マーケティングのヒント-155号『WSJ(ウオールストリートジャーナル)と夕刊フジの共通点』
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『マーケティングのヒント No. 155』
発行責任者: 集客支援センター
( http://www.biz-startup.pref.saitama.lg.jp/hp/case/case60.html )
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埼玉県創業支援ベンチャーセンター提供
代表: 川又 俊之
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★マーケティングのヒント No. 155★
『WSJ(ウオールストリートジャーナル)と夕刊フジの共通点』
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● WSJ(ウオールストリートジャーナル)の際立った特徴
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■アメリカのビジネスマンに、広く読まれている新聞として、WSJ
(ウオール ストリート・ジャーナル)が挙げられます。
私が留学していた時は、『USA TODAY』をメインに読んでいたので、WSJ
は、たまに目を通していた程度ですが、WSJは他の英字新聞と比較した
場合、誌面構成のユニークさが際立っています。
下記に、そのWSJの際立った特徴を説明している2つの引用文を紹介します。
『WSJは分析記事−事件はなぜ起きたのか、事態にどう対処するべきなのか、
どのような意見が事実に対してあるのか、それらの意見の争点は何か、
といった一段深い情報を提供する新聞と位置づけた』
(『グーグルに勝つ広告モデル』光文社新書124ページ)
他にも、元ダウ・ジョーンズ社(WSJを発行している会社)福社長のコメント
として、
『(読者は)誌面では、解説記事を欲しがっている。(中略)1面には5
分ぐらいで読めて最新情報の骨格がわかるニュース概要欄を設け、その
上で重要な出来事の解説を誌面の中で行うようにした』
(週刊東洋経済 2008年4月12号 48ページ)
というコメントがあります。 上記2つの引用から、WSJは事件の
『分析/解説』
を重視した新聞だということが分かります。
なおWSJに興味のある方は
『ウォールストリートジャーナル から見た起業のヒント』
(http://archive.mag2.com/0000261802/index.html)
というメルマガがお薦めです(英語の勉強にもなります)。
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● WSJと夕刊フジの共通点
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■一方、WSJとは全く毛色が違いますが、『夕刊フジ』も、特にスポーツ面
の記事に関しては、同じく『分析/解説』を重視している新聞だと言え
ます。
ここで、なぜ『夕刊フジも、分析/解説記事を重視している』と言える
のか?の説明に入る前に、日本の新聞社が置かれた『夕刊紙』の状況に
ついて整理したいと思います。
まず、全国主要新聞の中で、最初に夕刊の廃止を決めたのは、
『2002年4月の産経新聞 東京本社が最初だ』
(朝日新聞 6月15日号 タイトル:夕刊 変わる環境)
と分かります。
他にも
『毎日新聞が8月末で北海道での夕刊発行をやめることになった。
新聞各社とも夕刊販売部数は低落傾向にある』
との記述が、上記の朝日新聞の記事に載っており、夕刊紙は間違いなく
衰退業種だと分かります。
但し、これは誰でも予測できたことで、ネットで最新ニュースが何時で
も見られる現在では、元々『情報』としての鮮度が、朝刊よりも古い夕
刊紙の発行部数が減るのは、当然の流れです。
このような状況の中で、『夕刊フジ』だけは、健闘ぶりが際立ってい
ます。
新聞タイトルが『夕刊フジ』と『夕刊』の2文字が、最初に付くほどな
ので、本来ならば(産経新聞が、2002年に夕刊を全国で廃止したように)
とっくに廃止或いは発行部数減などの影響を受けているはずです。
実際は、電車通勤の方は分かると思いますが、駅のKIOSKでの夕刊フジの
販売場所は、特に減少している様子でもありません。
ページ数やカラーページも減ることがなく、発売日も月〜土曜日までの
週6日で安定していて、ネットの影響など、まるで寄せ付けない強さです。
安定した発行部数の理由としては、特にスポーツ記事などの『解説/分析』
の他紙には無い鋭さがありますが、その一例を下記に紹介します。
6月14日発売の記事に、今月の12日に日本武道館で行われた帝拳ジム主宰
のWBC世界バンタム級王者長谷川と、WBA世界スーパーフェザー級王者バレ
ロの2人が揃って、KO勝ちをした件が載っています。
朝日や日経新聞などでは、さらりと『これで長谷川が目標とするアメリカ
進出に前進した』との記事だけで終わりです。
ところが、夕刊フジには『アメリカ進出の野望』の実に興味深い背景が詳
細に解説されていますので、下記に紹介していきます。
6月14日発売『夕刊フジ』からの引用記事抜粋
○帝拳が、プロモート契約しているのは2人の王者(長谷川/ナバロ)で
興行主にとって、このKOショーは最高の結果だった。
○帝拳は2人をプロボクシングの本場、ラスベガスで売り出すことを
視野に入れている
○実は12日の試合のレフェリーやジャッジはアメリカ人ばかりで、
まるで、ラスベガス興行の模擬テストのような雰囲気だった。
○ラスベガスで人気選手となる条件は、KO勝ちを量産出来る派手な
実力となる。
○これまで24戦全KO勝ちのバレロは文句なし。 帝拳としては
そこに長谷川もカップリングして売り出すことを考えている。
○アメリカでの興行は、現地で知名度のある北中米の選手が不可欠
だが、中量級のバレロは相手に困らない。 問題はバンタム級の
長谷川だ。
○現地で知名度のある選手として、帝拳側が視野に入れているのは、
一つ下のスーパーフライ級1位で、人気メキシカンのホルヘ・アルセ
で、彼が階級アップをし、長谷川と戦うことを交渉している。
12日の世界戦は、目標とする将来のラスベガス興行の模擬テストであ
った。
更に、帝拳側は24連続KO勝ちのナバロを前面に出し、そこに長谷川も
セットで付ける方法で交渉しているなど、実に興味深い指摘が掲載さ
れており、なるほど! これなら思わず新聞を買ってしまうと納得です。
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● 結論
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WSJ/夕刊フジと2つの例を取って説明しましたが、ある事実の『分析/
解説』だけに焦点を絞って展開するのも、一つのマーケティング戦略では
ないでしょうか?
『夕刊フジ』が、未だ健在なことからも、『分析/解説』戦略を徹底する
ことが出来れば、ネットなどの外部環境に左右されない経営が可能になる
と思います。
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