2009/05/22
エース証券の週刊アナリストメモ
http://www.ace-sec.co.jp/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【NO.20】 『ウィークリー』2009/ 5/22 ▲エース証券の週刊アナリストメモ 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 本資料のご利用にあたり、お客様にご確認頂きたい事項を、終わりに記載させ て頂きました。ご確認の程、よろしくお願い致します。 ≪目次≫ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃1.フォーカス:膠着は新たな上昇局面への踊り場に… ┃2.アナリスト取材メモ ┃3.商品のご案内 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃【1】フォーカス:膠着は新たな上昇局面への踊り場に… ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■ 膠着は新たな上昇局面への踊り場に… ■□■ 関西で急速に広がった新型インフルエンザの感染者が首都圏でも確認され、 ドラッグストアの店頭からマスクが消える騒動になっている。新型感染症に対 する警戒は当然のことではあるが、先に感染者が発生した海外の対応に比べ、 今の日本の状況は何か異様な感じもする。2003年に中国で発生した致死性 の高いSARS(重症急性呼吸器症候群)は、世界的な旅行の手控えによって 航空業界や旅行業界に大きな損害を与えた。また、感染地域やその周辺で新た な投資や商談の停滞も見られた。今回も一部では、経済に悪影響を与えるので はという懸念を示す向きもあるが、特に毒性が強いわけでも、有効な薬が無い わけでもない。群集心理に踊らされないことだろう。 さて、株式市場は決算発表という大きなイベントが終り、膠着商状を見せて いる。日経平均は想定通り、5月1日の窓を埋めて反発というパターンを示し たものの、事前予想を上回ったり、下回ったりという内外の経済指標は本格的 な売り買い材料にならず、当面は25日移動平均と200日移動平均を意識し つつ、テクニカル的な売買タイミングを計る展開が想定される。 一方、中国が世界景気の下支え役を果たし、先進国の回復までの時間を稼ぐ というシナリオが見えてくれば、日本株が最も素直に景気の動きを織り込むと いう見方もある。決算説明の中で、全体は厳しいが、中国の需要は旺盛だとい う企業も少なくない。中国の8%成長→資源国や周辺国への波及→先進国回復 を信じるのであれば、膠着は長期上昇への踊り場となろう。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃【2】アナリスト取材メモ(2009年 5月12日〜 5月18日) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※株価は 5月19日終値。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ●旭化成(東1:3407 459円 時価総額6438億円) 合成繊維から化学、住宅、建材、医薬、電子材料と事業領域は広汎。09/3 期は下期から業績悪化。今下期からの業績復調は景気回復が前提。 09/3期は9%減収、73%経常減益。上期は原油価格高騰、下期は景気 後退の影響が甚大。下期は80億円の経常赤字に転落。今期の経常利益計画は 上期40億円、下期350億円。 化学は樹脂原料となるモノマーなど汎用品が苦戦。ただ、リチウムイオン電 池用セパレーターに使われる多孔質膜「ハイポア」は世界シェア5割。前期は、 イオン交換膜を加えた付加価値品の販売量は減少したが、将来の需要増を見込 んで昨秋、90億円の設備増強を発表。 医薬は抗ヘルペス剤のライセンス収入や抗血液凝固剤の新発売などが寄与。 ウィルス除去フィルター「プラノバ」の製造拠点を増強。補助人工心臓分野に も参入。 性能偽装問題で減少したヘーベルハウスの引渡し数は回復基調だが、住宅部 門は未だ減収。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ●セーレン(東1:3569 450円 時価総額290億円) 自動車用シート大手。独自システムのビスコテックスを活用した自社ブランド の衣料や電子材料、化粧品や消臭製品、メディカル分野を強化。旧カネボウの 繊維事業を買収。 09/3期は13%減収の981億円、60%経常減益の29.2億円、当 期利益80%減の8.5億円。第3Q以降、主力の自動車、エレクトロニクス の需要急減が厳しく、大幅減産・緊急労務対策の効果も及ばす。負ののれん償 却11.1億円が寄与。 10/3期は原価低減に注力する一方、新規事業の先行投資を継続。メディ カルを除く全部門で大幅減益、自動車、エレクトロニクス向けは営業赤字を計 画。負ののれんを除くと経常赤字に。 衣料品パーソナルオーダー、非繊維ビスコテックス(外壁材・内装材、自動 車インパネ)、即効性消臭製品、電磁波シールドケース、PDP繊維メッシュ 等の特命プロジェクトを推進。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ●GMOペイメントゲートウェイ (東1:3769 86400円 時価総額73億円) クレジットカードを中心に決済関連サービスを提供。第2Qも2桁増収増益で 最高益更新。決済サービスのマルチ化、公共分野の開拓、原価抑制努力を継続 する方針。 09/9期第2Qは15%増収の12.2億円、28%経常増益の4.5億 円、純利益25%増の2.5億円。オンライン課金分野は中小企業向けが好調、 期末の稼動加盟店数は+1507店の20万7442店、マルチ決済サービス も伸張。継続課金も水道料金、ふるさと納税で、カード決済の採用が増加。早 期入金、SEO(Search Engine Optimization)など付加価値サービスも拡大。 通期見通しは据え置き。巣篭もり消費によりEC市場は堅調。同社の決済サ ービスは非対面のクレジットカード利用が対象で需要は増加傾向。継続課金で も、公金分野のクレジットカード決済が徐々に浸透しており、自治体の前向き な採用姿勢に変化はない模様。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ●イーピーエス(東1:4282 35万6000円 時価総額321億円) 製薬会社の新薬開発を支援するCRO大手。治験が手順書通りに執行されてい るかを監視するモニタリング、治験データを解析するデータマネジメント、医 療機関で被験者を募集するSMOをコアに、実験用動物を提供する前臨床支援 や各種ソフト開発も手掛ける。売上高の源泉となる製薬会社の臨床開発費用は 拡大基調が続いているため、割安判断を継続。妥当水準は48万円。 09/9期2Qは、売上高117億円(+12%)、営業利益20億円(+ 13%)と計画通り伸長。特に、モニタリングやデータマネジメントなどから なる主力のCRO事業は17%増収、39%増益と好調。一方、SMO事業は プロジェクト進捗の遅延から、ソフト開発は景気悪化の影響から、いずれも減 収減益となったが、前臨床支援事業は効率化が進み増益。通期計画に対する進 捗率は、売上高47%、営業利益52%と、前年同期並みであり、通期見通し の修正はなし。 2009年3月末の受注残高は297億円と、年商を2割近く上回る水準ま で積み上がっており、プロジェクトのキャンセルが続かない限り、今期計画は 達成可能。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ●武田薬品工業(東1:4502 3830円 時価総額3兆244億円) 製薬業界の売上高ランキングは国内1位、世界17位。生活習慣病領域の大型 薬を複数保有。日米欧に研究開発拠点と販売網を整備するグローバル企業。相 次ぐ買収で開発品目は充実しているが、収益の牽引役アクトスの後継薬SYR 322の米国承認が遅延する確度が高まったため、バリュエーション判断を割 安から妥当に引き下げる。妥当水準は4000円。 09/3期は増収減益。増収要因は合弁会社の子会社化とM&A。減益要因 はM&Aに伴う一時的な開発費とのれん代の償却負担。今期は2桁増益を計画 するが、これらの特殊要因を除くと実質減益の計画。 糖尿病薬アクトスの有望後継薬の米国承認が2年程度遅れる見通し。総売上 高の1/4を占める主力薬の米国特許切れ(2011年)をスムーズにカバー できず、11年度は減益の可能性。 米ミレニアム社を9000億円で買収したことで、骨髄腫治療薬ベルケード (米国売上高500億円以上)を含む複数の上市品・開発品を獲得したが、減 益をカバーするのは難しい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ●エーザイ(東1:4523 3080円 時価総額9134億円) アルツハイマー薬アリセプトと抗潰瘍剤アシフェックスが売上高の6割。20 10年以降の特許切れ対策として、米3社を総額44億ドルで買収、抗ガン剤 中心に開発品目充実。妥当水準4200円。 09/3期は売上高7817億円(+475億円)、営業利益918億円( 5.2倍)と大幅伸長。08/3期の大型買収に伴う一時的な研究開発費など、 企業結合会計特有の費用計上が無くなったため。この影響を除くと、6%増収、 9%営業増益。 今期はアリセプトや買収企業の伸長などで5%増収、12%営業増益を見込 む。 エース経済研では、アリセプトの世界売上高が11/3期の3500億円で ピークアウトすると予想。会社側は経皮吸収タイプの貼付剤や、投与回数を減 らせる徐放製剤等の新剤型を今期中に申請する予定。アシフェックスとともに 特許切れ後の減収を和らげる戦略。 重症敗血症薬エリトランと乳ガン治療薬エリブリンを今期中に申請する予定。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ●テルモ(東1:4543 3920円 時価総額8266億円) 国内トップの医療機器メーカー。バリュエーション判断は妥当を継続するが、 付加価値の高い先端医療機器の海外展開が他社より進んでいることを考えると、 PERは約10%のプレミアム評価(=4200円)が相応しい。押し目局面 は積極的に拾いたい。 09/3期決算が1%減収、18%経常減益と低調だったのは、円高や公定 価格引き下げ、原材料高、人工血管事業を委託販売から自社販売に切り替えた ことに伴う先行投資などが要因。 会社側は今期も円高を想定するが、公定価格の引き下げはなく、国内外で新 製品を上市・拡売、4%増収、6%経常増益を計画。なお、円高要因を除くと 10%増収、19%経常増益の計画。 国内はリスクマネジメント品の需要拡大、医療インフラが充実してきたアジ ア諸国ではハイエンド品への移行、欧米では新製品のラインナップ拡充が中期 業績を牽引。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ●キッセイ薬品工業(東1:4547 2025円 時価総額1152億円) 糖尿病や、泌尿器、循環器領域の薬剤を揃える中堅製薬。主に、開発初期〜中 期の新薬開発を自社で手掛けた後、海外の開発販売権を導出し、進捗に応じた マイルストン(成功報酬)と販売ロイヤルティを受け取る。当面、拡張期が続 く見通し。 09/3期は5%増収、45%経常増益と、昨春の5%を超える薬価引き下 げを吸収して伸長。高脂血症薬を始め、多くの既存薬は減収となったが、排尿 改善薬ユリーフ、糖尿病薬グルファスト、口腔乾燥症薬サラジェンなど、近年 上市の新薬群が好調だった。新薬比率が高まったことで原価率が改善、研究開 発費がそれほど伸びなかったこともあり、2桁増益。 今期も上記新薬群の伸びが、開発品目増強のためのシーズ導入費用をカバー して増益を計画。ユリーフは新規剤型の追加、グルファストは他の糖尿病薬と の併用療法など効能追加が奏効。 腎性貧血薬の製造販売承認が近い。脊髄変性症薬のフェーズ2へのアップ、 中皮腫薬の治験入り、導出中の排尿障害薬の上市など開発品目が進捗。介護用 食品も黒字化。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ●沢井製薬(東1:4555 5160円 時価総額810億円) 新薬の特許が切れた後、新薬と同じ成分で発売される薬価の低い後発薬(ジェ ネリック)の大手。医療費抑制を背景とする後発薬優遇策に、大型新薬の相次 ぐ特許切れが加わり、業界各社は好決算が続く。注意すべきは欠品と医師への 情報提供不足。患者への啓蒙もポイント。 09/3期は18%増収、31%経常増益と過去最高決算。包括支払制(処 方量には比例せず、疾患ごとに医療費が決まる制度)を採る病院を中心に、後 発薬の採用率は増加基調にある。現在、同社製品を採用する医療機関は、病院 79%、クリニック32%、調剤薬局73%に及ぶ。 今期は、フロモックス(塩野義:抗生物質)、クラビット(第一三共:抗菌 剤)など4900億円規模の先発薬の国内特許が切れるのに対して、同社は2 6成分を上市予定。ハルナール(アステラス:頻尿)の口腔崩壊錠など同社1 社で販売するものもあり、2ケタ増収増益を見込む。 来期・再来期合わせ、パリエット(エーザイ:潰瘍)やアクトス(武田:糖 尿)など6000億円相当の先発薬が特許切れを迎えるのに対して、向こう3 年間で109億円の設備投資を計画。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ●タカラバイオ(東M:4974 227900円 時価総額637億円) 02年に旧宝酒造のバイオ事業が分社化。現在は、酒類事業の宝酒造とともに 宝ホールディングス傘下。遺伝子研究用試薬を中心に、受託解析や医食品、医 薬品なども手掛ける。06/3期に米国試薬メーカーを買収して業容を拡大、 08/3期には黒字転換。過去2年間の平均時価総額に相当する26万円を妥 当水準と考えると、現水準はほぼ妥当。 09/3期は減収減益だが、円高要因を除くと、ほぼ横ばい。アジアは好調 だが、国内ユーザーの発注が減少。今期は新製品効果や統合効果が期待できる 一方、円高が業績を圧迫。研究開発費予算が未消化なら計画過達も。 米国試薬メーカーの買収効果は、コストダウンと欧米販路拡大。 研究用試薬が支える収益基盤が他事業の先行投資費用をカバー。米試薬メー カーの買収で、グローバル規模の最適開発・生産・販売体制を構築。また、赤 字続きの他の創薬ベンチャーに比べて業績面で買い安心感もある。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ●日本ガイシ(東1:5333 1636円 時価総額5522億円) 電力供給を支えるガイシのトップメーカー。電力貯蔵用NAS電池、自動車排 ガス浄化ハニセラム、DPF(ディーゼル用)、半導体製造装置用セラミック スなどに多角化。ナノセラミック膜、固体酸化物形燃料電池、DNAチップな どの新製品開発に注力。スマート・グリッドなど株価材料豊富。 09/3期は25%減収の2732億円、54%経常減益の314億円、当 期利益47%減の244億円。第3Qからの自動車、半導体関連の需要急減に よる操業度の低下、円高、環境装置の非連結化などが響いた。円高は41億円 の営業減益要因。当期利益は海外配当課税の軽減が寄与。 10/3期は1ドル90円(営業利益感応度1.3億円)、1ユーロ120 円(同0.6億円)を前提。NAS電池や中国向けガイシ需要が寄与するもの の、自動車や半導体製造装置向けの需要減が響く。今期を業績の底に、12/ 3期売上高3100億円、営業利益450億円を目指す。 NAS電池は海外・風力発電向け需要の拡大で12/3期売上高350億円、 営業利益50億円が視野に。3〜4割のコスト削減が実現すれば、需要は50 0〜1000億円と試算。中国のガイシ売上高は今期90億円、中期的に年4 0〜50億円の伸長を見込む。国内ガイシも更新需要増加。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ●ナブテスコ(東1:6268 874円 時価総額1111億円) 03/9月、帝人製機とナブコが事業統合。産業ロボットの関節用精密減速機 は世界シェア6割。鉄道車両や商用車のブレーキシステム、舶用ディーゼル遠 隔制御装置、建機用油圧機器、風力発電機駆動装置、航空機器、自動ドアなど を供給。中国、欧州市場を戦略市場と位置付け。 09/3期は9%減収の1581億円、35%経常減益の129億円、当期 利益60%減の44億円。第3Q以降の自動車の設備投資減、物流の停滞、イ ンフラ整備の急減速に加え、品質問題対応費用の増加、円高、償却負担増が響 いた。有価証券評価損約46億円を計上。 10/3期は景気回復の遅れを想定、勝ち残りを最大のテーマに収益性とキ ャッシュフロー確保に注力。産業ロボット向けは第1Qに底入れ、鉄道向けや 油圧機器は中国向けの伸長を見込むが、全体需要の縮小で大幅減益を計画。た だ、将来を睨んだ研究開発費は横ばいを維持。 中国の鉄道向け売上高は09/3期30億円→10/3期43億円。風力向 けは今期横ばい(売上高30億円強)だが、米国等の動向が鍵。太陽光発電向 けは11/3期に量産開始。国交省が進める1日乗車5000人以上の駅への ブラットホームドア設置需要は2010年に期待。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ●住友重機(東1:6302 388円 時価総額2350億円) 変減速機、射出成形機に強み、船舶、建機、環境プラント、半導体製造装置、 液晶製造装置、医療機器など幅広く展開。コストの非円化、価格競争力の強化 に向け、中国、ベトナムに生産シフト。 09/3期は2%減収の6429億円、33%経常減益の502億円、当期 利益68%減の136億円。第3Qから受注が急減、変減速機や建機が大幅減 益、船舶も資材高で減益。環境プラント、機械は好調持続。受注額は16%減 の6007億円。有価証券評価損、暖簾一括償却で特損計上。 10/3期は1ドル90円(営業利益感応度5億円)、受注4500億円を 前提、上期営業赤字、下期回復を想定。変減速機等の収益構造改革を推進。建 機、機械、環境プラントは中国やアジアで拡販。中国唐山工場は6月に生産開 始。デマーグ社、SEN(イオン注入装置)に梃入れ。 グローバル展開の加速、イノベーションの推進、事業間シナジーの追及が中 長期戦略の骨子。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ●シスメックス(東1:6869 3450円 時価総額1767億円) 医療機関で血液などを調べる検体検査機器で世界9位、国内首位。今期は円高 想定から営業減益を見込むが、海外の良好なファンダメンタルズに大きな変化 はない。国内に基盤を置く企業が多い医療機器業界にあって、同社の国際展開 力は群を抜くが、PERは平均水準に留まる。 09/3期は1%増収の1118億円、1%営業増益の151億円。海外比 率は欧州中心に66%超で、円高の影響を除くと、実質10%増収、19%営 業増益となり、海外中心に本業の伸長を確認。 今期は、円高前提が約30億円の減益要因となるが、これを除くと実質増益 の計画。 米州は現地通貨ベースの営業利益倍増。ブランド浸透や直販化が貢献。欧州 は25%営業増益。英独等での成長鈍化の影響を受けたが、直販化したフラン スや、東欧・中東が堅調。 亜州売上高の約2/3を占める中国は現地企業のシェアが高いローエンド品 から同社のシェアが高いハイエンド品への移行が進み、増収増益基調。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ●日産(東1:7201 523円 時価総額2兆3643億円) フリー・キャッシュフローと営業利益の黒字化を目的とするリカバリー・プラ ンを推進、もの作りコストの削減、ルノーとのシナジー追及徹底。今年8月、 新型電気自動車を発表、2010年に量産工場稼動。 09/3期は22%減収の8兆4369億円、経常損失1727億円、当期 損失2337億円。販売台数9%減の341万台、日米欧が軒並み2桁減と低 迷、中国のみ2桁増。台数減▲5252億円、為替▲2230億円、原材料高 等▲1342億円、リース残価引当▲918億円が営業減益要因。 10/3期は世界市場5500万台を前提に販売台数308万台を見込む。 為替前提は1ドル95円、1ユーロ125円、営業利益への為替影響は▲17 00億円、台数減は同▲2000億円。購買コスト、販管費やR&Dの削減で 3289億円の増益を計画。コストの非円化を推進。在庫調整は完了。 景気回復後を睨み、BRICs、中国市場への対応を強化。09年はサンク ト・ペテルブルグ工場稼動、中東・中国・ブラジルに新車投入、2010年は インド・チェンナイ工場、中国・鄭州工場稼動。また、世界150カ国以上に 低価格車を投入。電気自動車の海外生産も検討。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ●ワタミ(東1:7522 1918円 時価総額799億円) 外食事業と介護事業を収益の2本柱に、生産(農業法人)、加工(手作り厨房)、 高齢者向け弁当宅配、メンテナンス・環境、海外外食と事業ポートフォリオを 拡充、新たな成長基盤を構築。 09/3期は6%増収の1112億円、18%経常増益の61億円、当期利 益34%減の25.6億円。国内外食は2%減収の854億円、1%経常減益 の42億円、介護が39%増収の146億円、5%経常増益の16億円。農業 は赤字縮小。宅配は売上高43億円、経常利益2.5億円。 10/3期は、国内外食既存店▲1.3%、出店18店、業態転換25店、 介護新施設11棟、入居率88.7%、海外新店10店を前提。外食は社員独 立店舗DFCの展開を加速。農業は周辺事業の整理で黒字化、宅配は増収増益 を計画。 首都圏における09〜11年度の特定施設整備計画2.6万床という総量規 制の実質緩和を受け、介護事業は施設開設を加速する方針。農業は耕作面積の 拡大、グループ外販売を強化。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ●PCデポ(JQ:7618 17400円 時価総額39億円) 首都圏中心にロードサイドに出店する大型PC専門店。店舗の大型化を推進。 PC周辺サービスを提供するパソコンクリニックをFC展開。モバイル・バー チャル・ネットワーク・オペレーター事業を開始。 09/3期は1%増収の428億円、6%経常増益の14億円、当期利益1 6%減の6.8億円。価格対応が遅れた上期は苦戦したが、下期は低価格PC の品揃え拡充で商品粗利が改善、大幅増益。既存店は▲9.2%と厳しいが、 客数は+0.6%。出店3店、譲受4店、閉店1店。 10/3期は既存店▲5%、新規出店6店、粗利益率26.0%(+1.1 p)を前提。ウィルス情報やリコール情報、雷雲情報などを管理するサイバー シェリフセンターを稼動、パソコンクリニックと連動。低価格PCの積極販売、 アップグレードを中心とする周辺機器の品揃えを強化。 会員制保守サービス型商品(プレミアムサービス)を強化、今期は13万人 (+3.5万人)を目標。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ●伊藤忠(東1:8001 647円 時価総額1兆254億円) 09/3期は金属・エネルギーが牽引し粗利益、営業利益は5期連続の最高益 更新。一方、ガス田開発中止に伴う損失、株式評価損などで純利益は減益。1 0/3期は機械の反動増などを予想。 09/3期は純利益24%減の1654億円。事業別ではメキシコ湾エント ラーダ油ガス田開発中止の損失(105億円)を吸収して、金属・エネルギー が90億円増の1057億円だが、機械が自動車関連の不振で368億円減の 214億円、金融・不動産・保険・物流が投資有価証券損益の悪化などで12 0億円減の108億円。 主要指標は、為替100.54円/ドル(15.02円円高)、ブレント原 油85.66ドル/バレル(3.53ドル上昇)。 10/3期は2桁減収減益を計画。機械は前期の一時損失の反動増を見込む ものの、油価や金属資源の価格下落で金属・エネルギーの純利益を547億円 減の600億円と置いている。指標面では為替90円/ドル、原油53ドル/ バレルなどが前提。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ●東京エレクトロン(東1:8035 4300円 時価総額7766億円) 国内トップ、世界2位の半導体(SPE)、FPD製造装置メーカー。世界で 稼動する同社製装置5万台を対象とするポストセールス事業を強化。3本目の 柱として太陽電池製造装置(PVE)に参入。 09/3期は44%減収の5080億円、88%経常減益の205億円、当 期利益93%減の75億円。FPD/PVEは29%増収だが、主力のSPE が55%減収、電子部品が15%減収と落ち込み、下期赤字。SPE、FRD /PVE受注は51%減の3117億円、受注残1733億円。特損97億円。 10/3期はSPE50%減収、FPD/PVEは33%減収、電子部品1 8%減収を計画。SPEは微細化投資の再開を見込むが、収益への反映は来期 以降で今期が底。FPDは下期に緩やかな回復、PVEは減速を想定。固定費 削減に注力するが、R&Dは高水準を継続。 受注は09/3期第4Qの269億円を底に、四半期比較で第1Q+30〜 50%、第2Q+30〜50%、第3Q+30%、第4Qは更に増加するとガ イダンス。PVEは、シャープとの共同開発、エリコン・ソーラーとの提携、 独自開発の3極体制で育成の方針。 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関係損益は4502億円改善の500億円。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃【3】商品のご案内 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ -------------------------------------------------------------- ■■ グレートチャイナCBファンド (愛称:パワーチャイナ21) ■■ -------------------------------------------------------------- 《投資対象》 香港、中国中心のアジア(除く日本)の転換社債(CB)、 短期国債等に投資 《中国の魅力》 世界経済の牽引役として期待される中国 ・2008年11月、今後2年間にわたる4兆元(約57兆円)の 景気刺激策を発表。 ・景気刺激対策等で2009年下半期GDP成長率は8%以上との 予測が広がる (グレートチャイナCBファンド販売用資料を参考にエース証券作成) ■詳細はこちら http://www.ace-sec.co.jp/index_pwchina21.html -------------------------------------------------------- 【ご参考】転換社債(CB)とは? 株式と債券の魅力を備えた転換社債(CB) http://www.ace-sec.co.jp/products/toshin/pdf/cb.pdf -------------------------------------------------------- ---------------------------------------------------------------------- 【金融商品取引法に基づく表示事項】 ◆本資料をお客様にご提供する金融商品取引業者名等 商号等 :エース証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第6号 加入協会:日本証券業協会、社団法人日本証券投資顧問業協会 ■□■金融商品取引契約に伴う手数料等諸費用とリスク事項等について■□■ 金融商品へのご投資には、各商品等に所定の手数料等諸費用(株式投資の場合 は約定代金に対して最大1.2075%(100万円以下の場合、最低手数料 2,625円)(税込)外国債券の場合は円貨と外貨を交換する際には外国為 替市場の動向をふまえて当社が決定した為替レートを使用、外国口座管理料と して(1年分3,000円または3年分7,200円、等)、投資信託の場合 は銘柄ごとに設定された販売手数料及び信託報酬等の諸経費、等)をご負担い ただきます。 各商品等には価格や為替の変動等による損失を生じるおそれがあります。 商品毎に手数料等諸費用及びリスクは異なりますので、上場有価証券等書面、 当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書またはお客様向け資料をよくお読 みください。 【エース証券免責事項】 ●「▲エース証券の週刊アナリストメモ」は、信頼できると考えられる情報 に基づいてエース証券(以下、「当社」)が作成し、お客様にご提供致しま すが、当社が基にした情報及びそれに基づく当社の要約または見解の正確性、 完全性、適時性などを保証するものではありません。「▲エース証券の週刊 アナリストメモ」に掲載された内容は資料作成時点におけるものであり、予 告なく変更される可能性があります。 ●「▲エース証券の週刊アナリストメモ」に基づき投資を行った結果、お客 様になんらかの損害が発生した場合でも、当社は理由の如何に問わず、一切 責任を負いません。 ●「▲エース証券の週刊アナリストメモ」は当社が発行するメールマガジン です。当社が提供する情報について、当社の許可なく転用・再配信する事は できません。 ---------------------------------------------------------------------- このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して 発行しています。 http://www.mag2.com/(マガジンID:0000218018) ---------------------------------------------------------------------- ””””””””””””””””””””””””””””””””””” ●発 行 者 :エース証券株式会社 ●ホームページ:http://www.ace-sec.co.jp/ 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