2009/04/18
マーケティングのヒント-213号『映画ダイ ハードから学ぶ企画のヒント=両極端という組合せ』
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『マーケティングのヒント No. 213』
◎発行責任者:集客支援センター
◎代 表:川又 俊之
公式HP: http://www2.tbb.t-com.ne.jp/shukyaku
マスコミ:http://www.biz-startup.pref.saitama.lg.jp/hp/case/case60.html
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マーケティングのヒント No. 213
『映画ダイ ハードから学ぶ企画のヒント=両極端という組合せの物語』
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■『物語』について
私の記憶が正しければ、ほんの5年程前までは、書店のビジネスコーナーでは
『ロジカル シンキング』一辺倒で、論理や理屈がビジネスの主流でした。
ところが、最近はグーグルの『検索』の影響なのか『ロジカル シンキング』
等に代表される論理などは、すっかり影を潜めています。
代わりに検索など、機械では代替できない人間特有の能力、とりわけ物語力が
注目されつつあります。
物語の効用を問いた代表的な、最近のビジネス書では『ハイ コンセプト
ダニエル ピンク著 三笠書房)』が挙げられます。
驚くべきことに、本書の日本語訳は、『ロジカル シンキング』の権化ともいえ
る大前研一先生が翻訳しています。
そこで私なりに、物語力(脚本力)を簡単に、ビジネス教材として学べるもの
として、映画が思いつきました。
素材が映画ならば、簡単に自宅でDVD鑑賞しながら、ビジネスのヒントを掴め
ます。
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■ダイ ハードにある6種類の『両極端な組合せ=対立という物語』
そこで、先日、地元の古本屋でダイ ハード1のDVDが、僅か500円!で販売され
ていたので、18年振りに自宅で鑑賞しました。
実は、私がまだ17歳の高校生だった頃、ダイハードをレンタルで借りて見た時は、
スタートからエンディングまで、息もつかせぬノンストップ アクションの連続に
ただ圧倒されただけでした。
当時は、なぜ自分があれ程の衝撃を受けたのかは、まだ高校生だった自分は言葉
で説明出来ませんでしたが、何百冊もビジネス書を読み、自分で色々経験する中
で、やっと理解出来ました。
それは、この映画は単なるアクション映画の範疇だけに収まらず、幾つもの『両
極端な組合せ=対立という物語』を映画の中に持ち込んで、同時並行に展開させ
ていたからです。
実に、合計6種類もの組合せが存在していましたが、1つ1つの詳細は、下記に紹
介していきます。
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■6種類の『両極端な組合せ=対立という物語』の紹介
下記に6種類の『両極端な組合せ』を紹介していきます。
1. LA 対NY
映画を見た人は、知っていると思いますが、主人公を演じるブルースウイリス
は、元々はNYの警官で、離れて暮らす妻に会う為に、飛行機でLAに来ます。
私も、留学時に6回LAに行った経験があるので、微妙に分かるのですが、LA と
NYは、東京と大阪のように、どこかお互いにライバル心を持って、軽蔑してい
る側面があります。
映画でも、ブルースウイリスは、妻に会う為に仕方無くLAに来るという設定で、
皮肉交じりに、LAの飛行場で『California!』などと呟く場面があります。
この『LA 対NY』という対立は、映画の最後まで、様々な場面で、表現され
映画の隠し味となっています。
2.一般人対異常な経験
映画でのブルースウイリスは、決して、超人的な精神力で悪に立ち向かう無敵の
ヒーローではありません。
むしろ、その間逆で、途中で泣き言を言い、ぼやきながら(まるで楽天の野村監
督のように・・)仕方無く、敵と戦うはめになります。
彼自身は、どこにでもいる頑固で古いタイプの男ですが、そんな平凡な人間が
隔離された高層ビルの中で、たった一人で、テロリスト集団と戦う羽目に陥りま
す。 これも、実に絶妙な対極の妙です。
3.アメリカ対ヨーロッパ
テロリスト集団は主にヨーロッパ出身という設定で、テロリスト リーダーの
ハンスという男は、なぜか、ネクタイに背広というフォーマルな格好です。
対して、ブルースウイリスは、ハダシにアンダーシャツ1枚のカジュアルな格好
で、服装からして対照的です。
洋服の違いからして、対極を表していますが、無線でのお互いの会話も対照的で
す。
ハンスは、ブルースウイリスに代表されるアメリカの文化を軽蔑し、嘲笑交じり
に『American Cowboy!』などと呼びます。
対して、ブルースウイリスは、ヨーロッパの硬直的な文化を軽蔑し『Euro-trash
(ヨーロッパのクズ)』とさえ言っています。
アメリカとヨーロッパの文化の対立も、同時並行で進み、更に映画の緊張感を高
めています。
4.夫対妻
夫と妻が対立しているとは、一見変な日本語に聞こえます。 正確には、映画では、
お互いの価値観の対立が描かれます。
映画のブルースウイリスは、自分の妻が、仕事上の理由から、旧姓を使用すること
が深いで、妻と会う度にそのことを非難します。
映画では、妻は古い価値観にしがみつくブルースウイリスに嫌気が差しながらも、
途中で物語は、テロリストとの対決に移ります。
最後には、ブルースが自分の非を認めるようになるのですが、夫と妻の価値観の対立
と和解も、アクションと同時進行で自然に進んでいくことに、今更ながら驚いてしま
います。
5.組織対個人
映画では、最初から最後まで『組織対個人』の対比が強烈に描かれています。
ブルース演じる非番のポリスは、たった一人で孤軍奮闘し、テロリスト集団と戦います。
途中で、LAPD(LAポリス デパートメントの意味)やFBIなど、様々な組織の人間が、
途中から事件を解決しようと加わります。
実際は映画では、彼らは、問題を解決するどころか、更に問題を大きくするだけです。
最後はブルースをテロリストと勘違いし、射殺しようとまでします。
この映画では徹底的に組織の人間は『無能』として描かれ、『個人』の強さ/魅力が
最大限に表現されています。
6.緊張対ユーモア
映画は、密閉された高層ビル内でのテロリストとの戦いを描いており正に一瞬の判断
の誤りが命取りになるという展開の連続です。
なのに、映画では、ブルースとテロリスト リーダーの会話やLAPDの無知な男との会話
など、ユーモアに溢れた会話が満載です。
極限状況でのユーモアと、全く対照的な場面が展開されることで、更にこの映画の魅
力が引き出されています。
高層ビル内でのテロリスト グループとの戦いという内容は、一見残酷なだけのアクシ
ョン映画になりがちです。
ところが、上記6点の組合せ/対立が、映画の中に独特の空気と緊張感、そして魅力
を醸し出していました。
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■結論
今回は、映画からビジネスのヒントを得るとの趣旨で、アクション映画の名作
『ダイ ハード』を取り上げました。
読者も、次回お気に入りの映画を見る時に、『両極端な組合せの物語』に注意し
て鑑賞してみてはどうでしょうか? そこからビジネスのヒントが生まれる
かもしれません。
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