2007/05/10
【ココロとカラダの交差点】vol.17 口内炎のココロ
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コ コ ロ と カ ラ ダ の 交 差 点
____________ vol.17 _____________ 口内炎のココロ _____________
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さあ、今回のご質問です。
◆ ◆ ◆ ◆
口内炎がしょっちゅう出来て困っています。
やっと治ったかと思うと、また出来るのです。
こんな症状にもなにか、ココロの訴えが隠されているのでしょうか。
よいヒントがあれば実行したいと思っています。
よろしくお願いします。
◆ ◆ ◆ ◆
たかが口内炎、されど口内炎。
独特の痛みにはイライラさせられるし、食事もおいしさをじっくりと味わえない。
ビタミン剤も飲んだし、口の中に薬も塗った。
それでも繰り返し起こる、この小さな痛みの元。
憎い!ウーン、何でこんな目にあわないきゃならないの?
口内炎に悩まされている人は、非常に多いようです。
口内炎体質とでも言いましょうか、なる人は繰り返しなる人が多い。
口内炎のポイントには、いくつかあります。
まず、一つ目。口の中が「むくんでいる」ということ。
むくんでいる? 口の中が?
そうです。あまりない発想かもしれませんが、口の中・・・つまり、舌、歯茎、
ほっぺの裏、唇の端などが、はれて、むくん(浮腫)でいるのです。
むくんでいると口の中を噛みやすくなる。それが傷の元です。
でも、子どもの時の経験から言って、口の中というのは傷ができてもすぐに
治ってしまうもの。誤って口の中を切って血が出ても、すぐに治ったという体験は、
みなさん持っているでしょう。
だから、口の中の傷がなかなか治らない口内炎ではとても不安になる。
なぜ、口内炎では傷が治りにくいのか?
ポイントの2つ目。唾液が十分に出ていない。
ケガをしたら、ツバつけてほっとけ、と昔は教えられましたが、それは正しい。
唾液には殺菌力と傷の修復能力が備わっているのです。
唾液腺には耳下腺、舌下腺、顎下腺という3つの腺があります。
ほかにもあるんですが、まあとにかく、そこから出る唾液が口腔内の免疫力を
司っていると考えてもらって結構です。
いま、唾液の少ない子どもが問題になっていますね。
こういう子どもたちは風邪をひきやすく、虫歯も多く、おおむねからだが弱い。
唾液は殺菌効果の他、食事中には酸を中和してくれる作用もあります。
口腔内の酸化を防いでくれているわけです。
口内炎の人は、この唾液の量が少なく、出ても粘着的になっています。
本来は透明でサラサラしているのが健康な唾液なのですが。
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では、なぜ、このように唾液が出にくくなるのでしょうか?
ポイントの3つ目。首が緊張している。
意外に聞こえるかもしれませんが、たいていの口内炎持ちは首が緊張していて、
これは2つの意味で口腔内の唾液の出にくさに関与しています。
首が緊張していると、顎の関節が開きにくくなります。
顎関節症って聞いたことありますか?
そこまで行かなくとも、寝ているとき、カクカクカクと下あごが揺れている経験が
何度かでもお持ちの人があれば、それは首の緊張をほぐすからだの反射ですから、
相当なプレッシャーが首と肩にのっている証拠なんです。
唾液腺の主役が「耳下腺」と「顎下腺」であることを考えてもらうと、
首から顎にかけての緊張が唾液分泌に関係しているかは想像できるでしょう。
そして、もうひとつ。
「胃の働きが悪いとき、首の緊張に出やすい」ということも知っておくと、
口内炎のココロを読み解きやすくなります。
胃の働きはストレスに敏感で、よく停滞して固まってしまいます。
胃は食べ物にとっては大きな関門で、胃酸によって食べ物のかなりの部分は砕かれ、
殺菌されます。
消化活動の大きな担い手が胃なのですが、この働きがストップしてしまうのは
どのような時でしょうか。
胃とそれに続く十二指腸との間には「幽門弁」というフタというか、
トビラがあります。
たべものは胃でよく砕かれないと、十二指腸に行けないようになっているのです。
そのトビラ、幽門弁は、自律神経の働きで開閉します。
胃の働きがストップするのは、この幽門弁というトビラに「カギ」があるのです。
ちょっと想像してみて下さいね。恐れや不安があると、人間からだが緊張します。
もし、トビラの向こうに得たいの知れない怪しい人が迫ってきているとしたら、
そのトビラ、強く閉じちゃいますね。
カギをかけて、場合によっては家具やイスを置いて絶対に入れないようにしてしまう。
怖さの度合いによって、トビラの閉め方が強くなります。
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それとおんなじことが胃と十二指腸の間で起こっていると考えてみてください。
十二指腸から先に絶対に入れたくない存在が、胃まで迫ってきた、と
からだが思い込んでいる・・・。
トビラの向こうとこちら。
「胃」と「十二指腸」の違いは何かというと、胃は食べ物を砕き、殺菌するという
「消化」が主なはたらき。
十二指腸や小腸に行って、初めて「吸収」ということが起こるのです。
つまり、胃と十二指腸の間でフタをするというのは、
自分に受け入れがたいものが自分のすぐそばまで迫っている、ということを
表しているのです。
実際、そのトビラがしまっているばっかりに、腸管では交通渋滞がおこります。
十二指腸から下では、膵液や腸液の分泌を妨げます。
いっぽう胃から上では胃酸と唾液の分泌を妨げてしまいますから、
消化と、口腔内の健全な環境が阻害されてしまうのです。
口内炎は、そうした背景で起こっているのです。
こうした説明で行くと、口内炎というのは、もとはといえば、「幽門弁」がしっかり
開閉してくれれば、まるくおさまるというお話なのです。
でも、からだの反応と言うのは、基本的にからだを守ろうとする働きですから、
幽門弁が閉じたままになっているのにも、それ相応の理由があるはずですね。
―――自分にとって、受け入れがいたい価値観とはなんですか?
―――どうしても怖いという人が身近にいませんか?
―――あなたをいつも不安にさせる出来事とはなんですか?
それをしっかりとたぐり寄せて、イメージの中で自分の目の前に置いて下さい。
そして、よーく観察して見て下さい。
それって実は、胃と十二指腸にとってそうであるように、
あなたにとって、ほんとうは栄養源なのかも知れませんね。
場合によっては、あなたをほんとうに大きく成長させるものかも知れません。
ただただ闇雲に、トビラを閉じて、相手を拒否しているだけではありませんか?
じっくりと、ちょっと時間がかかるかもしれませんが、
受け入れがたいその対象と、対話を始めてみましょう。
治りにくいものであればなおさら、それが口内炎の訴えるココロなのです。
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