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2008/06/21

マーケティングのヒント-155号『WSJ(ウオールストリートジャーナル)と夕刊フジの共通点』

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          『マーケティングのヒント No. 155』
                 発行責任者:  集客支援センター 
     ( http://www.biz-startup.pref.saitama.lg.jp/hp/case/case60.html ) 
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                   埼玉県創業支援ベンチャーセンター提供
              代表:  川又 俊之
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        ★マーケティングのヒント No. 155★
          
  『WSJ(ウオールストリートジャーナル)と夕刊フジの共通点』

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● WSJ(ウオールストリートジャーナル)の際立った特徴
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■アメリカのビジネスマンに、広く読まれている新聞として、WSJ
 (ウオール ストリート・ジャーナル)が挙げられます。

 私が留学していた時は、『USA TODAY』をメインに読んでいたので、WSJ
 は、たまに目を通していた程度ですが、WSJは他の英字新聞と比較した
 場合、誌面構成のユニークさが際立っています。

 下記に、そのWSJの際立った特徴を説明している2つの引用文を紹介します。

 『WSJは分析記事−事件はなぜ起きたのか、事態にどう対処するべきなのか、
  どのような意見が事実に対してあるのか、それらの意見の争点は何か、
  といった一段深い情報を提供する新聞と位置づけた』
 
 (『グーグルに勝つ広告モデル』光文社新書124ページ)

 
 他にも、元ダウ・ジョーンズ社(WSJを発行している会社)福社長のコメント
 として、

 『(読者は)誌面では、解説記事を欲しがっている。(中略)1面には5
  分ぐらいで読めて最新情報の骨格がわかるニュース概要欄を設け、その
  上で重要な出来事の解説を誌面の中で行うようにした』

 (週刊東洋経済 2008年4月12号 48ページ)


 というコメントがあります。 上記2つの引用から、WSJは事件の

 『分析/解説』

 を重視した新聞だということが分かります。
 
 なおWSJに興味のある方は
 『ウォールストリートジャーナル から見た起業のヒント』
 (http://archive.mag2.com/0000261802/index.html

 というメルマガがお薦めです(英語の勉強にもなります)。



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● WSJと夕刊フジの共通点
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■一方、WSJとは全く毛色が違いますが、『夕刊フジ』も、特にスポーツ面
 の記事に関しては、同じく『分析/解説』を重視している新聞だと言え
 ます。

 ここで、なぜ『夕刊フジも、分析/解説記事を重視している』と言える
 のか?の説明に入る前に、日本の新聞社が置かれた『夕刊紙』の状況に
 ついて整理したいと思います。

 まず、全国主要新聞の中で、最初に夕刊の廃止を決めたのは、

 『2002年4月の産経新聞 東京本社が最初だ』
 (朝日新聞 6月15日号 タイトル:夕刊 変わる環境)

 と分かります。 

 他にも
 『毎日新聞が8月末で北海道での夕刊発行をやめることになった。
  新聞各社とも夕刊販売部数は低落傾向にある』

 との記述が、上記の朝日新聞の記事に載っており、夕刊紙は間違いなく
 衰退業種だと分かります。

 但し、これは誰でも予測できたことで、ネットで最新ニュースが何時で
 も見られる現在では、元々『情報』としての鮮度が、朝刊よりも古い夕
 刊紙の発行部数が減るのは、当然の流れです。


 このような状況の中で、『夕刊フジ』だけは、健闘ぶりが際立ってい
 ます。

 新聞タイトルが『夕刊フジ』と『夕刊』の2文字が、最初に付くほどな
 ので、本来ならば(産経新聞が、2002年に夕刊を全国で廃止したように)
 とっくに廃止或いは発行部数減などの影響を受けているはずです。

 実際は、電車通勤の方は分かると思いますが、駅のKIOSKでの夕刊フジの
 販売場所は、特に減少している様子でもありません。
 
 ページ数やカラーページも減ることがなく、発売日も月〜土曜日までの
 週6日で安定していて、ネットの影響など、まるで寄せ付けない強さです。

 安定した発行部数の理由としては、特にスポーツ記事などの『解説/分析』
 の他紙には無い鋭さがありますが、その一例を下記に紹介します。

 6月14日発売の記事に、今月の12日に日本武道館で行われた帝拳ジム主宰
 のWBC世界バンタム級王者長谷川と、WBA世界スーパーフェザー級王者バレ
 ロの2人が揃って、KO勝ちをした件が載っています。

 朝日や日経新聞などでは、さらりと『これで長谷川が目標とするアメリカ
 進出に前進した』との記事だけで終わりです。

 ところが、夕刊フジには『アメリカ進出の野望』の実に興味深い背景が詳
 細に解説されていますので、下記に紹介していきます。

 
 6月14日発売『夕刊フジ』からの引用記事抜粋

 ○帝拳が、プロモート契約しているのは2人の王者(長谷川/ナバロ)で
  興行主にとって、このKOショーは最高の結果だった。


 ○帝拳は2人をプロボクシングの本場、ラスベガスで売り出すことを
  視野に入れている

 ○実は12日の試合のレフェリーやジャッジはアメリカ人ばかりで、
  まるで、ラスベガス興行の模擬テストのような雰囲気だった。

 ○ラスベガスで人気選手となる条件は、KO勝ちを量産出来る派手な
  実力となる。

 ○これまで24戦全KO勝ちのバレロは文句なし。 帝拳としては
  そこに長谷川もカップリングして売り出すことを考えている。

 ○アメリカでの興行は、現地で知名度のある北中米の選手が不可欠
  だが、中量級のバレロは相手に困らない。 問題はバンタム級の
  長谷川だ。

 ○現地で知名度のある選手として、帝拳側が視野に入れているのは、
  一つ下のスーパーフライ級1位で、人気メキシカンのホルヘ・アルセ
  で、彼が階級アップをし、長谷川と戦うことを交渉している。


  12日の世界戦は、目標とする将来のラスベガス興行の模擬テストであ
  った。
  更に、帝拳側は24連続KO勝ちのナバロを前面に出し、そこに長谷川も
  セットで付ける方法で交渉しているなど、実に興味深い指摘が掲載さ
  れており、なるほど! これなら思わず新聞を買ってしまうと納得です。

 

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● 結論
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 WSJ/夕刊フジと2つの例を取って説明しましたが、ある事実の『分析/
 解説』だけに焦点を絞って展開するのも、一つのマーケティング戦略では
 ないでしょうか?

 『夕刊フジ』が、未だ健在なことからも、『分析/解説』戦略を徹底する
 ことが出来れば、ネットなどの外部環境に左右されない経営が可能になる
 と思います。



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