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2007/11/28

Mailmagazine HIS EXCHANGES 【18号】

【18号】 http://j-his.jp/ 
2007年11月28日発行


1年間お届けしてきた「BHI賞2007」の情報は今回で終了いたします。

次号からは「BHI賞2008」の情報を順次お届けしていきたいと考えています。

応募期間はまだまだ先ですが、季刊誌の場合、まさに、いま制作しているものが
「BHI賞2008」の審査対象になるわけです。

自院の広報誌はどうありたいか、どうあるべきか。
なるべくたくさんの、他の施設から発行されている「質のよい」広報誌を見ることで
その方向が見えてくるかもしれません。

NPO法人日本HIS研究センター会員サポートデスク(京都)には、過去の応募作品で
入賞した作品を常設しています。ご覧になりたい方は会員サポートデスク
〈info-his@j-his.jp〉にご連絡のうえ、おいでください。

また、入賞作品はpdfデータにして販売もしております。ご希望の方はメール
〈info-his@j-his.jp〉でお問い合わせください。(じ)



18号のもくじ:――――――――――――――――――――――――――――――
 
 ■BHI賞2007&HISフォーラム2007in福岡
  盛況のうちに無事終了いたしました。

 ■BHI賞2007〈総括〉

 ■HISの講座
 【第115回 実践講座<京都>】 12月14日(金)開講!
  「ビデオ&デジカメ撮影のポイント」
    プロの勘どころを学ぶ 現場で「使える」テクニック
  
 ■HISの知恵袋
  「医療の質とブランド化のための10章」
  
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

■HISフォーラム2007in福岡は盛況のうちに無事終了いたしました

11月9〜10日で行いましたHISフォーラム2007in福岡は盛況のうちに、無事に終了す
ることができました。

9日に開催した、病院広報企画大賞を決定する「第11回病院広報事例発表会」は、
11演題いずれも内容の濃い充実した発表となり、審査員たちは審査時間ぎりぎりい
っぱいまで白熱した討議をしたうえで、各賞を決定いたしました。

賞は下記の通りです。

 ●病院広報企画大賞
   MOT改革と四画面思考を活用した広報活動
     医療法人社団和楽仁芳珠記念病院 情報管理・企画部 鈴木 慈氏

 ●病院広報企画賞
   広報・営業促進チームの設置
    〜ステークホルダーとの良好なコミュニケーションを実現するために〜
     飯塚病院 広報・営業推進チーム 萱嶋 誠氏

 ●特別賞
   新人広報マン〜広報誌「おかのかお」創刊への軌跡〜
     大分岡病院 広報・マーケティング部 医療連携チーム広報担当 小野崎佳彦氏

なお、賞に入らなかった各施設も、いずれも劣らない内容でした。

この発表の模様はインターネットで閲覧できるように準備しております。準備が出
来ましたらこのメルマガ内でもお知らせいたします。
また発表内容をまとめたものは、次号HISREPORT(NPO法人日本HIS研究センター会報
誌)に掲載する予定です。




■BHI賞2007〈総括〉

みなさん、BHI賞2007にご参加ご注目をいただきありがとうございました。

今年の特徴は、なんといっても応募作品の質の向上が顕著に見受けられたことです。
この傾向は昨年からのものですが、今回はとくに粒ぞろいで優劣つけがたいという印
象に何度も出会いました。

また、いい意味で個性的な作品も多く見受けられました。グランプリは、馬場記念病
院(堺市)の「つばさ」となりましたが、今年も札幌の渓仁会グループの「サラネッ
ト」や福井済生会病院の「ふくい」など毎年のように上位にくる広報誌を抑えての栄
でした。

「つばさ」は、誰が見ても、プロの技術・感覚がふんだんに投入されていることがわ
かります。デザイン、写真、読みやすい文章、宣伝上手な企業の広報誌と比べても引
けを取らない作品です。ふり返りますと、第2回の最優秀賞・相澤病院(松本市)の
広報誌「あいあい」は、手描き文字をふんだんに使った手作り感覚によって審査員を
引きつけました。その点で「つばさ」は、「あいあい」とは正反対のコンセプトであ
り、この5年には医療現場の大きな変化を感じます。

グランプリをどれにするか最後の最後のところで、ある審査員が「(この作品に)患
者の声があったら、もっとよかった」とポツリと呟いたことが頭からはなれません。
病院からの情報に終始しているのではないかという指摘でした。とくに白い清潔感や
完成されたデザインはいいとして、見方によって冷たく読者を突き放すようなイメー
ジがあり、その心理的な距離感が、審査員の「患者の声…」という印象につながった
のではないか思います。

プロの仕事は、あらゆる視点に予測した「最大公約的」な表現が持ち味であると思い
ます。いいかえれば、このスキのない完全さが、敷居が高いという印象をもたらす場
合があります。

これをなくすには、やはり現場の医療者がもっと編集や情報を理解しプロとコラボレ
ーションすること。プロはそれをいかに受け入れ表現に責任をもつか、今後はその闘
いをしてきたところが共感を得るのではないか、そんな気がしてなりません。

いずれにせよ、昨年も申し上げましたが、結果だけを見て、良いとか悪いとか評価す
る、序列をつけるということは大変難しいことです。その作品が生まれてくる条件、
プロセス、環境などが特定されないと、本当の比較、評価ができないと思うからです。

しかし、それはそれとして、BHI賞はオリンピックと一緒で、プロもアマも同じ場で競
うところに意義があると思います。その結果、読者から「いい情報」「いい広報」と
言われることが大切で、「こうすればいい」という秘訣などないということです。あ
る意味、ゲームでありお祭りです。でき映えという一面だけで競い合い、さまざまな
ヒントに出会うのがコンクールであり、その背景にある考えや状況を知り、自分の作
品の位置を知り、制作プロセスや仕組みを見直すことです。

また、その改善のためのプロセスは病院業務のプロセスと無縁ではないはずです。そ
の意志や工夫は必ず病院運営の改善・改革につながると確信できます。そのような苦
しみから生まれる理念を共有することがBHI賞の意義であることをもう一度強調してお
きたいと思います。

毎年、審査の後に応募施設からメールをいただきます。今年もある応募施設からこん
なメールをいただきました。

「(前略)どのような点が減点の対象になったのか、お教えいただけるとうれしく思
います。(中略)ここをこうすればよかったのに、といった具体的なご指導をいただ
きたく思います」

というものです。まず、主催者や事務局は、審査や指導をする立場にないということ
をご理解いただきたいのです。

それよりもここで言いたいことは、「実地に編集しているご自身がどう評価している
か」ということです。機能評価もそうですが、自分なりにいいのか悪いのかを自覚し
て制作していないと説得力がありません。自転車にはじめて乗れたときと同じです。
いくらハンドルの握り方とか、ペダルの踏み方、力加減という知識をバラバラに知っ
たところで意味がないように、でき上がった作品について作り手が自ら感じて向上す
るという姿勢と感覚がなければ、人が共感してくれる誌面はいつまで経ってもつくる
ことはできない、そのことことに気づいていただきたいと思います。

その眼力を養うには、「いいもの」に接すること、その努力を怠らないことにつきま
す。いい映画を観、いい雑誌を読み、いい家具に接し、そして、いい病院を見てくだ
さい。いずれも日々の葛藤から生まれた独自の主張があるものです。このことを申し
上げてBHI賞2007の総括とさせていただきます。

来年は、ぜひ広報誌が医療の質や病院経営に貢献した事例を持ち寄り大阪・堺市でお
会いしましょう。

               NPO法人日本HIS研究センター代表理事 石田章一




■HISの講座【第115回 実践講座<京都>】

グンと表現力がアップする1日
◎日 時:2007年12月14日(金)開始:13:00〜17:00
◎会 場:アランヴェールホテル京都
	 京都市下京区五条通東錺屋町179
◎講 師:山岡千佳士(京都映像研究所代表・カメラマン)
	 大丸  純(株式会社ビジョンヘルスケアズディレクター
           HIS広報プランナー(HIS-P0050))
	 石田 章一(ADC会員アートディレクター
           NPO法人日本HIS研究センター代表理事)

◎内 容:「ビデオ&デジカメ撮影のポイント」
      プロの勘どころを学ぶ 現場で「使える」テクニック

     写真の基本的な仕組みが開発されてから約150年。デジタル写真の登場で、
     初心者でも写真の技術を簡単に学べるようになりました。

     ただ、デジタルカメラさえ使えばすぐれた写真が撮れるようになる訳では
     ありませんし、パソコンに取り込めばピントがずれた写真でもきれいに補
     正できる訳ではないのです。

     テクノロジーは日々進化しますが、すぐれた写真の本質は常に変わりませ
     ん。すぐれた写真は撮影者の被写体に寄せる思いと、努力によって生まれ
     るのであり、コンピュータにはできないことなのです。
     この講座では写真を撮り、デジタルカメラ特有のテクニックを紹介すると
     ともに、すぐれた写真を撮る秘訣もお教えします。


     ● 写真を「撮る」とは 	● 写真をよりよく見せる
     ● 適切な解像度を理解する	  レイアウトテクニック
     ● 臨場感のある撮影方法	● デジタル処理の活用技法	
     ● 知ってますか?Mモード	● その他、編集の視点から

     【演 習】撮影法とデジタル処理。プロのテクニックと感覚をお伝えします


◎対  象:医療・福祉施設経営者、管理者、広報担当者、コンサルタント
◎参加料 :一般16,800円/HIS会員10,500円
◎認定単位:2単位(4時間)

問い合わせ・申し込みは、当研究センター会員サポートデスク〈info-his@j-his.jp〉
またはホームページ http://j-his.jp から。
現在、参加申込受付中。




■HISの知恵袋 「医療の質とブランド化のための10章」

3章 患者の要求や評価は、いつも「主観的」である

病院サービスの利用者つまり多くの患者さんは、医師や医療者のように自ら専門知識
を学んだ人ではないのは当然です。それに「人のために」という医療のような視点は
なく、100%自分のために目が向いている存在です。まして不安のもととなる病気やケ
ガを抱えていれば、ますます他人のことなど考える余裕を失っていることが多いでし
ょう。

病気のことは「専門家の判断や言うことが大切」ということが、十分に分かっていて
も、意識はさまざまな考えや態度に表れます。当然のこと、医師や病院のやったこと
に神経が過敏になり、時には不信感を抱いてしまします。それが明確な意識としてマ
トマリを見せると「医療の評価」になり、病院側の意図と外れた行動につながってい
きます。

このことを私たちは、医学的な根拠に基づく客観的評価に対して、「患者さんの実感
に基づく主観的評価」と言っています。主観ですから、科学的根拠がなくても、何か
の思いこみや印象など感覚的な要因によって「いい悪い」の烙印が押されてしまいま
す。

医療現場からは、「それがどうしたの?」という疑問が浮かぶかもしれません。患者
さんの主観だけでは、病気やケガは治癒しないということですね。しかし、医療側も
患者さんの刻々変わりゆくすべてのデータが見えているわけではないし、主観的に見
えても何かそこにサインが潜んでいるかもしれないと見ていけば、そのことが予防や
治療のプラスになることがあるかもしれません。

それよりもっと重要なことは、患者さんの主観に応えることでいっそう相互のコミュ
ニケーションが深まり、自院に協力的な行動や共感を抱いてもらえるということがあ
ります。また信頼にもつながるでしょう。

 つまり医療の質には、少なくともこの両面からの充足とバランスが必要であり、
「いい病気」というブランド評価にはなくてはならない中心戦略だといえます。(い)





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