インド to インドシナ旅行記“India CUTTERS” 043
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India CUTTERS by site_roof 5/12/2007
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[Message from Site on the Roof]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://www.geocities.jp/siteontheroof/
ここのところ、仕事の関係もあって、英語話者の話をきく機会が多々ありま
す。
いつのまにかそういうとき、日本語の通訳を通してでなく、話者の英語で話
をきくようになりました。で、あとになって改めて録音したものをきいたりす
ると、通訳の日本語と元の英語でニュアンスにズレを感じることもある。
別に通訳の良し悪しをいっているのではなく、ただ、「ああ、元はこういい
たかったわけね」と、話の理解の幅がグンと広がるのは、間違いなく実感でき
たりします。
ずっと英語に苦労してきた自分がここまでなれたことを素直に喜びながら、
ふと、角度を変えて省みたとき思わないでいられないのは、「言語のグローバ
ル化」の権化とも象徴ともいえる、「英語」に対する違和感。
なんで世界じゅうみんなして「英語」を喋らなきゃならないの?
たとえば、やっぱり「なんで?」と首を捻りながら、WindowsのOS
にグローバライズされていっちゃうことと同じように、ぼくは「英語」につい
て、なるべく「単なる便利な道具」と捉えるようにしています。
Windowsにしても「英語」にしても、「今の世の中、身につけなきゃ
やっていけないよ」的な煽り文句を無自覚無反省に受けいれるのではなく、結
果的に習得「させられて」しまっているのには変わりないけれど、「しょせん
ただの道具でしょ」という、せめてその姿勢だけは忘れないように…
長くて固い、冒頭の挨拶になってしまいました。
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"インド to インドシナ旅行記" 043
<サイゴン3 「3年振り3回目」2>
…噂にきいていた、ヘルメット着用が義務づけられたらしいという決まりは、
守っている人はほぼ皆無だった。これについても安全の面からいえば心配すべ
きなのかもしれないが、以前と同じ、帽子とマスク姿で乗りまわす女性ライダ
ーたちの姿に、ぼくは少しほっとした。「ヘルメットを被ってバイクに乗るベ
トナムの人たち」というイメージが、どうもうまく頭の中に浮かべられない。
ところで、ベトナム語の勉強を始めたのは、2度目の訪問の前だったろうか、
あとだったろうか。
通勤のときにベトナム語のMDを聴いたり、ベトナムからの留学生の女性に
グループで教わったりしながら、少なくとも一頃は、かなりの時間とエネルギ
ーを割いて取りくんでいた、つもりだった。
「才能」という言葉ほど、あるのかないのか定義があやふやなものはないだろ
うから、「向き不向き」程度にしておいたほうがいいだろうけど、外国言語学
習も、相当「向き不向き」が影響する分野だとぼくは思う。そして自分は、そ
の外国言語学習に非常に「不向き」な人間だという自覚がある。
苦労というものは他人にわかってもらうためにするものではないだろうが、
ここで少しばかり晒すのを許してもらえば、ぼくはこれまで、かなり「苦労」
して英語を勉強してきた。
その結果、どうにかこうにか、インド、バンコク、ベトナムと辿ってきた今
回の旅行の間も、ネイティブ、ノン・ネイティブに関わらず、あちらが英語を
解してくれさえすればこちらのほうも困らない程度の会話は交わせるようにな
った、が、それでも相当に滅茶苦茶な発音と文法で喋っている自分を、はっき
りと感じる。
だけど元来が「不向き」なぼくには、ここが限界だというのもよくわかる。
たぶん間違いなく、これ以上苦労してもこれ以上は上達しそうにない。
「言語を勉強すること自体が好きだ」という人もときどきいたりする。一方で
ぼくのような人間にとっては、何年にも渡って英語に払いつづけたのと同じ苦
労をまた他の言語に払うのは、非常にストレスを伴う行為だ。旅の前半、ラダ
ックの農家にお世話になったときもだから、コミュニケーションを成立させる
のには大変なものがあった。
勉強を始めてから3年くらい経つベトナム語。だが、ここ1年くらいはすっ
かり遠ざかったきりのベトナム語。
空港に着いて、ファン・グー・ラオに向かうタクシーの窓から、開発へと変
わる街、増えるバイク、激減したシクロ、等々、感慨深く眺めながら、建物や
店先や通りに表示されている言葉を、読むことはできた。勉強の成果! しか
し意味がまったくわからない。いわゆるボキャブラリーが、すっかり頭から抜
けおちてしまっている。
情けないやら、あんなに色々とベトナム語を手ほどきしてくれた先生に申し
訳ないやら、一緒に勉強してた人たちに恥ずかしいやらで、少しばかり哀しく
なった。
また最初からやり直さないとならないのだろうかと思うと、憂鬱が増すばか
り。ベトナム語のテキストを広げたレストランで、その憂鬱に夕方のスコール
が降りそそぐ。
大雨に濡れて、路地をシクロがやってきた。まるで映画のワンシーンみたい。
5年前に来たのは乾季真っ最中の3月だった。インドと違って湿気がない分、
ベトナムの暑さは楽といえるかもしれないが、それでも日差しのあまりの強烈
さに、街の散歩はあきらめざるをえなかった覚えがある。
3年前の7月は一応雨季に入ってはいたようだが、少なくともぼくの滞在中
はスコールには1度しか遭わなかった。それ以外は乾季とあまり変わらず暑か
った。
そして3度目の今回は、10月、雨季の末期。太陽が覗くのは朝のうちだけで、
そのあとは雨が降ったり止んだり、乾季とは比べものにならないくらい涼しい。
観光には適さないかもしれないが、降りだしたらすぐ屋根のあるところに退
避できるような過ごし方をしているぼくにとっては、サイゴンのベストな季節
かもしれない。
それに加えてとにかくぼくは、夕方のスコールをただぼんやりと眺めるのが、
楽しくて楽しくてしかたない。
眺めているうちに、いつの間にか、「ベトナム語の憂鬱」は流れてくれてい
た。
<サイゴン3 「3年振り3回目」 おわり>
(執筆:2006‐10‐4)
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一応「旅のメルマガ」なので、読者の方には、旅好きな方、実際いろいろな
ところを旅されている方もたくさんいることと思いますが、みなさんは、「言
語」についてどのようにお考えでしょうか?
たとえば英語に関して自分はこう思う、英語ネイティブじゃない土地を訪れ
たときに言葉の問題をどうしているか、というようなことを、よろしかったら
教えてければと思います。
India CUTTERS 043/5/12/2007
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