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2009/02/13

エース証券の週刊アナリストメモ

http://www.ace-sec.co.jp/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 【NO.7】              『ウィークリー』2009/ 2/13

  ▲エース証券の週刊アナリストメモ

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----「NO.6」メールマガジン未配信に関するお詫び--------------------

平素より弊社メールマガジンをご購読いただき、誠にありがとうございます。
この度、2009年2月6日配信予定の「NO.6 エース証券の週刊アナリ
ストメモ」が配信されておりませんでした。ご購読いただいている皆様には、
大変ご迷惑をおかけいたしました事を謹んでお詫び申し上げます。
----------------------------------------------------------------------

本資料のご利用にあたり、お客様にご確認頂きたい事項を、終わりに記載させ
て頂きました。ご確認の程、よろしくお願い致します。

≪目次≫
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃1.フォーカス:「合成の誤謬」リスクに留意
┃2.アナリストメモ
┃3.商品のご案内
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃【1】フォーカス:「合成の誤謬」リスクに留意
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 ■□■ 「合成の誤謬」リスクに留意 ■□■

 主力企業の第3四半期決算発表が一巡したが、昨秋以降の垂直落下的な景気
の悪化を受け、企業業績の落ち込みも厳しさを増している。連日、紙面には0
9年3月期は大幅減益、赤字転落の文字が並び、来期業績の見通しが立たない
という経営トップの発言も伝えられるなど、業績に対する警戒感が異常に高ま
っている。そうした中、収益確保を目指した企業は大幅な在庫削減、正社員を
含む雇用調整、投資抑制、経費削減等の短期対応策を打ち出している。個々の
対応としては当然のことではあるが、全体が同様の行動を取った場合、総需要
の縮小という悪影響が自らに跳ね返ってくる「合成の誤謬」が生じるリスクが
高まる。このリスクに対しては政府の役割が極めて重要になる。

 ただ、一方では、将来の成長分野に対する投資はむしろ加速するという動き
も目立つ。そのキーワードは「環境」「新興国・資源国」等で、株式市場でも
逸早く関連する銘柄に注目が集まっている。しかし、各企業が一斉に同じ方向
に進むことには留意すべき点がある。長期的には、大きな市場(需要)が形成
されることになろうが、短期的には現実の需要を大幅に上回る供給力が過当な
競争を招き、厳しいふるい落としが行われるという「合成の誤謬」リスクが、
ここにも存在する。現在の有力企業が、将来も勝ち組であり続ける保証は無く、
大規模な再編劇も想定される。だが、こうした変動は多くの売買機会を与えて
くれる源となり、投資家に銘柄選択や売買のタイミングを考える新たな楽しみ
を与えてくれるだろう。売買を通じて本物を見極めたいものである。

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┃【2】アナリスト取材メモ(2009年2月3日〜2月9日)
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※株価は2月10日終値。
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●日本M&Aセンター
(東1:2127 26万5800円 時価総額164億円)

中堅・中小企業のM&A仲介に特化、事業承継分野に注力。会計事務所、地方
銀行、信用金庫、ベンチャーキャピタル、証券会社等と幅広いネットワークを
構築。08年日経優良会社ランキング(収益性11位・成長力20位)、フォ
ーブス・アジアの売上高10億ドル未満ベスト200社に選出。

 09/3期第3Qは8%増収の28.9億円、11%経常減益の11.6億
円、純利益20%減の6.4億円。M&A成約件数85件(+2件)、1件単
価3300万円(+170万円)と堅調。5年後売上高100億円、経常利益
50億円に向けた積極的な人員増強で原価、販管費が増加。

 通期計画は据え置き。同計画に対する進捗は売上高75.7%、経常利益7
0.9%と前期に比べて遅れているが、足下の案件状況から達成可能としてい
る。ただ、急激な経済環境の悪化で成約が期ズレするリスクは考慮する必要が
ある。

 来期の案件獲得を狙った2月開催の業種別M&Aセミナー(物流、東京)が
盛況、大阪、名古屋でも開催へ。3月には企業再生緊急セミナーを予定、地銀
や弁護士からの紹介も増加中。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
●リンク&モチベーション
 (東1:2170 4万9000円 時価総額66億円)

人のやる気「モチベーション」をテーマとするコンサルティング企業。モチベ
ーションマネジメント(人事制度や組織、教育研修)、エントリーマネジメン
ト(採用戦略)、ブランドマネジメント(マーケティング、IR)、プレイス
マネジメント(オフィス創造)の4領域に展開。データベース診断、パッケー
ジプログラムが主力商品。

 08/12期は1%増収の82.7億円、7%経常増益の14.2億円、当
期利益10%増の8.1億円。下期は中堅・中小企業向けが不況の影響を受け
たが、採用テスト、内定者フォロープログラム、マーケティング支援、アニュ
アルレポート作成が伸長、8期連続増収増益。ただ、計画未達。

 09/12期は深刻な不況で、主力のモチベーション、エントリー領域の減
収を見込む。IR支援サービスの強化や新商品の投入(メンタルタフネス、マ
インドマップ研修など)、グループ企業の再編によるコスト削減で収益を確保
する計画。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
●アサヒビール(東1:2502 1296円 時価総額6267億円)

発泡酒、新ジャンルを含むビール類のシェアは37%だが、ビール単独では「
スーパードライ」を軸に、シェア5割をキープ。多角化、国際化を推進、国内
では「ワンダ」「三ツ矢」を基幹ブランドとするアサヒ飲料や機能性食品、海
外では中国や韓国のビール・飲料メーカーをグループ化。

 08/12期は主力の酒類が1%減収となったのを飲料や食品がカバーし、
トータル売上高は横ばい。営業利益は原料高に対する値上げ、過去最大規模と
なる広告販促費の効率化により、酒類の利益率が大きく改善し9%増益となっ
た。ほぼ中間決算時の予想通りの着地。出荷数量は業界全体▲2.7%に対し
て、同社は発泡酒の落ち込みが大きく▲3.2%。

 2009年の同社計画(ビール▲2.3%、発泡酒▲3.5%、新ジャンル
+23%)はいずれも市場平均予想を上回る。ただ、今期は新ブランドの投入
を控えて基盤ブランドの強化を進める。

 今年3〜4月、豪州飲料大手からシュエップスを、ビール最大手アンハイザ
ーから中国ビール事業を買収。韓国ビール大手をロッテグループと買収すると
いう日経記事にコメントなし。

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●塩野義製薬(東1:4507 1613円 時価総額5663億円)

国内製薬業界売上高ランキング7位。元々は抗生物質が主力だが、近年は新規
高脂血症剤クレストールが国内外で新たな柱として育っている。

 09/3期3Q業績は売上高1624億円(+2%)、経常利益295億円
(▲20%)。主力の抗生物質フロモックスは減収となった。一方、クレスト
ールが75億円→132億円と売上高が急伸したほか、特許権収入も218億
円→259億円に拡大した。

 米製薬会社サイエルの連結と円高等を勘案して、通期計画を、売上高217
0億円→2265億円、経常利益410億円→322億円に修正。M&Aに伴
う一時的な研究開発費として計上された96億円が無ければ増益に。

 開発品目は、感染、疼痛、アレルギー中心に20品目程度保有。2Q決算発
表時以降の主な開発進展は、肺繊維症薬ピルフェニドンの上市(12月)以外
はフェーズ1試験入りが多い。2/2日には、オンコセラピーサイエンスから
膀胱ガンなどを対象とする治療用ペプチドワクチンを導入。

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●武田薬品工業(東1:4502 4000円 時価総額3兆1586億円)

相次ぐM&Aにより開発パイプラインが充実してきたことに加え、来期予想E
PSに過去1年間の平均PERをかけた5100円を妥当水準と考えるとバリ
ュエーション判断は割安継続。株価インパクトのあるニュースフローは、糖尿
病薬アクトスの後継品SYR322の米国承認で、年央と思われる。

 09/3期3Qは、糖尿病薬アクトスや降圧剤ブロプレスなど利益率の高い
自社医療用医薬品の構成比が63→67%にアップしたことで原価率が改善し
た。しかし、米国バイオ企業ミレニアムと持分法会社TAPを新規連結したこ
とによる会計上の費用が発生して減益。この影響を除くと、営業15%増益と
なる。今期業績は3Qまで計画通り進捗しており、通期計画の修正は無かった。

 臨床試験中の新薬は60品目と充実(効能追加や剤型変更などを含む)。今
期約3000億円の世界売上高を見込む抗潰瘍剤プレバシドの後継薬は今年1
月に米国FDAが承認。一方、約4000億円の世界売上高を見込むアクトス
の後継薬の承認は今年6月まで延期。

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●中外製薬(東1:4519 1684円 時価総額9425億円)

国内製薬業界5位。02年に世界大手ロシュの傘下に入り、米ジェネンテック
とともに日米欧3極開発体制の一翼を担う。貧血薬エポジン、インフルエンザ
薬タミフルのほか、効能が高く、副作用が少ない抗体医薬を複数扱う。今期は
タミフルの備蓄需要再開で増収。11年まで毎年3〜5品を承認申請。

 08/12期は売上高3269億円(▲5%)、経常利益573億円(▲1
5%)。抗体医薬が寄与したが、昨春の薬価改定、アベンティス社との一部薬
剤の販売提携解消、タミフルの行政備蓄需要の一巡等で減収減益。ただ、流行
期が早まったことによるタミフルの伸長や営業費用の減少などから計画は上回
った。

 2007年に上市した抗体医薬アバスチン(大腸ガン)の売上高は初年度3
5億円→前期201億円→今期290億円に伸長。昨秋に肺ガンへの適用拡大
を申請したほか、今期は乳ガンへの拡大を予定するなどポテンシャルを拡大。
一方、日本で発売済みのアクテムラは今期、欧州各国で順次上市予定。今期は
さらに、エポジン(ガン性貧血)と新規骨粗鬆症薬の申請を計画。

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●沢井製薬(東1:4555 4650円 時価総額730億円)

ジェネリック(後発薬)と呼ばれる特許切れ医薬品の専業大手。処方箋様式の
変更といったジェネリック普及策や大型先発薬の相次ぐ特許切れ、生産体制の
拡充を背景に業容拡大。2009〜11年度には新たに1兆円を超える先発薬
が特許切れとなる黄金期を迎えるが、一方で競合激化も。

 09/3期3Qは売上高334億円(+16%)、経常利益38億円(+2
9%)と好調。販社ルートがメインだが、最近は薬局や病院に強い医薬卸ルー
トの伸びが顕著。前者+8%に対し、後者+29%。

 全国に650軒あるDPC(医療費の包括支払制)採用病院の9割程度、同
じく3万軒あるDPC採用クリニックの3割弱をカバー。

 05〜07年に収載(認可)されたジェネリックは生活習慣病薬を中心に売
り上げを伸ばしているが、降圧剤アムロジピンなど参入企業が多い大型品は競
合が厳しく、売り上げが伸び悩んでいる。来期は大型抗菌薬クラビットを手掛
ける予定。

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●オリエンタルランド
 (東1:4661 6400円 時価総額6087億円)

開業25周年、2つのテーマパーク運営で世界最大の入園者数を誇る。ホテル、
商業施設等を拡大。新ホテル、シルク・ドゥ・ソレイユ劇場が本格稼動。都市
型エンタテインメント施設の運営は白紙だが、舞浜外への展開は模索。201
2年開業予定の大阪駅西地区複合施設内の劇場運営を計画。

 09/3期第3Q(累)は12%増収の3004億円、20%経常増益の4
17億円、純利益15%増の238億円と過去最高。25周年による入園者数
の増加と単価アップ、ホテルの順調な稼動、新劇場が寄与。費用の期ズレもあ
って、営業利益は計画を80億円ほど上回った模様。

 通期の入園者数前提を2650→2710万人に修正、売上高102億円、
経常利益61億円、当期利益34億円の上方修正。ただ、第4Qは経費の期ズ
レ分や人件費の増加(業績連動)を見込み、増収減益の想定。なお、第4Qの
入園者数は想定を上回るペースが継続している模様。

 来期について現時点では、景気の悪化、25周年の反動減などを考慮し、入
園者数2500〜2600万人の間と見ている模様。

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●テー・オー・ダブリュ(東1:4767 560円 時価総額68億円)

イベント企画運営、プロモーション制作大手、ブランド戦略の一環として横浜
開港150周年記念「海のエジプト展」を共催。提案力強化に向け、Web関
連、医療・健康領域、調査、屋外広告、人材派遣など異業種連携を推進。11
/6期売上高172億円、経常利益17.6億円を中期目標。

 09/6期第2Qは6%減収の71.5億円、経常利益微増の7.4億円、
純利益24%減の3.1億円。モーターショー特需10億円の反動減はあった
が、小型案件の積み上げや新規の獲得で、経常利益は計画比+9%、純利益も
同+7%と順調。制作管理部の設置で粗利益率も上昇。

 通期見通しは据え置き。広告大手3社への提案営業の拡充、複合プロモーシ
ョン提案の強化に注力。2/5日現在の受注残は127.6億円、企画案件は
約55億円で、売上計画の1.22倍(前年同期1.14倍)と通期計画の達
成確度は高いと見ている。

 来上期は売上高約16億円がほぼ確定(海のエジプト展:今下期6億円、来
期6億円、モーターショー10億円)。景気の急激な悪化で、企業の広告宣伝
費、販促費用が急速に縮小している半面、費用対効果の高い提案に対するニー
ズは強く、企画力に強みを持つ同社には有利な面も。

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●JFEホールディングス
 (東1:5411 2375円 時価総額1兆4592億円)

鉄鋼、エンジニアリング事業をコアに造船など幅広い分野に展開。高級鋼のオ
ンリー1・ナンバー1製品開発で差別化。エンジニアリング・グループ会社を
再編、計画・設計から施工までの一貫体制を構築。

 09/3期第3Q(累)は21%増収の3兆705億円、2%経常減益の3
805億円、純利益27%減の1693億円。新規連結の造船を除くと、実質
16%増収、3%経常増益。株価下落で有価証券評価損601億円、社宅保有
政策の変更に伴う減損194億円を特損計上。

 第3Qに生産・出荷減を行ったものの、鉄鋼事業は販売価格アップやコスト
削減で原材料価格上昇を吸収して増収増益。不採算工事が無くなったエンジニ
アリングも収益改善。造船は円高、世界不況が直撃、受注残36隻を対象に工
事損失引当金を計上、赤字が拡大。

 倉敷3号炉の改修を1年前倒し、第4Qは35%減産、出荷34%減を計画。
売上高5000億円、経常利益1300億円、当期利益1500億円の下方修
正。第4Qの鉄鋼は経常利益0を想定。来期の鉄鋼事業は、コスト削減を徹底
(目標1000億円)するが、原材料価格と販売価格の動向次第としているが、
減益は不可避。なお、ユーザーの買い控え一巡の時期に関しては明言を避けた。

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●三菱重工(東1:7011 312円 時価総額1兆525億円)

総合重機トップ。エネルギー・環境、航空宇宙事業で世界のリーディングカン
パニーを目指して戦略投資。物づくり改革で収益性向上に注力。国産ロケット
H2Aの中核企業、韓国の衛星打上げを受注。

 09/3期第3Qは受注8%増の2兆6132億円、11%増収の2兆37
96億円、7%経常増益の866億円、純利益48%減の278億円。円高や
資材費の高騰を増収効果や採算改善で吸収。円高で受注損失120億円を引き
当て。棚卸資産の低下法適用で特損343億円を計上。

 船舶・海洋は減収増益、原動機はガスタービンの好調で大幅増収増益、機械
・鉄構も増収増益、航空・宇宙は円高が響き増収・赤字転落、中量産品も円高、
資材費上昇で減収減益。受注は第3Qに入って商談の先送りや産機などの一部
にキャンセルや納期延期が発生している模様。

 第4Qの為替を1ドル90円、1ユーロ115円に見直し、通期受注を3兆
7000億円→3兆4300億円に減額、売上高1000億円、経常利益55
0億円、当期利益340億円の下方修正。今期の未確定外貨は7億ドル、1億
ユーロ。来期初の為替影響は営業利益で30数億ドル、10億ユーロ程度。

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●トヨタ自動車
 (東1:7203 3140円 時価総額10兆8267億円)

世界的な不況で赤字転落。短期的には地域ニーズに対応した消費ラインアップ
拡充、中期的には環境対応車、資源国・新興国向け車種を強化。徹底した原価
低減、聖域なき固定費削減を推進。

 09/3期第3Qは28%減収の4兆8028億円、税前損失2821億円、
純損失1647億円と失速。販売台数44万台減が5600億円、円高が25
00億円、経費増574億円、金利スワップ評価損947億円が減益要因に。
持分利益も768億円減少。日本、北米、欧州が営業赤字転落。

 第3Q(累)は13%減収の16兆9932億円、82%税前減益の354
3億円、純利益76%減の3288億円。販売減49万台で6500億円、円
高が5500億円の減益要因、経費増3812億円、原価上昇400億円、評
価損240億円も響いた。北米、欧州は赤字、日本、アジア、他地域も減益。

 12月予想の通期販売台数を22万台減額、スワップ評価損等の拡大も加え、
売上高5000億円、税前利益4500億円、純利益4000億円の大幅下方
修正。大幅な減産で08/3月水準まで在庫調整を推進、全トヨタで春先には
ほぼ完了と見ている模様(ただ、北米、欧州の在庫は後ズレ)。

 来期の販売計画は3月末までには策定予定、米国は夏〜秋に回復傾向に入る
と期待。現在実施している対策で、来期は固定費削減5000億円、大幅な原
価低減(3000億円+α)、評価損の減少等で1兆円規模のコスト削減の期
待が持てる。

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●ドン・キホーテ(東1:7532 1198円 時価総額862億円)

深夜営業の総合ディスカウント店を全国に展開。ホームセンターのドイト、長
崎屋、ディスカウントのビッグワンを買収。長崎屋はファミリー型ディスカウ
ントのMEGAドン・キに転換、日本版ウォルマートを志向。

 09/6期第2Qは31%増収の2441億円、経常利益36%減の63億
円、純利益69%減の20億円。単体既存店は+1.1%(計画▲0.5%)
と好調。長崎屋の業態転換や人件費・家賃の増加が収益を圧迫。想定外のデリ
バティブ評価損、有価証券評価損、店舗撤退損で大幅減益。

 通期見通しは、売上高+120億円、経常利益▲67億円、当期利益▲48
億円の修正。下期は単体既存店▲2.0%(通期▲0.5%)、新規出店3店
(上期2店)、MEGA改装13店(同8店)を計画。円高や過剰在庫買い取
りなどで粗利益率の改善を見込む。

 MEGA業態転換店(6店)の売上高は平均2倍、客数も同2倍、粗利益は
1.4倍強、経常段階で黒字転換と好調。来期中には長崎屋店舗の多くがME
GAになるため、大幅な収益好転が期待できると、安田会長はコメント。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
●伊藤忠(東1:8001 468円 時価総額7417億円)

第3Qは金属・エネルギーが牽引するも、ガス田開発中止に伴う損失、株式評
価損などで四半期純利益は減益。第2Qで据え置いた通期予想を下方修正。

 09/3期第3Qは四半期純利益4.4%減の1627億円。事業別では、
金属・エネルギーがメキシコ湾エントラーダ油ガス田開発中止の損失(105
億円)を吸収して291億円増の736億円だが、機械が自動車関連の不振で
245億円減の215億円、金融・不動産・保険・物流が投資有価証券損益の
悪化などで141億円減の180億円。

 第3Qの主要指標(3月決算)は為替(円/ドル)103.74円(13.
95円円高)、ブレント原油(ドル/バレル)98.99ドル(21.64ド
ル上昇)。

 09/3期の通期見通しを下方修正。指標面では為替100円/ドル、原油
98.52ドル/バレル等が前提。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
●丸紅(東1:8002 337円 時価総額5856億円)

第3Qの純利益はエネルギー、金属資源、海外支店の寄与で2桁増益となり過
去最高更新だが、通期計画は円高、原油安、評価損・減損等の下振れリスクを
見て下方修正。

 09/3期第3Qは純利益28%増の1500億円。エネルギーが権益案件
の伸張、有価証券売却益、配当増で199億円増の481億円、金属資源が鉄
鋼原料価格の上昇、軽金属取引の採算改善で56億円増の217億円、海外支
店・現地法人が米国会社の寄与により68億円増の143億円。

 第3Qの主要指標は為替(円/ドル)102.84円(14.44円円高)、
北海ブレント(ドル/バレル)112ドル(45ドル上昇)、LME銅(ドル
/トン)7,966ドル(877ドル上昇)。

 09/3期通期見通しを下方修正。純利益の事業別修正は、紙パルプ▲50
億円、エネルギー▲15億円、金属資源▲65億円、輸送機▲45億円、金融
・物流・情報・新機能▲35億円。主要指標の前提(第4Q)は、為替(円/
ドル)90円、北海ブレント(ドル/バレル)57ドル、LME銅(ドル/ト
ン)3940ドル。

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●三井物産(東1:8031 1006円 時価総額1兆8358億円)

第3Qは前期の大口資産売却益の反動、市況下落、株式減損で四半期純利益は
減益。10月以降、特に環境は厳しさを増したと、第2Qに据え置いた通期予
想を下方修正。

 09/3期第3Qは四半期純利益16%減の2797億円。事業別では、エ
ネルギーが原油や石炭の価格上昇によって441億円増の1325億円だが、
金属資源、機械・プロジェクトが前期の資産売却益の反動や株式減損などで6
42億円減の841億円、96億円減の217億円。

 第3Qの主要指標は為替(円/ドル)102.48円(14.66円円高)、
原油価格(ドル/バレル)107ドル(41ドル上昇)。

 09/3期の通期見通しを下方修正。売上総利益は1300億円減額の1兆
300億円、営業利益は1200億円減額の4200億円、当期利益は150
0億円減額の3100億円。主要指標の前提(第4Q)は、為替(円/ドル)
99.36円、原油価格(ドル/バレル)101ドル。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
●住友商事(東1:8053 878円 時価総額1兆980億円)

第3Qは金属、資源・エネルギー、金属が牽引し増益決算。通期予想を据え置
いたが、需要減少、資源価格の下落、円高など外部環境の先行き不透明感が強
いとした。

 09/3期第3Qは、四半期純利益9%増の2158億円。純利益の通期計
画に対する進捗率は89%と高い。事業別純利益は、資源・エネルギーが豪州
石炭事業の好調、ヘッジ損益改善等で176億円増の428億円、金属が北米
鋼管事業の販売価格上昇等で104億円増の316億円。

 第3Qの主要指標は、為替(円/ドル)102.92円(14.22円円高
)、北海ブレント(ドル/バレル)112ドル(45ドル上昇)。

 今回、大手商社で唯一09/3期の通期見通しを据え置いたが、下振れリス
クはあると認識。円高、減損、評価減の増加、景気悪化等をリスク要因と見て
いる。

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●三菱商事(東1:8058 1337円 時価総額2兆2673億円)

第3Qは上期の踏ん張りで最高益更新だが、金属、エネルギー以外は減益。市
況の下落、景気後退などマクロ環境の悪化を考慮し、第2Qに続いて当期利益
予想を4200億円へ引き下げた。財務の健全性を優先し、新規投資は当面、
原則として資産の入れ替えとする方針。

 09/3期第3Qは四半期純利益9.6%増の3888億円と最高益更新。
販売価格上昇、数量の拡大で豪州及び南アフリカの関連会社が伸張し金属が7
4%増益の2237億円、原油価格上昇による持分法利益及び配当金の増加で
エネルギーが35%増益の821億円。油価(ドバイ)は21.6ドル上昇の
94.28ドル/バレル、為替は14.43円円高の102.92円/ドル。

 09/3期の通期見通しを再度下方修正。売上総利益は500億円減額の1.
52兆円、営業利益は200億円減額の6100億円、当期利益は1000億
円減額の4200億円。円高、市況下落、景気悪化などを織り込み調整した。

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●三井不動産(東1:8801 1242円 時価総額1兆947億円)

第3Qは営業増益だが、金利負担増、前期の資産売却益の反動減、有価証券の
評価減が響き、純利益は減益。通期予想を下方修正。機能不全に近い不動産市
場の状況に鑑み、分譲事業を大きく見直した。来期も賃貸事業は堅調を見込む
が、全体での大幅な好転は期待薄。

 09/3期第3Qは23%営業増益の1258億円、17%経常増益の10
99億円、純利益9%減の529億円。賃貸事業は前期竣工ビルのフル寄与、
新規施設の開業で営業利益107億円増の783億円、分譲事業は個人向け高
額物件の増加とオフィスビル売却等による分譲配当の増加で同114億円増の
347億円。

 09/3期の通期見通しを下方修正。売上高1.5→1.4兆円、営業利益
は1900→1700億円、経常利益1650→1450億円、当期利益90
0→700億円。不動産市況の混乱、営業不振、評価損を織り込んで、分譲事
業の営業収益を790億円減額、営業利益を140億円減額。

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●三菱地所(東1:8802 1203円 時価総額1兆6631億円)

不動産開発を核に、保有、不動産回転投資、アセットマネジメント、不動産サ
ービスを提供するグローバルな不動産ソリューションプロバイダを志向。丸の
内再開発を推進中。傘下の藤和不動産を完全子会社化、ジャパンリアルエステ
イト・アセットマネジメント(JREA)を来期から新規連結。

 09/3期第3Qは36%増収の6602億円、8%経常増益の842億円、
純利益70%減の128億円。営業収益は藤和不動産、サンシャインの新規連
結、新規ビルの稼動や既存賃料の上昇が寄与。ビル事業の増益、物件売却益の
増加が住宅や海外の減益、支払利息の増加をカバー。

 第3Qのマンション販売急減を受けて通期の販売戸数を5500戸(▲98
0戸)に下方修正。不動産売却も見直し、通期営業収益655億円、経常利益
425億円、当期利益230億円の下方修正。米RGIの配当繰り延べを決議、
繰り延べ税金負債の取り崩しで税負担を275億円軽減。

 第三者割当引受(189億円)と株式交換(97億円)で藤和不動産を完全
子会社化、住宅事業の効率化、コスト削減を図る。将来は統合も視野。東京海
上日動からJREA株式(27%)を取得、マネジメント事業を強化。来期も、
住宅・マンション市況悪化の影響が継続する見通し。

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