2009/03/03
探検!地方自治体へ 第81号 09/03/03 川崎市議会基本条例・中間報告
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 探検!地方自治体へ〜川崎市政を中心に〜 第81号 09/03/03 ★川崎市議会基本条例・中間報告★ 1.要約 2.政令市初の議会基本条例制定〜政令市に対応した特徴〜 3.自由闊達に話し合うために非公開 4.共通のルール 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 1.要約 川崎市議会議長の記者会見報道から川崎市議会基本条例の特徴を拾った。それにし てもお粗末な考え方である。 1政令市初の議会基本条例制定 筆者コメント…運動会の徒競走ではない。 問題は政令市として何を工夫したかである。 何も表現されていない。 2従来の執行機関の「監視中心型」から「政策提言型」への変革 筆者コメント…自ら意志したわけではない。 何となくどこからか要求されているとの認識である。 かといって川崎市民が要求しているわけではない。 3自由闊達に話合うために非公開 筆者コメント…コメントもできない。 4共通のルールである条例を定めることが何より第一歩となる 筆者コメント…ルールは共通の認識と習慣のうえに成り立つ。 2.政令市初の議会基本条例制定〜政令市に対応した特徴〜 川崎市議会の認識は以下である。 『地方分権の進展により、地方自治体の自己決定権が拡大する中、地方議会は、 従来の監視中心型から政策提言型へ役割の変化が強く求められており、その責任は ますます重要となっています。』 これは求められているとの感覚である。しかし、川崎市民が求めているのであろ うか。そのような気配はどこにもないと言うべきである。 また、「政策提言型」への変更により、 *具体的に何をどのように変えるのか *変革によって具体的にどんなことが発生するのか 自由闊達に意見交換がされている証拠もない。 前回も示した政令市の特徴を、議会基本条例の先駆自治体である栗山町と三重県 を例にとって示す。 「政令市」川崎市:基本は「基礎自治体」、実質は「広域自治体」を兼ねる 「基礎自治体」「栗山町住民1.4万人、議員13名」 特徴:“自由討論” による争点の質的向上 動機:議会説明会等、住民参加の試みを継続する 「広域自治体」「三重県住民186万人、議員51名」 特徴:“政策”の形成、監視、評価を強化 動機:行政の政策評価を含めた体系の確立への危機感 「政令市」 「川崎市住民140万人、議員63名」 特徴:三重県と同じ“政策”重視型 動機:政策提言型へ役割の変化に対応して議会権限の充実・強化を図る 3.自由闊達に話し合うために非公開 議会の言い分を聞いてみよう。 『検討・協議内容を公開することとした場合には、率直な意見交換を阻害するおそ れが大いにあり、実効ある検討が困難なものとなり、ひいては、検討プロジェクトの 設置目的を達成することが不可能となることが明らかである。』 『最終的なプロジェクトの結論に至るまでには、各委員の多様な意見等により検討 過程においてその内容が紆余曲折することが想定され、検討段階と決定段階とではそ の内容が大いに異なることも考えられる。このように具体的な協議・検討が途中で流 動的な段階において、その未成熟な情報を市民に公開すると、市民に不正確な理解や 誤解を生じ、させることは明らかであり、このことによってプロジェクトの協議・検 討に対して多大なる支障を及ぼすことになる。』 鳥インフルエンザの情報であれば、不確定・未確認情報は流さず、ということもあ り得よう。しかし、公開を原則とする市議会が当たり前の議論しかおこなわない議会 基本条例において非公開が認められる理由もない。 4.共通のルール 共通のルールが有効に働くのは、共通の認識と習慣が前提となる。先ず、これまでの ルールの整理(総括)はできているか。それさえも怪しげである。何故ならば、今回 の『議会のあり方検討プロジェクト』そのものがルールに明文化されていない“真空 地帯”で形成されたものであるから。 参考資料 神奈川新聞ネットニュース(カナロコ)2009/02/12 議会基本条例制定に向けた検討状況について http://www.city.kawasaki.jp/council/project/pdf/kishahappyou.pdf 議会のあり方検討プロジェクト中間報告 http://www.city.kawasaki.jp/council/project/pdf/chuukanhoukoku.pdf 検討課題(例)での確認事項 http://www.city.kawasaki.jp/council/project/pdf/kakuninjikou.pdf 検討まとめ(その1) http://www.city.kawasaki.jp/council/project/pdf/kentoumatome1.pdf 検討まとめ(その2) http://www.city.kawasaki.jp/council/project/pdf/kentoumatome2.pdf 検討まとめ(その3) http://www.city.kawasaki.jp/council/project/pdf/kentoumatome3.pdf 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 編集発行人 吉井俊夫 ご意見・ご感想はメールでどうぞ t_yoshii@hotmail.com バックナンバー http://blog.mag2.com/m/log/0000219072/ (ここをクリックすると登録フォームがあります) 「本メルマガのまとめ」 http://www.h7.dion.ne.jp/~as-uw/ine_mm.html 配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000219072.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



