2009/11/03
【アン…アン、アン…】
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ インターネットに載らない!?チョット得する日経ネタ 2009/11/3 vol.853 配信部数:848(まぐまぐ:383、melma!:465) ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 今日も寒いですが、昨日はもっと寒かったですねぇ。 帰宅する頃には雨というか、ひょう(?)のようなものも降ってきたりして、 「この時期に何事か!?」と思ってしまいました。 気象庁は今年は暖冬という予報をしたそうですけど、早くもその予報に危険 信号が灯っているような気が。。。(笑) ■本日の引用題材 2009年10月30日付 日経新聞夕刊 7面 『プロムナード』 書き手:道尾 秀介(作家) ■本文 本日取り上げるのは、作家の道尾秀介さんによるコラムです。 最近は携帯電話の進化がめざましく、テレビが観られるだけでなくて、ビデ オを観ることもできる。 そんなこともあってか、本がどんどん売れなくなり、小説を書いて生計を立 てている道尾さんとしては、つい「大丈夫かよ」と思ってしまうとか。 で、かなり昔のことだけれど、小説を読んでいたら、こんな一節に出会った。 「庇(ひさし)の下で、彼女はいつまでも待っていたのである」。 道尾さんはこの時、「庇」を「屁(へ)」と読み間違えてしまったらしく、そ の女性の上にもう一人誰かいたのかなと思ってしまったほど(笑)。 この時以来、小説の中に「庇」という言葉が出てくるとつい笑ってしまい、 「庇あわい」という家と家の間の庇が向き合っている場所を指す言葉が出てき たときは、もう笑いを堪えるのが大変な状況になってしまうという道尾さん。 * 一方で、ロバート・R・マキャモンという小説家の、ある作品にて。 老齢の判事が、過去の悲痛な体験に苦しむシーンがある。 夜寝ているときにうなされ、声を洩らすそうですが、その声というのが。。。 「アン…」 「アン…アン、アン…」 読んでいてギョッとしたという道尾さん。 いかつい判事が夜中にこんな声を出しているのだから、それは驚く。 ここで種明かしをすると、「アン」というのはこの判事の死んだ妻の名前だ そうで、そうであれば確かに他に訳しようがないとも思える。 とにかくこのおかげで、つい笑ってしまって物語に入り込むことができなか ったと道尾さんは書いています。 さて、こうした二つのエピソードを紹介したのは、笑いのネタを提供するわ けではなく、大きな理由があります。 少々長いですが、道尾さんのことばをここでご紹介。 「いったい何が言いたいのかというと---この二つの勘違いは小説だからこそ 生じたということだ。映像メディアでは絶対に起こりえない、活字ならではの 勘違いだ」。 「いや、なにも活字を読むと笑いのネタを見つけられますよと言いたいのでは ない。僕が言いたいのは、活字メディアと映像メディアとは、まったく別物で、 たとえば米とパンのように、それぞれ摂れる栄養分が違うということだ」。 美味しいパンもいいけれど、お米も食べてほしい。 映像もいいけど、まだまだ多くの可能性を秘めた活字も読んでもらいたいと いう、そんな道尾さんのコラムのご紹介でした。 ■今日の一言 「あらためて説明されると、活字と映像は確かに別物だと分かる」。 感想はコチラから ⇒ nikkei@connect-one.jp 【道尾秀介さんについて】----------------------------------------------- ★プロフィール http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%93%E5%B0%BE%E7%A7%80%E4%BB%8B ☆公式ブログ http://michioshusuke.cocolog-nifty.com/blog/ 【読者の方へのお願い】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「部数はメチャ少ないけど、このメルマガ結構おもしろい!(かもw)」 こんな風に思って頂けましたら、下記アドレス(「まぐまぐ読者さんの本棚」) へ、このメールマガジンのご感想をお書き下さい。 ご協力よろしくお願いします!!! >> http://www.mag2.com/wmag/osusume/toukou.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【日経新聞購読のご案内】 下記サイトから定期購読の手続きができます。 ↓ https://www.nikkei4946.com/sub/np_p/F0110Subscribe.aspx?c=0VVV0N0&bt=0 このメルマガでご紹介してきたように、日経新聞のコラムは質の高いものが多 く、他の記事は読み飛ばしても、これらコラムだけ読んでも十分元は取れると 思います。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ メルマガ『インターネットに載らない!?チョット得する日経ネタ』 【発行者】田中篤憲 Atsunori TANAKA 【職 業】Skype(スカイプ)起業家 【URL】http://www.japanstyle.info/ 【登録・解除】http://ameblo.jp/nagoyajin-skype/entry-10020983741.html 【ご意見・ご感想・励ましのお便り(←ココ重要w)お待ちしておりま〜す(^^ゞ】 ⇒ nikkei@connect-one.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 当メルマガで紹介する情報については万全を期しておりますが、完全に内容を 保証するものではありません。これらの情報により生じたいかなる損害につい ても補償はいたしかねますので、何卒ご了承ください。 当メルマガ上で、読者の皆さまに有益であろうと思われる広告を誌面の一部と して掲載いたしますが、内容については当方で責任を負えるものではございま せんので、ご理解をお願い申し上げます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★このメールマガジンは、以下の配信システムを利用して発行しています。 マガジンの登録・解除手続きは、下記ページよりお願いいたします。 『まぐまぐ』http://www.mag2.com/m/0000218387.html 『melma!』http://www.melma.com/backnumber_164580/ ★このメールマガジンの転送はOKですが、掲載された記事の内容を許可なく転載 することを固く禁じます。必ず事前にお問い合わせ下さい。 Copyright(C) 2006- Atsunori TANAKA All rights reserved. ■□編集後記□■ 文章の展開の仕方や、たとえ話の巧みさなど、道尾さんのコラムを読んでい るととても刺激になる。 庇と屁を読み間違えるという経験は私もあって、大笑いすることはないもの の、いつも間違えてしまうので困っているところだった(笑)。 ところで、もともと「本が売れなくなるのでは?」というところから話がス タートしているけれど、現実はどうなのだろうか? 私は本が売れないという話はあまり聞かない一方で、雑誌の休刊、廃刊のニ ュースは毎日のように耳にして、驚いている。 そういえば、本が携帯端末で読めるという米・アマゾン社の「キンドル」と いう製品の口コミも最近多い。 道尾さんが言うように、活字メディアと映像のそれとは全く別物で、それぞ れの楽しみ方があるわけだから、活字が廃れることは今後もないと思うのだけ ど、どうなのだろうか。 感想はコチラから ⇒ nikkei@connect-one.jp ではまた明日! ----------------------------------------------------------------------


