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「あそこは最悪だった」知り合いの介護職員からよく聞くのがこういう話。入ってからでしかわからない介護施設ですが、職場に入る前に少しでもお役に立てればと思って始めたメルマガです。もちろん利用者・ご家族にとってもサービスを選ぶ上で役立ちます。

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2007/02/15

[介護現場の歩き方 第5号]

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        介護現場の歩き方 第5号


----------------------------------------------------2007/02/15--------

 メルマガ読者の皆さん、こんにちわ。
 今回は介護サービス情報を使った事業所の見方の第三弾です。


 「人員配置〜仕事量のイメージ」

 ●事業者が“どれだけケアに力を入れているのか”を知るには、
 その施設の人員配置と平均要介護度を見れば、だいたいわかります。

 人員配置とは、簡単に言えば利用者数に対してどれだけの職員が
 いるのかといったことで、直接職員の仕事量に跳ね返ってきます。

 国は利用者の数と現場職員の比率は3対1以上にしなければならない
 (人員配置基準)と定めていますが、これはあくまで最低基準であって、
 この比率で重度化した施設やユニットケアに取り組むことはできません。

 お金(財源)に結びつく人員配置基準はいじらない(上げない)
 という約束で財務省は厚生労働省がユニットケアを推進することを
 認めた経緯があるので、厚労省はユニットケアを礼賛するだけで、
 財源に結びつく人員配置基準は上げないのです。

 最近では箱(建物)だけ立派な、質の悪いユニットケア型ホーム
 が増えたおかげで厚労省もユニットケアがどうのとはあまり言わなく
 なりましたが・・・。

 ●2対1とか3対1とか言ってもわかりにくいですよね。
 具体的にイメージしやすいようにご説明します。

 たとえば、60人定員の2階建て(2フロア)の施設が
 2棟並んで建っていました。違うのは人員配置だけで、
 3対1と2対1です。

 これらの数字を職員数にしてみると、
 3対1のところは20人
 2対1のところは30人
 つまり10人の差があるのです。
 フロア当たりだと10人と15人で5人の差です。

 私も実際にユニットケアの現場で働いてみて
 よくわかったのですが、同じフロアに1人多くいるのと
 いないのとでは仕事の負担感は違います。
 ましてや5人の差であれば雲泥の差です。

 ●また、2対1とか3対1とかいう数字は
 常時1人の職員で2人や3人の利用者を対応しますよ
 というものではありません。
 
 この数値は実際に日勤で働く時には休みや夜勤の人を
 除かなければなりませんし、夜勤時には1人で何十人と
 いった方を対応せねばなりません。

 ですから仕事の負担感を考えた場合、
 人員配置がいくらなのかということを把握することは
 非常に重要なのです。

 ユニットケアという言葉に騙されて、ある事業所に入職してみた
 ものの人員配置が少ないので業務量が多く、
 “利用者とゆっくり話すこともできない”“体力的にも限界”
 など、絶えずストレスを抱え、結局は燃え尽きて辞めていく方
 も少なくありません。

 ●2006年10月18日の読売新聞には施設関係者の話で
 「必要なケア量は、利用者の平均要介護度で示すことができる」
 との考えが紹介されていますが、私も同感です。
 
 厚生労働省は各種の調査から
 “これくらいの要介護度であればこれだけのスタッフがいる”
 ということなど調べればすぐに出てくると思うのですが、
 自分たちに不都合な情報はそもそも出す気はないようです。

 また前述の施設関係者は
 「3対1だと平均要介護度が3以下でないと釣り合わない」
 とも述べています。

 これに対し、
 「平均要介護度4,5の介護施設で身体拘束することなしに
 3対1の人員配置で介護することは充分可能」
 というのが厚生労働省の考え方ですから現場の認識と
 ずいぶんかけ離れています。

 ちなみに私の個人的な試算ですが、ユニットケア型施設で
 ある程度十分な個別ケアを実施していこうとする場合、
 1.1〜1.2対1くらいの人員配置が必要です。

 公表情報からも1.5対1以下のところもあれば、
 3対1のところもあり、上と下では2倍以上もの格差が存在しています。


 ●こうした人員配置に関する情報というのは、
 利用者にとっても同様に重要です。

 なぜなら人員配置の差というのは食事、排泄など様々な面で現れます。
 たとえばコールボタンで職員を呼んだとしても、職員が少なければ
 自分のところに来てくれるまでに長く待たなければならないかもしれません。

 職員と一緒に散歩に出るのも短くなったり、回数が減るかもしれません。
 職員に余裕がなければ結局は利用者の方に跳ね返ってくるのです。

 ●スタッフ一人当り利用者が何人いるのかという人員配置についての情報は、
 「介護サービス情報の公表制度」の中で公開されています。
 ただ、看護職員も含めた数値を公表しているので、少し割り引いて考える
 必要があります。
 
 というのは、看護のスタッフによっては介護の仕事も一緒にやろうとする
 人もいますが、スタッフによっては「これは介護の仕事」と割り切って
 全くしない人もいるからです。

 ですから人員配置という意味では、介護職員の数だけで出した数字が
 正確な状況を表しているように思えます。

 ●この人員配置というのは、その事業者がどれだけケアに力を入れて
 いるかを知る上で重要なポイントの1つであります。

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 ●特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準
 (職員の配置の基準)
 四 介護職員又は看護師若しくは准看護師(以下「看護職員」という。)
 イ 介護職員及び看護職員の総数は、常勤換算方法で、入所者の数が
   三又はその端数を増すごとに一以上とすること。

 ●指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準
 (従業者の員数)
 指定特定施設入居者生活介護の提供に当たる従業者
 イ 看護職員及び介護職員の合計数は、常勤換算方法で、要介護者
 である利用者の数が三又はその端数を増すごとに一以上であること。

 ●職員一人あたりの入所者(利用者)数
        看護職員   介護職員  看護・介護職員の合計
 特養ホーム  19.0   2.5     2.2
 老健施設    7.9   3.0     2.1
 「介護保険施設における身体拘束廃止の啓発・推進事業報告書」(H18.3)

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 ☆子どもが産まれたので生活が一変しました。
  赤ちゃんのお風呂、炊事、洗濯など毎日大忙しです。
  すぐに大きくなるので貴重な時間を過ごせていることに
  感謝、感謝です。

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 発行者  : ケアワークス研究所 
 発 行  : まぐまぐ  ID=0000219263
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