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今、私たち学生の「仕事観」が方方で話題の対象となっています。大手志向、安定志向、「私生活との両立」志向。一概に悪いとは言えませんが、きっと、もっとエキサイティングな働き方があるはず。ベンチャー企業の社長様方に、「働く」について伺っていきます。

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2008/01/04

『あのオンリーワン☆ベンチャーで働かないか』幸運も不運も信じず、とことんやり尽くせ

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■WriterzNet■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■Vol.25特別増刊号■■■■


【タイトル】 幸運も不運も信じず、とことんやり尽くせ


【今回のゲスト】 明治大学文学部教授
                  齋藤 孝氏
         http://www.kisc.meiji.ac.jp/~saito/


【プロフィール】  
1960年、静岡生まれ。
東京大学法学部卒業。
東京大学大学院教育学研究科学校教育学専攻博士課程等を経て現職。
専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。


【本号のポイント】  


―閑暇休題―


読者のみなさん、新年明けましておめでとうございます。
年末年始いかがお過ごしでしたでしょうか。

今年もメルマガ『あのオンリーワン☆ベンチャーで働かないか』を
末永く何卒宜しくお願いいたします。


今年が読者のみなさんにとりましても、
飛躍の年になりますようお祈りいたします。



さて本題ですが、「ビジネス立志伝」、
すなわち「歴史に名を残す偉大な経営者の伝記」には、
仕事で成功するための数々のヒントが隠されている。

そこで、各経営者の伝記から
「成功ルール」を学ぶことが不可欠だろう。


本号では、なんと発明王のトーマス・エジソン。

いったい、どんな成功ルールが学べるというのか!?


本号では、明治大学の文学部教授でありながらも、
ビジネスの世界にも精通しておられる齋藤孝教授にお話を伺っている。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
  【1】名経営者の格言が意外と役立たない理由とは?
  【2】「望む結果が出なくて当然」それがエジソンの心の習慣
   【3】幸運も不運も信じず、とことんやり尽くせ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
          そして、教授は語り始める・・・ 
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【1】名経営者の格言が意外と役立たない理由とは?


▼オリジナル・ルールとは?▼


「仕事で一流になりたい。
二流で終わるビジネス人生なんてごめんだ。」

そう思っている読者のみなさんは、
少なくないだろう。


では、いったいどうすれば一流に近づけるのか?

そのカギとなるのが、
「自分で自分に課すオリジナル・ルール」だ。

一流と呼ばれる人たちは、これを密かにもって、
自分に課しているのだ。

「なるほど。一流になりたければ、
一流の人たちのルールを真似すればいいわけですね。」


そのとおり。

ただ、それは簡単なことではない。

一流の人ほど、自分自身にルールを課しているという
意識もなく、それを無意識のうちにやってしまっている。

彼らに、「一流になるために大切なことは?」などと聞いても、
「夢を持つこと」「理想を大切にすること」といった、抽象的な
答えが返ってきてしまうことがほとんどだろう。


著名な経営者の言葉を集めた本を読むと、
「意外に平凡だな」と感じることも多いのも、
そのためである。


▼「信用」という解釈の深さ▼


平凡に聞こえるだけならいいが、
間違って解釈してしまう恐れもある。

例えば、ある優秀な経営者が「信用を大切にする」ということを
モットーとしていたとしよう。

百戦錬磨の経営者が使う「信用」という一語には、
その人の膨大な経験知や暗黙知が凝縮されている。


ところが、「信用」という言葉を取り出してみても、
その中にある経験知や暗黙知まではなかなか読み取れない。

経営者の経験に裏打ちされた「信用」と、
他の人が自分の器の中で思い描く「信用」はしょせん別物であり、
理解したつもりでも真似してみても、
的外れになっている可能性が高いのだ。


▼行動や習慣を真似するべし▼


私たちが、成功者から模倣できるものがあるとしたら、
彼らが実践していた行動や習慣の部分だけだろう。

ありがたいことに、行動や習慣はルールが具現化されたものなので、
目にみえる形で確認ができる。

名言のような不確かなものを模倣するより、
行動や習慣を真似たほうが、一流の人たちが持つルールを
効果的に身に付けられるのだ。


そして、その教材として最適なのが、具体的なエピソードや
普段の生活ぶりを交えて成功者の足跡をたどっていく「立志伝」である。


ビジネスで成功した偉人たちは、自分にどんなルールを課して、
それがどのような行動や習慣に表出していたのか。

それを読み解くことは、
自分を成功させる近道になる。


【2】「望む結果が出なくて当然」それがエジソンの心の習慣


▼結果を出すためには、運を信じない▼


最初に採り上げたいのは、トーマス・エジソンだ。


子どもの頃にエジソンを読んだ人にとっては、
天才発明家としての印象が強いようだが、
一方では彼は実業家としての顔も持っていた。


ちなみに、世界最大のコングロマリットである
ゼネラル・エレクトリックは、エジソンが創業した
会社が前身。

ゼネラル・エレクトリックの前のCEOである
ジャック・ウェルチは、いわばエジソンの後輩にあたるわけだ。


エジソンは、自分に様々なルールを課していた。

「結果を出すためには、運を信じない」というのも、
その一つである。

発明の実験というのは、ギャンブルに近い。

例えば、試作品を作るとき、最初に試した材料で
いきなり成功するかもしれないし、百種類の材料を使って失敗したあと、
百一種類目の材料でようやく成功するかもしれない。

いつ当たりを引けるかは運も大きく左右する。


▼「実験の鬼」になれ▼


ところが、エジソンはそんな考え方を
真っ向から否定する。

「俺は運なんて信じちゃいない。幸運も不運もだ。
たいていの連中は何回か試すとあきらめてしまう。だが、
この俺は狙った効果が出るまでは絶対にあきらめない。」

すぐに望む効果が出ないのは当たり前で、それを不運のせいにして
実験を投げ出してしまえば、永遠に結果なんて出ない。

とことんやり尽くせば、
誰でも必ず正解にたどり着けるはずだ。

エジソンはそう信じて、「実験の鬼」になることを
自分に課していたのだ。


エジソンの有名な発明品の一つである白熱球そのものは、
すでに他の発明家の手によって世に生み出されていた。

ただ、当時の白金製フィラメントはすぐに燃え尽きてしまい、
とても実用に耐えられるものではなかった。


そこで、エジソンは金属をフィラメントにすることをやめて、
様々な植物で実験を重ねたのだ。


その結果、1879年には木綿糸を炭化させたフィラメントで
40時間の連続点灯に成功。

さらに、翌年には、京都の竹を炭化させたフィラメントで、
連続900時間の点灯という記録を出している。


▼失敗は成功への架け橋▼


エジソンの実験ノートに書き連ねている材料の数は、
植物だけでも6千種を下らなかったという。

日本の竹が何回目の実験で使われたのかは不明だが、
それまで気が遠くなるような数の失敗を重ねてきたのは間違いない。

それでも、エジソンは途中であきらめたりしなかった。


実験を一つ一つ重ねていけば、いい材料が絶対に見つかると
確信していたからこそ、白熱電球の長時間点灯を実現できたのだ。


【3】幸運も不運も信じず、とことんやり尽くせ


▼偉人のルールを吸収するべし▼


このルールは、ビジネスマンにも
大いに参考になるはずである。

例えば、営業の成績が落ち込んでくると、
売れない原因を運に求めてしまう人もいるだろう。

しかし、そこで「ツイていないから仕方ない」
とあきらめてしまうと、もう成績は上がらない。


売上が上がらないのは、
まだやり残したことがあるからだ。

そう考えて試行錯誤を続けていれば、
ふとした拍子に打開策が見つかることもある。


それは偶然の産物などではなく、「運、不運を信じず、とことん
やり尽くす」というルールがもたらした当然の帰結であろう。


エジソンの才能は真似できないが、
幸いにしてこのルールなら今日からでも始められる。

立志伝を読むメリットも、
まさにここにあると言えよう。

                               ライター: 三反崎 陽亮
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学生団体ライターズネット  
『あのオンリーワン☆ベンチャーで働かないか』 
発行責任者: 学生団体ライターズネット 三反崎陽亮
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