期
 1946年〜イタリア風邪 第2次世界大戦終了後
 1957年〜アジア風邪  第2次中東戦争終了後
 1968年〜香港風邪    ベトナム戦争一時中断

 というふうにインフルエンザの大流行は、大きな戦争の直後(あるいは一時停止)
 に発生している、という共通点が見えてきます。

 たしかに、現在も、ずっと続いたアメリカのイラクへの介入が、
 アメリカの政権交代によって、いったん落ち着きを見ました。


 地球上の大気はつながっています。
 生きとし生けるものはすべて、大気との情報交換をしていると言えます。

 吐く息を通じて自己表現を、
 吸う息を通じて情報収集を、

 これが「呼吸」の本質だと、僕は考えています。

 すべての生命が大気を通じて情報を共有をしている、と考えるとき、
 その大気中に発生した、ある種、すべての生命が共有すべき情報の結晶が、
 ウイルスなのではないか、と…。

 イラク戦争、アフガンの動乱、コソボ問題、
 戦争による、悲しみ、絶望、うらみ、嘆き…。
 そういった空気が、地球上にあるのは間違いのないところです。


 「そうしたことに目を向けろ!」

 というのが、戦争のたびに流行するインフルエンザ・ウイルスの
 メッセージだとしたら…。


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 鳥の中でもカモなどの水鳥は、すべての型のインフルエンザ・ウイルスと
 共生していると言います。
 (ウイルスに感染しているひな鳥の方が発育がよいといわれるほどです)

 人間も、長い歴史の中で、様々なウイルスに感染をしては、
 ウイルスによって、ある種の進化を遂げてきたという説があります。

 例えば僕らのDNAを調べたら、ある部分がまるまる何とかウイルスと
 一致する、ということがあるそうです(「ウイルス進化説」)。

 なるほど、ウイルスの情報を取り込んで、
 そのまま共生していると言えなくもないのです。

 どんなものとも共生の可能性はあり、
 そして、共生には、関心と受容が大切です。

 今回の新型ウイルスにもちろん無防備でいいはずはありません。

 でも、何度も言いますが、ウイルスは私たちのDNAに
 「何らかの情報を書き込むだけ」。
 
 その情報に過剰に反応して症状を拡大するか、
 適度な反応におさめてしまって共生するかは、 宿主側である私たちの問題なのです。

 
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 ウイルスも、地球がつくり出したもの。

 インフルエンザ・ウイルスにも存在理由があるとしたら、
 そのメッセージを知ることで、あらかじめ「ココロの免疫力」を
 つくっておくことができるのではないか…。僕はそう考えます。

 今回の新型インフルエンザ・ウイルスが、
 今後どのような変異を遂げようとも、その本質的メッセージが

 「世界に起こっていることに目を向けろ」

 ということなら、

 『世界に関心を向けること』

 それが、ココロの免疫力をつくっておく最良の手段です。

 まずはどんなことでも、自分の身の回りのできごとに関心を向けて下さい。
 今まで関係ないと思っていたことに、ひとつでも意識を向けて下さい。

 
 しばらくは動揺させられるニュースが続くかも知れませんが、
 決して手をこまねいてばかりはいないぞーというココロの姿勢が大切です。

 また最新でわかったことができたらアップしていきますね。


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