2009/10/16
エース証券の週刊アナリストメモ
http://www.ace-sec.co.jp/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【NO.39】 『ウィークリー』2009/10/16 ▲エース証券の週刊アナリストメモ 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 本資料のご利用にあたり、お客様にご確認頂きたい事項を、終わりに記載させ て頂きました。ご確認の程、よろしくお願い致します。 ≪目次≫ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃1.フォーカス:待たれる「株価が上がる」成長戦略と政策 ┃2.アナリスト取材メモ ┃3.商品のご案内 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃【1】フォーカス:待たれる「株価が上がる」成長戦略と政策 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■ 待たれる「株価が上がる」成長戦略と政策 ■□■ 鳩山政権が発足して1ヶ月が経過した。この間、世界の過剰流動性は安全通 貨とされていたドルから高金利通貨や商品市場、各国の株式市場に流れた。そ うした中で、ドル安の進行に伴う円高や鳩山政権の成長戦略が見えないことを 受けて、日本株だけが取り残される様相を呈してきた。 米国のオバマ大統領は、4月の全米科学アカデミーで、クリーンエネルギー 技術で世界をリードする国が21世紀の世界経済をリードする、その国は米国 でなくてはならないと演説した。そして、科学進歩のために研究開発費をGD P比3%以上に増やし、2050年までに炭素汚染を80%削減するため、再 生可能エネルギーと省エネに10年間で15兆円の予算を投入すると続けた。 さらに、科学と数学の教育に5000億円を投じて人材を育成すると明確な指 針を示した。これを受ける形で、米国のベンチャーキャピタルは環境ベンチャ ーに対する投資を活発化している。一方、欧州でも温暖化対策や省エネを新た な成長戦略に位置づける動きが表面化している。 鳩山首相は国連演説で温暖化ガス25%削減を表明して喝采を浴びたが、そ の実現に向けた施策をまだ示していない。26日召集予定の臨時国会の所信表 明では、中長期の経済ビジョンなり、環境戦略の一端なりとも示して欲しいも のである。取り残されていた東京市場も、NY株式の上昇や来週から本格化す る第2四半期決算への期待を背景に反発に転じているが、市場参加者はその持 続力に不安を抱えているようだ。本格上昇には成長の道筋を示す戦略と政策が 必要となろう。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃【2】アナリスト取材メモ(2009年10月 6日~10月 9日) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※株価は10月13日終値。 ----------------------------------- ●ローソン(東1:2651 3990円 時価総額3974億円) コンビニ業界2位、三菱商事系。生鮮コンビニの九九プラスを子会社化、マツ モトキヨシと提携。 10/2期第2Qは39%増収の2265億円、3%経常増益の297億円、 純利益3%増の160億円、利益は計画超過。消費低迷、天候不順等で既存店 ▲2.0%(計画比▲2.5%)と厳しかったが、販管費のコントロールでカ バー。九九プラスなど子会社の増益が寄与。出店273店、閉店176店。 通期計画は営業収入100億円増額(九九プラスの決算期変更に伴う)、利 益は据え置き。下期既存店▲3.0%(9月▲6.4%)、粗利益率30.3 %(+0.2p)を前提、出店267店、閉店244店を計画。 コスト構造改革に注力、製造小売として調達原価を引き下げ。販促費にもRO Iの発想を導入。 下期は次世帯情報システムを全店導入、発注精度の向上やポイントカード連 動販促等でロスの削減、来店頻度の改善を見込む。ローソンストア100の積 極出店、FC化も推進。海外は上海以外の中国大都市への出店を検討、アジア 成長市場への出店可能性を模索。 ----------------------------------- ●カッパ・クリエイト(東1:7421 2120円 時価総額494億円) 100円回転寿司の「かっぱ寿司」をロードサイドに全国展開。関西エリアで コンビニ事業も手掛ける。 10/2期第2Qは19%増収の455億円、13%経常増益の38.4億 円と計画を上回った。回転寿司事業は32店増で期末347店。既存店は+1. 9%、客数、客単価ともに前年比プラスとなった。90円メニューの投入や食 材価格の低下が思ったほどではなかったため、原価率の改善は進まなかったも のの、増収効果で経費負担が軽くなり、2桁増収増益を達成。 10/2期通期予想を10/5日付けで上方修正。売上高860→874億 円、経常利益55→56億円、当期利益25→26億円。コンビニ事業は赤字 転落となる一方、上期が好調に推移した回転寿司事業を増額修正した内容。コ ンビニ事業は、当期に収益改善の目処をつけられなければ、来期にも一定の経 営判断をすると説明した%上場3社(タイ、マレーシア、香港)は通期で増収 増益を計画。クレジット周辺事業を拡大。 ----------------------------------- ●ファミリーマート(東1:8028 2740円 時価総額2676億円) コンビニ業界3位、伊藤忠系。首都圏に強み、韓国、台湾、タイ、中国に積極 展開。 10/2期第2Qは2%減収の1433億円、9%経常減益の209億円、 純利益16%減の98億円と未達。夏場商材の大不振で既存店▲0.4%(計 画比▲1.2p)、粗利益率28.1%と0.7p低下。将来の立地環境の変 化を見越し、激戦区に先行出店を推進、出店313店、閉店119店。 通期営業収入2875→2814億円、経常利益395→351億円、当期 利益188→150億円に下方修正。下期前提は既存店▲2.9%(9月▲5. 3%)、粗利益率27.8%、出店237店、閉店231店。 チルド米飯の導入、ファミマTカードのロイヤルカスタマー優遇、WAONの 導入など既存店活性化に注力。出店は三大都市圏、地方主要都市に傾斜、将来 性のある激戦区への出店を推進。 内外2万店に向けて、韓国、タイ、中国の店舗拡大に注力、米国は出店戦略 を見直し。8月末海外店舗数は7636店と国内7604店を逆転、今期末に は海外7942店、国内7620店を計画。 ----------------------------------- ●マルエツ(東1:8178 443円 時価総額571億円) 首都圏に展開する大手食品スーパー。ダイエー再建に絡み、イオンが筆頭株主 に。丸紅も出資。 10/2期第2Qは微減収の1711億円、3%経常増益の40億円、純利 益5%増の37億円と増益確保。既存店が▲1.7%(計画比▲2.1p)と なったが、粗利益率の改善(+0.5p)でカバー。価格対応を進める一方、 安全性や味・品質を重視した開発商品の投入が寄与。出店4店。 通期計画は営業収益を70億円下方修正、当期利益を3~8億円増額、営業 利益、経常利益は据え置き。既存店は▲2.5~▲1.6%(9月▲2.7%)、 粗利益率28.1~28.2%前提。下期出店は4店。改装は上期18店、下 期21店を計画。価格と質のバランスを取った販売施策を推進。 商品供給体制の最適化に向け、来期以降、常温物流センター2拠点、複合セ ンター2拠点の稼動を計画。店舗や本社業務の効率化に向けた新システムも導 入。100~150坪の都心型小型店、50坪のマルエツ・プチの実験にも着 手。 ----------------------------------- ●マックスバリュ東海(東1:8198 1143円 時価総額208億円) 静岡を地盤とする食品スーパー(旧ヤオハン)、神奈川、愛知、山梨の4県に 展開。静岡県東部のドミナント強化。M&Aにも積極姿勢。自己資本比率64 %、PBR0.6倍。 10/2期第2Qは13%増収の685億円、49%経常減益の11.7億 円、純利益70%減の3.7億円と大幅未達。既存店が▲4.8%と前下期に 続いて前年割れ、経費削減も及ばず、大幅減益の要因に。前上期まで連続して いた既存店伸長の成功体験に埋没と反省。出店9店、閉店2店。 通期売上高1462→1439億円、経常利益48→33.5億円、当期利 益23→14億円に下方修正。下期は価格戦略を見直し、粗利益率の改善を図 る。人件費コントロールの強化、経費削減に注力。既存店前提▲5.0%。イ オンから店舗譲受6店、下期出店1店、3店を来期に延期。 イオンからの6店舗譲受で、ドミナント強化、販促コストの削減、薬品販売 ノウハウ取得と既存店への水平展開を期待。イオン静岡物流センターの稼動で 物流体制も強化。 ----------------------------------- ●パルコ(東1:8251 788円 時価総額649億円) 森トラスト系。ファッションビル経営の先駆け、ディベロッパー事業が主力、 専門店や劇場運営、ビル内装・メンテナンス事業も展開。ネット業務受託、E Cも育成中。シンガポールに進出。PBR0.8倍台。 10/2期第2Qは7%減収の1279億円、3%経常増益の46.9億円、 純利益21%減の22億円。売上未達を販管費削減でカバー、利益は計画達成。 主力のショッピングセンター事業は既存店▲9.5%と厳しいが、コスト削減 で増益達成、改装を推進。専門店は出店6店、閉店1店。 通期売上高を130億円下方修正、利益計画は販管費削減で据え置き。池袋 パルコ40周年に合わせ、全店舗で周年謝恩企画を展開。下期も積極的な改装 を実施、専門店は下期5店出店。演劇コンテンツの映画化などマルチユースを 推進。オンラインモール「パルコ・シティ」も強化。 2010年春に福岡パルコ、PARCO@Millenia(シンガポール)が開店。 ----------------------------------- ●イオン(東1:8267 850円 時価総額6803億円) GMSを中心に食品スーパー、専門店、ディベロッパー、金融、サービス事業 を展開、7&Iグループと双璧を成す流通コングロマリット。国内GMS改革 に注力する一方、成長の軸足を中国・アジアにシフト。 10/2期第2Qは3%減収の2兆5266億円、46%経常減益の320 億円、純損失146億円と、2年連続最終赤字。主力の総合小売は価格訴求を 強化したが、3%減収の2兆335億円、93%営業減益の12億円と低迷。 専門店は赤字拡大、CVSや金融も減益。ディベロッパーは増益。 通期計画は据え置き。下期は、GMSのコスト構造改革の進捗、米タルボッ トや金融の改善で350億円の営業増益を見込む。中核のイオンリテールは価 格訴求を継続、客数と買上点数の増加に注力、売上予算は▲7%、コスト削減 で利益を確保する計画だが、未達リスクが残る。 国内小型店と中国・アジアへの投資を加速、投資ウェイトを09/2期15 %→15/2期45%へ拡大。中国は北京、天津、山東省、華南に展開。アジ アは、イオンクレジットを先兵に、マレーシアから周辺国へ多極化を図る方針 で、特に、ベトナムへの進出に意欲的。 ----------------------------------- ●イオンディライト(東1:9787 1264円 時価総額523億円) ショッピングセンター、オィスビルなどの施設管理トップ、警備、清掃、建設 施工の一貫体制。全国に営業網を整備、イオングループ依存度6割強。M&A による事業拡大、省エネ対策や新エネ導入など環境ソリューション事業に意欲。 中国に続き、東南アジアへの進出に積極的。株価は底値圏。 10/2期第2Qは1%増収の728億円、2%経常減益の48.5億円、 純利益4%減の25.9億円。期初から既存物件のコスト削減要請や設備投資 の抑制、新規先送りを想定、損益管理を徹底。売上高、営業利益は若干の未達 だが、経常利益、純利益は計画クリア。清掃事業が伸長。 通期計画は据え置き。上期にグループ外の大手企業から新規受託、下期も全 国展開企業への営業を強化、4期連続増収増益を目指す。上期グループ外比率 は38%に上昇(+4p)。子会社化した環境整備、ドゥサービスの収益性改 善にも注力。 省エネ対策の立案・検証、既存設備の更新、省エネ機器の運用状況診断、デ ータ管理による従業員の意識向上という環境負荷低減モデルを提案する環境事 業本部を新設。中国で多店舗の受託体制を構築、北京から華南、天津へ展開。 ベトナムなど東南アジアにも進出予定。 ----------------------------------- ●ミニストップ(東1:9946 1346円 時価総額395億円) イオン系コンビニ、業界5位。店内ファストフード加工・イートインを備えた 大型店に特徴。高コストの直営店を削減中。ドラッグストアと融合したサテラ イト店を出店。韓国、フィリピン、中国への展開に注力。 10/2期第2Qは13%減収の556億円、41%経常減益の29.8億 円、純利益45%減の13.3億円と大幅未達。既存店は▲2.7%、天候不 順や価格対応の遅れで店内加工FF、米飯が低迷。粗利益率0.9p低下、直 営店の削減による販管費圧縮も及ばず。国内出店102店、閉店72店。 通期計画を営業収益1170→1100億円、経常利益86→57億円、当 期利益36→18億円に下方修正。下期既存店▲3.5%、粗利益率+0.5 p、出店75店、閉店33店を前提。G-Dog+コーヒー、弁当など価格と 価値のバランスを考えた商品政策で客数・買上点数増を狙う。 海外は今年末、韓国1200店(8月末比+53店)、フィリピン290店 (同31店)、中国・青島10店(同6店)体制を計画。連結対象の韓国は現 地通貨ベースで上期11%増収、31%経常増益。 ----------------------------------- ●ファーストリテイリング (東1:9983 13200円 時価総額1兆4001億円) ベーシックカジュアルのSPAで国内最大手。素材メーカーの協力体制で、独 自の高機能衣料を開発。M&A、旗艦店の出店、有力デザイナーとの提携によ り、世界的規模でブランド認知が向上。 09/8期は16%増収、18%経常増益と最高益更新。国内ユニクロ事業 は16%増収の5381億円、28.2%営業増益の1107億円と全体を牽 引した。店舗の大型化、高機能商品のキャンペーン効果、ウィメンズの拡充に よる増収効果で経費負担が軽くなり増益幅が拡大した。直営店は純増10店で 期末750店、既存店は客数増(+9.6%)で+11.3%。海外ユニクロ 事業は、アジアの拡大、欧米の採算改善で29%増収、営業利益4.5倍、国 内関連事業も、ジーユー事業が「990円シリーズ」のヒットで赤字幅を縮小 した。 10/8期は国内ユニクロ事業の直営純増34店、既存店+3.0%を前提 に16%増収、13%経常増益を計画。早めの商品切り替えで、シーズンの立 ち上げを確かなものにする戦略を継続。海外では好調な中国、韓国の出店を加 速し、アジアの期末店舗数を前期末76店→今期末132店に拡大する予定。 ----------------------------------- ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃【3】商品のご案内 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ------------------------------------------------ ■□■ 短期豪ドル債オープン ■□■ ------------------------------------------------ 金利水準が魅力的な豪ドル建ての債券等に分散投資します。 【分配金が魅力です】 2009年10月の収益分配金は、税引前1万口あたり100円でした。 ■詳細はこちら http://www.ace-sec.co.jp/index_gdo.html ※インターネット取引にて、ご購入いただけます。 ---------------------------------------------------------------------- 【金融商品取引法に基づく表示事項】 ◆本資料をお客様にご提供する金融商品取引業者名等 商号等 :エース証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第6号 加入協会:日本証券業協会、社団法人日本証券投資顧問業協会 ■□■金融商品取引契約に伴う手数料等諸費用とリスク事項等について■□■ 金融商品へのご投資には、各商品等に所定の手数料等諸費用(株式投資の場合 は約定代金に対して最大1.2075%(100万円以下の場合、最低手数料 2,625円)(税込)外国債券の場合は円貨と外貨を交換する際には外国為 替市場の動向をふまえて当社が決定した為替レートを使用、外国口座管理料と して(1年分3,000円または3年分7,200円、等)、投資信託の場合 は銘柄ごとに設定された販売手数料及び信託報酬等の諸経費、等)をご負担い ただきます。 各商品等には価格や為替の変動等による損失を生じるおそれがあります。 商品毎に手数料等諸費用及びリスクは異なりますので、上場有価証券等書面、 当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書またはお客様向け資料をよくお読 みください。 【エース証券免責事項】 ●「▲エース証券の週刊アナリストメモ」は、信頼できると考えられる情報 に基づいてエース証券(以下、「当社」)が作成し、お客様にご提供致しま すが、当社が基にした情報及びそれに基づく当社の要約または見解の正確性、 完全性、適時性などを保証するものではありません。「▲エース証券の週刊 アナリストメモ」に掲載された内容は資料作成時点におけるものであり、予 告なく変更される可能性があります。 ●「▲エース証券の週刊アナリストメモ」に基づき投資を行った結果、お客 様になんらかの損害が発生した場合でも、当社は理由の如何に問わず、一切 責任を負いません。 ●「▲エース証券の週刊アナリストメモ」は当社が発行するメールマガジン です。当社が提供する情報について、当社の許可なく転用・再配信する事は できません。 ---------------------------------------------------------------------- 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