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中島みゆきは2009年でデビュー35年目を迎えました。潜在的ファンは沢山おられますが、どの曲からファンになったかは人それぞれに違うと思います。このメールマガジンでは、中島みゆきの初期に発表されたシングルの独断と偏見に満ちた(笑)解説を行なってゆきます。

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2008/10/03

『やまねこ/シーサイド・コーポラス』

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  中島みゆきの初期     2008年10月3日発行

  『やまねこ/シーサイド・コーポラス』 1986年11月21日発売

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『やまねこ』

アルバム『36.5℃』からのシングルカットです。
エレクトリックピアノとシンセサイザー、ドラムが激しいビートを刻んでいます。
聞き流すと女性を卑下しているような歌詞ですが、
そこには中島みゆきの「女」という存在への深い洞察があります。
冒頭は次のような歌詞が並びます。
「女に生まれて喜んでくれたのは
 菓子屋とドレス屋と女衒と女たらし」
注:女衒(ぜげん)江戸時代、女を遊女屋に売るのを商売にした者
「生れ落ちて最初に聞いた声は落胆の溜息だった」
ここで中島みゆきは、「女性は所詮不要物よ」とさえ言っているようにも見えます。
尚、後者の引用について蛇足ながら説明をします。
戦前までの日本では「家長制度」というものがあり、
男性でなければ「家」を継げない決まりになっていました。
それで男の子を期待していたのに生まれてきたのが女の子だったから落胆したわけです。
現代日本では「家制度」はわずかに結婚式の際だけは残っていますが、
核家族化の進行でほとんど崩壊しています。
しかし、筆者の住む田舎では未だに厳然として存在しており、
恐れ多くも私は当家7代目当主になります。
閑話休題。
しかし、この歌の主題はそういうことにあるのではありません。
この歌の主題は、「傷つけてしまう」ということです。
歌詞から引用すると
「傷つけずに愛せなくて愛したくて怯えている夜」
がそれを端的に表現しています。
「愛する」が故に「傷つけてしまう」。
「傷つけたくはない」が「愛したい」。
この二律背反が主題です。
その「傷つける」ものとして「爪」がモチーフとして用いられており、
爪で傷つけるものとして「山猫」を題名としています。
また余談をお許しください。
題名は度忘れしましたがある歌の歌詞に次のような文句があります。
「手首の傷は癒えないけれど
 心の傷なら僕が癒してあげる 優しさで」
私は正反対だと思います。
肉体についた傷は時間が経てば自然と治ります。
しかし、心を傷つけられるとその傷は一生治らないと思います。
我が家では「家訓」の一つに「他人の心を傷つけるな」という条文を掲げています。
私は小心者ですから他人の心を傷つけてしまうことを一番恐れています。
それは、心の傷は一生治らないと信じているからです。
平気で人を傷付ける者に対して私は深い憤りを感じます。


『シーサイド・コーポラス』

この歌もアルバム『36.5℃』からのシングルカットです。
ただ、アルバムの曲と少し違います。
それは編曲ではなく、
曲の終わりに中島みゆきの「こんなもんでどうかな?」というユーモラスな喋りと
それに対する男性の「うん」という答えに中島みゆきが「うん」と答えるという
極めて特殊なアレンジがされています。
それはこの歌自体がユーモラスな歌詞であることにマッチしています。
歌詞自体には深い意味はありません。
海辺近くの「コーポラス」とは呼べないようなコーポラス周辺での日常を歌っています。
歌詞は短く、演奏時間もたった2分50秒しかありません。
フォーク調でギターの弾き語りになっています。


【再び余談】
これまでこのメルマガを書く際、CDウォークマンで聴いていました。
しかし先般そのCDウォークマンが壊れてしまいました。
PCの置いてある部屋にはコンポもあるのですが、CDプレーヤーはありません。
それで迷ったのですが、思い切ってCDプレーヤーを購入することとしました。
コンポのスピーカーは超一流品で高さ60cmあり、
口(?)が大中小三つあります。
せっかく優れたスピーカーが装備されているのだから
最高級のCDプレーヤーを求めましたが
設置の関係上ONKYOではなくDENONにせざるを得ませんでした。
しかし、いざCDを聴いてみて感動しました。
その迫力、音の良さ、特に低音の響きに酔いしれています。




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同名のホームページを開設しておりますので、
よろしければ訪問してやってください。
 http://miyukinakajima.net
このメルマガでは中島みゆきの初期のシングルしか扱いませんが、
ホームページでは中島みゆきの初期のアルバムの解説や
中島みゆきに関する考察をしております。

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