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2007/02/16

タ・カ・チ・ホ・ハ・ル・カ 80年代 その3

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プロレス大好き - Wrestling As I Like It
(略称:プロダイ)2007/2/9(FRI) 発行部数179
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タ・カ・チ・ホ・ハ・ル・カ リメイク版 Joe Hooker Sr.

●「転」 80年代 その3

・永源、新日から全日へ
・・いわゆる「永源」の始まり

さて、永源。八〇年七月一五日、永源組(パートナーはストロング・小林)
は前月奪取したIWAタッグのベルトを国際プロレス側に奪還される。その
後永源は「新日で唯一腹の出ているレスラー」の烙印を押され、前座で客と
のかけあいに命を燃やしているようにしか見えないレスラーとなる。

八二年一月一日後楽園ホール。メインはドイツでは三回行われたものの、日
本でただ一度だけだった猪木・ボック戦。この日の前座で永源は前田日明と
組んだ。永源が前田にタッチしようとする。「アキラ、アキラ、アキラ、ア
キラ」。兄弟のような信頼関係が垣間見られた場面であった。

客に対しては野次られ役。内部では信望がある。そう、まさしく今日の永源
のイメージだ。

・・新日クーデターと離脱

そんな永源が存在感をみせたのは、八三年から八四年にかけての新日の大騒
動だ。

まず、八三年夏、まず「クーデター」が勃発。猪木の副業(アントン・ハイ
セルなど)に会社の金が流れている、などの金銭疑惑で選手達が試合出場拒
否をによわせ、首脳陣の退陣を要求。猪木、坂口は一時的に退陣、新間営業
本部長が結果として永久追放となった事件だ。首謀者は山本小鉄、その回り
にいた「クーデター派」幹部は藤波、営業部の大塚氏(創立時のリングアナ
ウンサーで後のジャパン・プロレス社長)、そして永源。

この時期の新日は、梶原一騎らによる「猪木監禁事件」、IWGP決勝戦に
おける猪木の失神、タイガー・マスク(佐山)「引退」=離脱と、暗い事件
が多かった。そして、クーデター。しかしそれは、翌年の大地震の兆しでし
かなかった。

・・「新日本プロレス興業」

クーデター後、秋になって前出の大塚氏が退社。「新日本プロレス興業」な
るプロレスの興業を請け負う会社を設立。そして翌年、この会社が何と全日
の興業も手がけてしまう。

それは八四年八月二六日の田園コロシアムのビッグマッチ。メインは馬場、
ドリー組対ハンセン、ブロディ組。また、三沢が二代目タイガー・マスクと
して再登場した日である。馬場の建前は、「ウチは営業が弱いから新日本プ
ロレス興業さんにお願いした。」

九月のシリーズが終わると長州らは新日を離脱するとともに、新日本プロレ
ス興業に移籍。そして、新日本プロレス興業はジャパン・プロレスと名を変
え全日と業務提携を結ぶ。

このときの移籍メンバーの中に永源がいたのはいうまでもない。

++++++++++

1984年 8月26日 東京・田園コロシアム 1万3千500人
(全日本プロレス)

(PWF世界タッグ)1/60
ハンセン、ブロディ(12:13反則)馬場、ドリー

1/60
鶴田、天龍(13:13体固め)
ジェリー・ブラックウェル、ジム・ガービン

(インターナショナル・ジュニアヘビー)1/60
マイティ・井上(11:50両者リングアウト)大仁田厚

1/30 タイガーマスク(9:37原爆固め)ラ・フィエラ

浜田(9:12回転エビ固め)ベビー・フェイス
*全日−メキシコUWA提携第一弾。

(10人バトルロイヤル決勝) 
渕(8:41回転エビ固め)ターザン・後藤

1/30
チャボ&ヘクター・ゲレロ(14:30原爆固め)渕、川田

阿修羅原(5:05片エビ)E・モレッティ

1/20
マジック・ドラゴン(8:42回転エビ固め)百田

1/15
冬木(9:13逆さ押さえ込み)ターザン・後藤

・・永源、全日のリングに登場

八五年から全日のリングに上がった長州らは全日に「イデオロギー闘争」を
しかけた。「イデオロギー」なんて言葉、全く無縁に思えた永源もこの時期
は真剣に試合を勤めているように見えた。おそらくリング外では全日側とジ
ャパン側の間に立っていろいろと調整していたのであろう。

ジャパン・プロレスはリング上で全日と、リング外では新日と戦い続けた。
当時、新弟子だった、佐々木健介は練習の厳しさに音を上げていたそうであ
る。長州らがその後新日に戻るとき、永源は戻らなかった。ジャパンの練習
に音をあげていやけをさしたのか。いや、そうではあるまい。全日の番頭と
いう地位を手に入れつつあり、新日に戻る必要性がなかったというべきであ
ろう。

・・私の淡い期待

永源が全日のリングに上がったことで、私はあることを期待した。そう、カ
ブキとのシングルマッチである。十数年ぶりのリング上でのめぐり逢い。
「日本プロレス」を思い出させてくれる闘い。毒霧だけでないカブキと、ツ
バだけでない永源。

タッグではあったが対戦は実現した。しかし、全く注目されなかった。マッ
チメーカーの眼中に「高千穂・永源戦」はなかったのである。注目されるよ
うにもっていけば、プロレスという名の大河ドラマにもうひとつの彩りと深
みを加えるチャンスだったのに、残念なことである。

・・ジャパンプロレス分裂

八七年春、長州の新日復帰でジャパン・プロレスは分裂。永源は全日に合
流。ちなみにこのとき、新日に戻ったのは、長州の他、マサ・斎藤、S・マ
シン(平田)、小林邦昭、保永、ヒロ・斎藤、佐々木健介、笹崎(後にUイ
ンター米国代理人)、馳。

引退したのは浜口(後にカムバック)、新倉。

全日に残ったのは、永源の他谷津、仲野、栗栖、寺西。ジャパンからの移籍
組で全日に残っているのは永源たった一人。リング上での「ツバ攻撃」、リ
ング外での「人間関係渡り歩き」で、全日内での存在感を大きくしていく。
これぞ永源の真骨頂。彼には「外様の悲哀」という言葉は似合わない。

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