2009/05/28
社員用の誓約書を見直してみましょう
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IT法務入門(効果的なIT契約書やSLAの積極的導入) 第15号
発行 だん行政書士事務所
URL http://www.danjimu.jp
メール info2@danjimu.jp
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今年2月に三菱UFJ証券の元部長代理が約5万人分の顧客情報を名簿業者に
販売した事件で三菱UFJ証券は被害者全員に1人あたり一律1万円の慰謝料
を商品券で支払う方針を決めました。一人一律1万の支払総額5億円は企業に
とって大変大きな影響があると思われます。
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□個人情報の漏えいについて
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2003年、2004年ころYahoo!BBなどの個人情報流失が新聞上で大きく取り上げら
れていましたが、最近は慣れ(?)もあってあまり事件性を感じなくなった様
な気がします。
ただ今回の三菱UFJ証券の情報漏洩は賠償金額、持ち出した個人情報の量
(全顧客約148万人分)等個人情報流失事件としては大きなインパクトが
ありました。実際に迷惑を受けている被害者の方も多数いるかと思います。
またこれほど大量の個人情報が数十万円(売却額は30数万円だと)で売却され
ていた事実に正直驚きがあります。
最近の個人情報の賠償金額は1人あたり500円というのが一つの相場的なもの
になってきましたが(東京ビューティーセンターの情報流出は例外的に1人当たり
35000円)、一人当たり1万円という数字が基準になると経営に与えるインパクト
は大変大きなものがあるかと思います。同業者で同種の情報流失があった場合
当然参考の数字になります。
最近は機密保持契約書などを用いて、社外とは情報管理をしっかり行っている
企業が増加してきています。ただ実際の情報漏えいは社外よりも内部犯行の
方が多いのが現実です。
社外と比べ、社内の情報漏洩の仕組み作りについては、これからという企業が
多いのではないでしょうか。
日本企業はまだまだ性善説の企業が多いように感じられます。社員に対する誓約
書ひとつとっても、社員を疑うようで本当はこういうものは取りたくないんだけ
どねと真顔で言われる経営者の方が数多くいます。
ただ、社員を不正に走らせない仕組み、不正に走らせない教育・指導もこれからの
時代にはより一層重要になっていくのではないでしょうか。不正を起こす不幸な
社員を出さないことも社員のためだと思います。
今回の事件は、一度自社の誓約書の内容(やってはいけないことが抽象的でなく
具体的に記載されているか、および罰則などを明記しているか)、個人情報保護
などコンプライアンスの教育体制など見直すいい機会ではないでしょうか。



