[介護現場の歩き方 第7号]
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介護現場の歩き方 第7号
----------------------------------------------------2007/03/15--------
皆さんこんにちわ。
寒暖の差が激しいので風邪をひかないよう体調管理に
気をつけてください。
「経験者のバランス」
●さて、皆さんがもし何かのスポーツで上手になりたい
とすれば、「経験者が集まったチーム」か
「新人ばかりのチーム」のどちらを選びますか?
今、指導者もほとんど顔を出さないような
「新人ばかりのチーム」が介護の現場では増えています。
●介護職員は交代勤務による引継ぎや看護職員や事務職員など
の他職種との連携において、常にチームプレーが求められて
いるという点で、サッカーなどのスポーツによく似ています。
東京大学助教授の玄田有史さんは『働く過剰』という著書
の中でこう述べています。
「スポーツでも、会社でも、安定した組織とは、
結局のところ、ベテラン、中堅、若手が
それぞれバランスよく構成されている場合である。」
情報の公表制度では、
職員の業務経験年数や介護福祉士の数など、その事業所ごとに
公表しており、経験者のバランスを確認することができます。
東京では業務経験1年未満の職員が96%を占めるという
有料老人ホームもありました。
経験十年以上のベテランばかりで、介護もマンネリ化、
組織が硬直化しているのも問題ですが、経験一年未満の職員が
ほとんどというのも考えものです。
玄田さんが言われるようにバランスが必要なのです。
さらに本の中では、
「どんなに強いサッカー・チームでも、ベテランだけが
重用されて若手の登用や育成がなおざりになると、
ベテランが早晩引退したときにチームの力は急速に衰える。
組織の最高責任者が、長期的な視点から三者のバランスに
たえず神経を注ぎ、その微妙な均衡に苦心している組織こそ、
強い状態を安定的に続けることができるのだ。」
とあるように、最近、老施協総研が行った調査でも
“離職率が低い施設ほど計画的に職員の採用を行っている”
という結果が出ています。
●最近は職員を募集しても経験者やヘルパー二級資格取得者も
集まらない状況で、無資格者も積極的に入れている事業所
も出てきています。
しかし研修もほとんどない中で、
いきなりOJTといって現場に入れるので、
知識や技術面などの職員間格差があまりにも大きく、
現場職員がとまどうことが多いという声もあります。
結局のところ、資格や経験のない状態で現場に入ってきても、
基本的なスキル、考え方などを教え、あとは現場でのOJT
がしっかりしていれば、最初はとまどったとしても
徐々に慣れてくるので問題はないのです。
つまり、基本を叩き込む研修の仕組み・ノウハウ、
育て上げるだけのマンパワー、経験者の層がしっかりと
あれば、介護の質は維持されていくのです。
きちんとした研修もないまま、職員の数合わせとして
現場に入れられるので、結局介護の意義や楽しさを感じる
ことなく辞めていくのです。もったいない話です。
●地域によっては介護の人材が集まらないという状況で、
質の向上という名の下に、介護職員の資格制度や研修制度を
厳しくし、入口を狭めているのにはかなり違和感を感じます。
今後、介護職員基礎研修を導入することによって、
新たに金銭的、時間的な負担が出てくることから
現場を去っていく方も出てきています。
中身のある研修かどうかわからない中で、ただ時間数だけを
一律に決めていく国のやり方には問題があるのではない
でしょうか。机上の理想論だけでは現場はまわりません。
話は戻りますが、職員を育てようとしない事業者は、
サービスの質が低下し、利用者に選択されなくなる時が
やってくるのではないかと思います。
バランスのとれた職員層
しっかりした研修内容・フォローの体制が整っている
ということが今回のポイントです。
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☆今度の介護福祉士法改正では“准介護福祉士”が創設される
予定です。私の勝手な予想ですが、外国人介護士の受け入れが
スムーズに進まなければ、なし崩し的に、外国人受け入れのための
都合のいい資格になるのではないかと心配しています。
外国人介護士を積極的に受け入れたい施設側と
少しでも収益につながるような制度改正にしたい養成施設、
介護人材不足をお金をかけずに手っ取り早く解決したい厚生労働省
が結びついた結果が“准介護福祉士”になったのだと思います。
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