2009/07/22
『誕生/Maybe』
●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○ 中島みゆきの初期 2009年7月22日発行 『誕生/Maybe』 1992年3月4日発売 ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○ 『誕生』 ひとりでも私はいきられるけど でもだれかとならば人生ははるかに違う 強気で強気で生きてる人ほど 些細な寂しさでつまずくものよ 呼んでも呼んでもとどかぬ恋でも むなしい恋なんて ある筈がないと言ってよ 待っても待っても戻らぬ恋でも 無駄な月日なんてないと言ってよ めぐり来る季節をかぞえながら めぐり逢う命をかぞえながら 畏れながら憎みながら いつか愛を知ってゆく 泣きながら生まれる子供のように もいちど生きるため泣いて来たのね Remember 生まれた時だれでも言われた筈 耳をすまして思い出して最初に聞いた Welcome Remember 生まれたこと Remember 出逢ったこと Remember 一緒に生きてたこと そして覚えていること ふりかえるひまもなく時は流れて 帰りたい場所がまたひとつずつ消えてゆく すがりたいだれかを失うたびに だれかを守りたい私になるの わかれゆく季節をかぞえながら わかれゆく命をかぞえながら 祈りながら嘆きながら とうに愛を知っている 忘れない言葉はだれでもひとつ たとえサヨナラでも愛してる意味 Remember 生まれた時だれでも言われた筈 耳をすまして思い出して最初に聞いた Welcome Remember けれどもしも思い出せないなら 私いつでもあなたに言う 生まれてくれて Welcome Remember 生まれたこと Remember 出逢ったこと Remember 一緒に生きてたこと そして覚えていること (COPYRIGHT) JASRACコード 006-4301-7 リスナーへの強烈なメッセージソングです。 中島みゆきの歌の多くは恋歌、それも「ふられ節」が占めますが、 『時代』『ファイト!』をはじめとする人生歌に魂が揺さぶられます。 しかしこの曲はこれまでの人生歌とは一線を画します。 この歌の主要テーマは「命」です。 そしてそれは後の『命の別名』『命のリレー』へと受け継がれ、 2007年に発表された『I Love You, 答えてくれ』の “同じ時代に生まれて嬉しい” というフレーズにつながっています。 メロディは壮大なバラードです。 序盤は押し殺した声で歌い、“めぐり来る季節を”から徐々に解き放ち “Remember”以下のフレーズを高らかに歌い上げます。 曲の中で歌い方を変える例は余りありません。 7ヶ月後に発売された『EAST ASIA』にも収録されています。 『Maybe』 Maybe 夢見れば Maybe 人生は Maybe つらい思いが多くなるけれど Maybe 夢見ずに Maybe いられない Maybe もしかしたら 雲の流れは西から東 4つの季節をつないでゆく 今日も地上に吹きつける風は左から右 右から左 1秒毎に気が変わる予測のつかない癇癪持ち 1つのビルの角を曲がる度に意外な向きで吹きつけて来る 私は唇かみしめて胸をそらして歩いてゆく なんでもないわ私は大丈夫どこにも隙がない なんでもないわ私は大丈夫なんでもないわどこにも隙がない Maybe 夢見れば Maybe 人生は Maybe つらい思いが多くなるけれど Maybe 夢見ずに Maybe いられない Maybe もしかしたら 弱気になった人たちは強いビル風に飛ばされる 私は髪をきつく結いあげて 大きなバッグを持ち直す 思い出なんか何ひとつ私を助けちゃくれないわ 私をいつも守ってくれるのはパウダールームの自己暗示 感情的な顔にならないで誰にも弱味を知られないで なんでもないわ私は大丈夫私は傷つかない なんでもないわ私は大丈夫なんでもないわ私は傷つかない Maybe 夢見れば Maybe 人生は Maybe つらい思いが多くなるけれど Maybe 夢見ずに Maybe いられない Maybe もしかしたら なんでもないわ私は大丈夫なんでもないわ私は傷つかない Maybe 夢見れば Maybe 人生は Maybe つらい思いが多くなるけれど Maybe 夢見ずに Maybe いられない Maybe もしかしたら (COPYRIGHT) JASRACコード 004-1570-7 この曲も人生歌です。 夢を追い続けるにはつらいことが多いけどくじけないでという 中島みゆきのリスナーへのメッセージが込められています。 “なんでもないわ私は大丈夫なんでもないわ私は傷つかない”という フレーズのリフレインが強いインパクトを与えています。 「小さなことで傷ついてちゃ駄目、強くならなくっちゃ」 と中島みゆきは伝えたいのでしょう。 この歌もバラードです。 いきなり冒頭の4行がゆったりとしたアカペラで始まります。 ピアノとストリングス、ベースが引き継ぎ、ドラムの伴奏と共に 心地よいアップテンポとなりますが、曲の途中でリズムが何度か変わります。 発声が一拍早く始まったり拍子通りだったり一拍遅くなったりしますが それを感じさせないスムーズな進行になっています。 最後の“もしかしたら”の“た”で中島みゆきはわざと声を裏返しています。 心の叫びを意図しているのでしょう。 この曲は約半年前に発売されたアルバム『歌でしか言えない』に収録されています。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 同名のサイトを開設しておりますので、よろしければ訪問してやってください。 http://miyukinakajima.net このメルマガでは中島みゆきの初期(中期)のシングルしか扱いませんが、 ホームページでは中島みゆきの初期のアルバムの解説や 中島みゆきに関する考察をしております。 ご意見・ご感想は下記までお寄せください。 mail@miyukinakajima.net ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


