元信金マンが語る10年後に会社が生き残る方法  RSSを登録する

東京23区では、年間約3万社もの会社が設立されていますが、1年後には約3割・10年後には約9割が廃業しているという統計があります。10年後に生き残るためのノウハウや起業・独立・時事などの情報と、元信金マンがちょっとした裏話をお届けします。

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2008/11/03

元信金マンが語る10年後に会社が生き残る方法第25回

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「れいさいネット」運営事務局の竹内です。


昨日、第14回のメルマガ(5か月前)
http://archive.mag2.com/0000212318/20080602082352000.html

の冒頭でふれた都内某所のマンションを再び見学しました。


一度はあきらめた物件でとっくに販売が終了していたと思ったのですが
未だに見学会のメールが届くので気になっていました。


実際、このところマンションの価格相場が下がっているので
このマンションも下がっていると思って見に行ったところ
予想通りというか予想以上の価格の下落(2割引き)に
本格検討することになりました。




〜〜〜5号認定の保証協会の概要と安定化で起きたことの再来の懸念〜〜〜



10月31日より、「原材料価格高騰等緊急保証制度」
略して「全国緊急」、俗に「5号認定」と呼ばれる
保証制度が開始しました。


対象は原油・原材料価格や仕入価格高騰の
影響を強く受けている545業種に属する事業を行い、
区市町村長の認定(5号)を受けた中小企業者です。


認定要件としては


1.指定業種に属する事業を行っており、
  最近3か月の平均売上高等が
  前年同期比マイナス3%以上の中小企業者


2.指定業種に属する事業を行っており、
  製品等原価のうち20%以上を占める
  原油等の仕入価格が上昇しているにもかかわらず、
  製品等価格に転嫁できていない中小企業者


3.指定業種に属する事業を行っており、
  最近3か月間(算出困難な場合は直近決算期)の
  売上総利益率又は平均営業利益率が
  前年同期比マイナス3%以上の中小企業者


となっております。


おそらく指定業種545業種に該当していれば
1〜3のいずれかの要件には該当すると思います。


また、この保証制度は
責任共有制度(20%は金融機関がリスクを受け持つ)ではなく
100%保証協会が受け持つ制度です。


したがって各金融機関がこぞって
この融資制度を推進することと思われます。


そのこと自体はいいことですが、
ひとつ懸念していることがあります。
 

それは10年前の
中小企業安定化特別保証で起こった
中小企業のモラルハザードと
金融機関のプロパー融資やビジネスローンの
再来にならないかということです。


当時の安定化保証制度では
一定の要件を満たしていれば
月商の3倍もしくは5,000万円の
いずれか少ない金額について
無条件で借り入れができたというものです。


ある会社では
既存の保証協会の元本の返済を減免(リスケジュール)
しているにもかかわらず
新たにこの安定化資金を借り入れることができたそうです。


また5,000万円を利用して
すぐにドロンしてしまった会社もありました。


そして何より懸念されるのが、
金融機関の保全強化に使われてしまわないかということです。



10年前に安定化資金の際にはこのようなことが行われていました。


たとえば、
既存借入が7,000万円、
不動産担保等保全が5,000万円ある会社に
安定化資金を5,000万円導入します
。
その後、この企業の回収金から
2,000万円を既存借入の返済に充当させます。


結果、
安定化導入前は2,000万円の与信だった取引が、

導入後は
既存借入5,000万円と安定化資金5,000万円
の合計1億円の融資残高に対し、
保全5,000万円と保証協会の保証5,000万円
の合計1億円となり、
金融機関としてはリスクゼロとなります。

しかしながら借入した企業は当初5,000万円利用できると
計画していたものが3,000万円のみの利用にとどまります。


この資金の利用で保証協会の残高は限度額いっぱい。


次に資金を利用したいと思っても、
リスクゼロになったので金融機関としては
追加融資を断り倒産してもお構いなし

といった現象が起きました。


思えば今から5〜3年前くらいは
各金融機関が無担保のビジネスローンを出しまくっていました。


現在はこのビジネスローンを利用した企業が業況悪化。

貸しだした金融機関はビジネスローン部分が保全割れ。

つまり、与信部分の解消のためにこの5号認定を
利用するのではないかという懸念があります。


前回の安定化で起きたこれらの現象を
再度起こさないように祈っております。



ご質問などありましたら info@reisai.net までお寄せください。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

これからもどうぞ宜しくお願いします。

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