2007/06/16
日本応用老年学会は高齢社会のネットワークセンターを目指しています
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 応用老年学ニュースレター 第8号 平成19年6月15 日発行 日本応用老年学会事務局 http://www.sag-j.org/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆応用老年学ニュースレターは、日本応用老年学会事務局が毎月 発行するメールマガジンです。会員以外の方にもご購読 いただけます。 □ 目次 □-------------------------------------------------- 1 日本応用老年学会からのお知らせ 2 老年学とは高齢者を励ます学問 傾聴ボランティア 中辻萬治 ─────────────────────────────── ■■ 1 日本応用老年学会からのお知らせ ■■ ─────────────────────────────── 講演会のお知らせ 【講演内容】 高齢者のライフスタイルと健康 【講 師】 日本応用老年学会 常務理事 桜美林大学大学院老年学教授 芳賀 博 【日 時】 6月28日(木)18:30〜20:30(開場18:00) 【場 所】 〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-5-5 新宿農協会館8階 【定 員】 70名(先着順) 【会 費】 1,000円(非会員2,000円・学生1,000円(大学院生除く)) 当日会場にて 【申し込み】 お申込書ダウンロード(PDFファイル・240KB) 年次総会のお知らせ 【テーマ】 「産官学民の応用老年学」 【日 時】 2007年10月13日(土)開場:9:30/開会:10:00〜17:30 【場 所】 東京大学「鉄門講堂」(医学部教育研究棟14階) 懇親会のお知らせ 【日 時】 2007年10月13日(土)18:00〜19:30 【場 所】 東京大学「ペリカーノ」(医学部教育研究棟13階) ─────────────────────────────── ■■ 2 老年学とは高齢者を励ます学問 □□ 傾聴ボランティア 中辻萬治 ─────────────────────────────── 学際的な老年学を体系的に論じ、それでいてこの学問を誰にも容易に理解 できるように書かれた本は残念ながらあまりありません。今回出版された 柴田博・長田久雄・杉澤秀博編「老年学要論:老いを理解する」(建帛社 定価3,150円)はそんな数少ない本の一つです. 「本書は、老年学をこれから始めようとしている方々にも、すでに社会の 第一線で高齢者問題に取り組んでいる方々にも、家庭で高齢者と生活して いる方々にも役立つことを目的としています。」(「はじめに」から) このような目的で書かれた本には、主な執筆者がかなり今回の本と重なる 14年前に出版された「老年学入門」があります。この2冊を比較してみる と、この間における老年学の発展を知ることができます。自分の浅学非才を 顧みず、私は敢えてこの2冊を比較してみました。紙数に限りがありますか ら、その要点だけをご紹介しましょう。 この14年間における老年学の発展を一言で表せば、「新しい老化モデル」 (15頁)と言えるのではないでしょうか。「現在では・・・人間の能力は かって考えられていたように坂を転げ落ちるように老化するものではなく、 死の直前まで保たれるということが分かってきた」のです。 老年学の研究では、例えばある時点における50歳、60歳、70歳、 80歳の人びとを調べ、そこに見られる医学的、心理学的な違いを老化に よる変化と見なすこと(横断的研究)が多かったのです。この方法による 研究は、時間が余りかかりませんが、老化による変化を正確に捉えること にはなりません。例えば若い世代ほど平均身長が大きいのですから、この 方法によって老化による身長の低下を調べようとすると、世代による違いを 老化によるものと捉えてしまい、老化の影響を過大に示すことになります。 この例からも分かるように、老年学の研究には、同じ人の経年的な変化 を追っていく研究方法(縦断的研究)の成果を取り入れる必要があります。 今回の本を14年前の前著と比較してみると、その間の縦断研究の成果が 取り入れられていることに気付きます。その結果、見直された老化の理論 の集約的表現が、この「新しい老化モデル」です。 またこの間日本の高齢者の比率は高まりました。そんな背景から、前書 のサクセスフル・エイジングに加えて、社会貢献というより積極的な意味 を持つプロダクティブ・エイジングという新しい理論がこの本には加わり ました。 この2つを結び合わせると、高齢者は死の近くまで、保たれている力を 使って社会貢献を続けることができる、ということになります。 後期高齢者である私にとっては、こうした老年学の発展は大きな励みに なります。体力などでは衰えを感じることはあっても、保たれている力を 利用して、日々傾聴ボランティア活動に励んでいます。この活動の中では 幸いにして自分の衰えを感じることはありません。こうした自分の実感や 生き方を老年学の発展は裏付けていてくれるように感じます。私にとって 老年学とは、発展するにつれ高齢者のより大きな励ましになっていく学問 だと言えます。 ───────────────────────────── お知らせ:当学会の会員の方は是非ご自身の体験やご意見を投稿ください。 投稿された方には1千円の図書券を謝礼としてお送りさせていた だきます。貴重な体験や意見、考えなど800〜1000字にまとめて 楳林(Email: ume-i@extra.ocn.ne.jp)までお送りください。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 【編集後記】いよいよ入梅というか、ニュースなどを見ていると、今週、 夏日を記録した地域が多くあったようですね。急に気候が変わると 体調を崩しがちになります。昨日は暑くて真っ青だった空が、今日は ひんやりとしたくもり空に…。体調にはくれぐれもご用心ください(U). * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 日本応用老年学会事務局発行 オフィシャル・メールマガジン【応用老年学ニュースレター】 このメルマガは『まぐまぐ!』を利用して発行しています。 ---------------------------------------------------------------------- 応用老年学ニュースレター 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000211090.html 無断転用はお断りします。 編集:柴田博(日本応用老年学会理事長) 楳林郁夫(マインドビジョン代表) 日本応用老年学会事務局 e-mail ume-i@extra.ocn.ne.jp 〒173-0015 東京都板橋区栄町35−2 東京都老人総合研究所 自立促進と介護予防研究チーム内 ◎応用老年学ニュースレターのバックナンバー ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000211090/


