2009/09/05
探検!地方自治体へ 第99号 国民の判断の着実な変化による政権交替
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 探検!地方自治体へ~川崎市政を中心に~ 第99号 09/09/03 ★国民の着実な判断の変化による政権交替★ 1.要約 2.投票率69%の意味 3.単調減少する与党の得票率の意味 筆者のメールトラブルにより送付が遅れました。お詫び致します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 1.要約 今回の衆院選挙は投票率69%で小選挙区制度を敷いて以来、最高との ことである。この高い投票率なかで起こったことは「国民の判断の着実な 変化」による政権交替であった。 衆参両方の選挙での比例代表制の得票率をみると、この8年間(2001-2009) で郵政選挙だけが与党増加、野党減少である。 その前後のそれぞれ2回は共に、与党減少、野党増加、郵政選挙を外すと、 与党56→38 単調減少 野党39→61 単調増加 それぞれほぼ20%の増減、要するに40%と60%の入れ替わりである。 従って、二大政党の存立を政権交替が可能な“二大政党制”へ導こうと いう考え方がこの8年間での国民に政治的意思であることが、今回の投票 結果から確認できる。 2.投票率69%の意味 総選挙の投票率69%は何を意味するのか。4年も待たされた、という のが第一かもわからない。その4年間で環境も大きく変わった。 特に若者の仕事の環境が激変した。今回の高い投票率の一翼を担ってい るようにおもわれる。就職に苦労し、採用内定を取り消された人たち、多 くの若者もこのことを知っている。 最近、電車事故が多い。事故と聞くと、また、自殺者が出たかと感じて しまう。失業率が5.7%と最大になっているにもかかわらず、いやそれ 故に大企業の業績が回復しているのか?人件費を削ることによって見かけ の業績をカバーすれば、このようなことは当然起きる。 投票率69%のなかで起こったことは国民の着実な判断の変化による 政権交替であった。8年前からの準備が上記のような環境変化に触発され、 政権交替への意思がこれまで以上に固まってきたのではないか。 保守、革新がそれぞれ合同し、形成した1955年の政治体制、俗に言う 1.5大政党制のなかで投票はできた。しかし、政権選択は実質的にでき ないという呪縛を受け、60年以上の長きにわたり、政治的蟻地獄の環境 であった。 これまでの60年以上にわたる政権交替の代替をした手法は何であった か。それが自民党内での派閥による疑似政権交替、即ち、「政権のたらい 回し」であった。ある意味で、国民は安心できる。そして政治劇をみるこ ともできる。しかし、あくまでも自民党だけによる閉鎖的な交替劇である。 そこに決定的に欠けているのが国民の達成感である。 この派閥抗争が自民党で最後の最後まで続いた。おそらく、たらい回し 以外のことは全く考えられず、安部、福田、麻生と選挙ができずに、任期 切れ解散になってしまった。ここまできては、政権交替のリスクは益々低 く見積もらざるを得ないであろう。 今回の結果は、筆者ら団塊世代にとっても国民の意思による始めての政 権交替の選択として位置づけられる。この投票率による政権交替が、国民 による政治のコントロールの始まりとして意識されれば、今後の展開もか わるであろう。以下、再度、これまでの経緯をまとめてみよう。 3.単調減少する与党の得票率の意味 下の表はこれまでの国政選挙における投票率、得票率の推移である。 年 01 03 04 05 07 09 首相 小 小 小 小 安 麻 選挙 参 衆 参 衆 参 衆 投票率 56↑60↓56↑67↓58↑69(63) 得票率 与 党 56↓50↓45↑51↓43↓38(43) 野 党 39↑50↑51↓46↑54↑61(57) *右端カッコ内は筆者の予測(8/23) 民主党による自由党の吸収により二大政党制が走り出したとき、03年11月 の衆院選挙がおこなわれた。 ここで先ず、01年7月の参院選から期待を込めて野党を39%から50% へ押し上げている。この上昇率は今回の野党の得票率上昇よりも4ポイ ント高い。尤も、高い値を更に高くするほうが難しいのは確かであるが。 次に04年7月の参院選では野党は51%と僅かにでも上昇、しかし、与 党は5ポイント下がっている。こうなると、01-04年の3年間で既に与野 党の支持率が逆転していると言える。 続いて05年の衆院選挙である。これが郵政民営化の「住民投票」であ り、与党内の抗争が野党を呑込んだ形になった。すなわち、実質的には 与党改革派、与党守旧派、野党の3グループのなかから選択すべきもの であったが、表面上は改革に賛否を問うかことで、与党改革派か野党か の選択になった。 ここで04年の結果が逆転し、与党改革派に政権が委ねられたかに見え た。ところが、安部政権で改革は続かず、自民党のなかのサイレントマ ジョリティによる郵政民営反対派の復党により、守旧派の姿が明らかに なった。このため、07年7月の参院選では再度得票率が逆転した。更に 今回の結果こそ、長期的なトレンドのなかで郵政選挙の異常さが証明さ れることになった。 今回の選挙結果である。この8年間で郵政選挙だけが与党増加、野党 減少である。その前後のそれぞれ2回は共に、与党減少、野党増加であ り、郵政選挙を外すと、 与党56→38 単調減少 野党39→61 単調増加 それぞれほぼ20%の増減である。これこそは国民の判断の変化による 政権政党のコントロールであろう。 従って、二大政党の存立を政権交替が可能な“二大政党制”へ導こう という考え方がこの8年間での国民に政治的意思であることが、今回の 投票結果から確認できる。 残された課題は前号で述べたように主体的な判断で自らの投票を変え ていく主体的浮動層の成長である。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 編集発行人 吉井俊夫 ご意見・ご感想はメールでどうぞ t_yoshii@hotmail.com 本メルマガのまとめ http://www.h7.dion.ne.jp/~as-uw/ine_mm.html (ここをクリックすると登録フォームがあります) 配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000219072.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


