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歳をとるほど上達できるから本物。中年から始める「本物の」中国武術。立禅、たんとうこう、大氣拳、太気拳、太氣拳。「これは現役武術家のホンネが訊けるブログなのです。」

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2006/12/01

【護身術でつよくなりたい!】

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【今はなき師匠の想い出】今回はとても貴重なお話です!

ラルゴ(弟子)『さて、
師匠の師匠(澤井健一師)は、
今はもう天国ですけれど
僕はお会いしていませんが、
とってもすばらしい方だったと伺っております。
とっても小柄で、すでに出会われたときに老人だったようですが
何か一つ、
想い出になっているお話しをしていただけないでしょうか?』

師匠『先生の記憶ね〜、たくさんあるけどね。
初めて会ったときは小柄な爺さんといった感じ。
ノーネクタイで背広着て、手に杖(実は太い木刀)を持っていた。
身長は160センチくらい。
友人の紹介で行ったので入門はスムーズにできた。
身体が大きいね、といってから一言『僕を押してみな』。
腕を交差させて押せというわけさ。
何をするのか判らなかったけど押してみた。
はは、全然動かなかったね70代後半の爺さんが。
参ったね。
『君、身体の割に力が無いね』ときた。
冗談じゃないよ、と思ったね。
結構、腕力には自信があったほうだからね。

初めての稽古が終わってから、先生が僕のところにきて『僕が打つから避けてごらん』といわれた。
向かい合って立ったのはいいけど、簡単に打たれた。
避けるとかそう言うのじゃあなくて、打たれてから気がつくって感じ。
正直にに言って何が起こったのかわからない。
がっくりきたよ。
空手をやってたし結構、自信持っていったんだけどね。

まあ、これが最初の印象。

でもいま思い出すと全然違うことが浮かんでくる。
あるとき先生が、何の関係でそう言う話になったのかは覚えていないんだけど、奥さんと子供のことになった。

その時先生が、奥さんと子供のどちらをとるか、といわれたら奥さんをとるって言う話をした。
その時はそんなもんか、と思って聞いたけど、今はちょっと違う感想を持っている。

大体奥さんと子供のどちらをとるかなんていう発想、これは普通無いよね。
それに気がついたときにハッとしたんだ。
勿論どちらも大切なことは間違いない。
話はそれるけど、奥さんとはまるで略奪婚みたいにして一緒に成ったと聞いたことがある。
言って見れば恋女房だ。
そして子供がかわいいのは誰も一緒。
それが前提。
それなのに二者択一の問題の立て方をしてる。

先生は中国で勿論戦争の経験者。
話では随分危険なことをやっていたよう。

で、そう言うときにこういったぎりぎりの選択を迫られるって言う事を山ほど経験してきたんだな、って気が付いた。
そう言った選択で随分辛いこともあったんだろうな〜、て言うことに今になって初めて気が付いた訳。
武術家としての先生の基盤にこういったことも関係してるんだろうね。
戦争の中で生死の狭間に生きてきた人なんだなと今思う。

今は平和で、そんな二者択一は無いかもしれないけど、それでもその時に迷わずに何かを選択する勇気。
やっぱり時代は変ってもそういったものは必要なんだなって思うよ。』



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