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江戸者が出会った、人に伝えずにはいられない驚きの食・広告・言葉・行動・出来事・風習等を、日本のみならず世界にまで風呂敷を広げ、食事時の話題になるよう検証および解説を行う。

  • 発行周期 隔週
  • 最新号 2008/08/28
  • 部数 257部
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2008/02/04

梅の小枝のうぐいすに豆撒き

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江戸者が見た日本驚愕シリーズ

2008年2月4日 VOL.48 立春号
登録URL http://blog.mag2.com/m/log/0000211260/
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江戸者が麻布十番から芦屋に引っ越して1年経ったが、相変わらずてやんでえ。
 梅は咲いたか?!
 うぐいすは鳴いたか??!
 節分の福豆は漁夫の利で!

徘徊の中で出会った、びっくり出来事、知っていても食事時の話題くらいにしか
ならない雑学知識等を、徒然なるまま濃縮して送るメールマガジン。

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1.花は梅か桜か

春は梅の花と共にやってくる。

梅は早い所では1月末くらいから咲き始める。
勿論、暖かい所から順番に咲き始め、3ヶ月かけてゴールデンウィークの頃
北海道にたどり着く。
2月初旬で梅が開花しているのは南九州、土佐、南紀、伊豆半島南端、南房総
といった、黒潮の影響を受ける太平洋沿岸に過ぎない。

桜は3月末から咲き始め、5月初旬に北海道にたどり着く。
梅の半分の時間で同じ距離を移動する。
桜は梅の2倍早い、ということになる。

平安時代を境に、花の代名詞が梅から桜に変わった。
菅原道真が、
東風吹かばにほひをこせよ梅の花主なしとて春な忘れそ
と詠んだのは平安時代中期。
以後武士(もののふ)の時代となり、桜の散り方と武士の死生観が同調して
花と言えば桜となって現代に至る。

しかし、慶事の代名詞として登場するのはあくまでも「梅」。
今更「松竹桜」、しょうちくおう、はないだろう。

梅干しはあるが桜干しはない。
梅酒はあるが桜酒はない。
梅雨はあるが桜雨はない。
桜海老はいるが梅海老はいない。
桜餅はあるが梅餅はない。
桜吹雪はあるが梅吹雪はない。

3勝3敗。この勝負互角。

桜折るバカ梅折らぬバカ。
踊る阿呆に見る阿呆。

本当に梅を折ってはいけない。
梅の下で踊るのもなしにしたい。
踊るのは桜の下か。


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2.梅の小枝にうぐいす

梅に合う鳥と言えば、小学校唱歌にあるようにうぐいすと相場が決まっている。
しかしこれは誤った認識だという。

梅の小枝にやってくるのは、正しくはメジロ。
やや灰色味を帯びた緑色の小さな鳥。
すずめの半分ほどのスリムさで、目の周囲が白い丸になっている鳥。
それがメジロだ。
残念だがケキョケキョ鳴かない。

うぐいすは人見知りをする。
と言うより用心深い、警戒心が強い。
鳴き声はすれども姿は見えない。
奴らは竹やぶの奥深くあるいは木立の深い茂みの奥深く潜伏し、人から見つか
らぬよう、密かにケキョケキョ鳴く。
深窓の令嬢並みである。

うぐいす色は灰色味がかった茶色。
うぐいす餅は草色の餅。
はてさて?色が違うぞ?

和菓子のうぐいす餅は、春を告げる鳥の代名詞であるうぐいすと、春の訪れの
草の色をかけたものらしい。

メジロの大群が間もなく六甲山から里に下りてくる。
梅でなくてもよいのでどこか雅な小枝にとまり、一時の春到来気分を味あわせ
てほしい。
うぐいす君には効果音での参加を期待する。


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3.節分

今年の節分2月3日は日曜日。
天気は全国的に生憎の雨もしくは雪。
しかし私は、昨年のリベンジを果たすべく、神戸は三宮の生田神社に出かけた。

昨2007年の生田神社節分祭は、藤原紀香の結婚式を2週間後に控え、尋常
ではない数の人々が集まった。
ふとした隙に外に出た私は、社中から締め出しをくった。
今年はそんなことが無いよう、本社前で開始をじっと待った。

開始までの手持ち無沙汰な時間を埋めるため、宝塚OGのスター(男役)が背中
にダチョウの尻尾のような物体を広げ、一辺20m・幅2mくらいの特設ステー
ジを右に左に走り回り、続々と宝塚の歌(多分)や神戸の歌(多分)を披露する
のであった。

節分祭には年男・年女、それに地元の有名人(WBCバンタム級王者長谷川)、
大阪プロレスの面々(くいしんぼう仮面、タイガースマスク、他)、船長さん、
どっかのバンド、着物を着た白人娘(24歳か)、地元のおっさん多数、総勢
120名が現れた。
ややハロウィーンの趣きも醸し出している。
彼らは特設ステージに上がり、小脇に抱えた巨大枡に入った袋入り福豆を撒き
始めた。

本社前に集った人々、推定300名・平均年齢55歳は、ステージ近くに押し
寄せ、雨あられのように降り注ぐ福豆の袋を奪い合った。
私の前に陣取る老若男女(老女が特に多かったように記憶する)が、下に落ち
た福豆袋を求め、腰を屈めて奪い合う。
そんな彼女等の背中に降り積もる福豆の袋、袋、そして袋。
私は、彼女等の背中に降り積もる福豆の袋を回収する作業に没頭した。
ほとんど労せずして大量の福豆袋を手にすることができた。
私が漁夫の利を体感している間、彼女等は地面に落ちた福豆袋を奪い合って
いた。

豆撒きの時間が3分だったのか5分だったのか、あるいは20分だったのかは
今となっては分からない。
終わってみて私のカバンを見たら、福豆の袋でパンパンになっていたことは事実
である。
中を数えると22の袋が出てきた。
一体それが多いのか少ないのかは分からないが、家に帰って1リットル枡を出し
て入れようとしたら全く入りきらなかった分量だったことだけは言える。

来年も彼女等の背後で福豆袋を待つこととしよう。


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次号予定(24節気ベースに発行予定 = 雨水 =2月19日)

次号までの出来事
1.2月5日    札幌雪祭り(〜11)
2.2月6日    海苔の日
3.2月7日    旧正月(中国や東南アジアはお休み)
4.2月8日    針供養、事始
5.2月11日   武蔵国より純銅が献上、元号を和銅とする(708年)
6.2月14日   今年最大の上弦の月(半月)
7.2月15日   ねはん会(釈迦入寂)
8.2月18日   アメリカのトンボー、冥王星を発見(1930年)

東京の日の出・日の入
2月4日  6:39・17:11
2月19日 6:24・17:26

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このメールはご自由に転送いただいて結構です。その場合は全文を改変されずに、
是非お知り合い、お友達にもご紹介ください。

発行者:タコ博士
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