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2012/05/16

第147号

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 総合資料館メールマガジン 第147号


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               発行:京都府立総合資料館
              http://www.pref.kyoto.jp/shiryokan/

≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ 2012.5.16

総合資料館メールマガジンです。

大航海時代、大西洋を渡る船に冷蔵庫などなく、食糧は保存のきく
塩漬けの豚肉が中心でした。新大陸に着いたとき、船乗りの大半は
壊血病で深刻な状況でした。この病気は細菌性とされ、十分な量が
あった食事の「栄養バランス」を疑う者はいませんでした。

イギリス海軍も壊血病に苦しめられました。戦闘で失う1名につき
数十名を失ったとされます。やがて食事と壊血病との相関が経験的
に知られるようになり、水兵たちはレモンの支給を要求しました。
彼らは西インド諸島産の安価なライムで妥結したので、イギリス兵
は今でも、レモナーではなくライミーと呼ばれています。

19世紀末の日本では、水兵の食事は白米・魚・野菜が中心でした。
壊血病とは無縁でしたが、脚気の発症率は3割を超えたようです。
しかし、当時の海軍軍医大監が、外国海軍の食材を研究して食事に
大麦や肉を加えたところ、脚気は日本海軍から消滅しました。

当初は、ある食材が持つ毒素を別の食材が中和して治癒したとされ
ました。しかし、原因は毒の摂取ではなくビタミン類の摂取不足と
判明し、先鞭をつけた科学者は1929年のノーベル賞に輝きました。
船乗りたちが苦しんだ時代から400年以上もあとのことです。

≫≫目次≪≪

◆お知らせ
◆京都でのプロ野球公式戦開催略史(その3)
◆※蔵書点検のため、今号の「こんな資料が入りました(文献課)」
 は休載いたします。
◆図書・雑誌の所蔵を調べる
◆京都府広報課より

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◆ お知らせ ◆

□■□ ただ今臨時休館中です

当館では、蔵書点検のため5月25日(金)まで臨時休館しております。
皆様にはご迷惑をお掛けしますが、ご理解とご協力をよろしくお願い
します。


□■□ 5月16日~7月の休館日

  5月16日(水)~25日(金)(蔵書点検)
  6月13日(水)
  7月11日(水)、16日(月・祝)


□■□ 「京の記憶ライブラリ」へのアクセスはこちらから

「京の記憶ライブラリ」は、新たにデジタル化した画像約10,000点
をデータベース化し、キーワード検索及びカテゴリ検索により資料
名、資料番号、解説文、画像等を検索・表示するシステムです。

 アドレス:http://kyoto-shiryokan.jp/kyoto-memory/index.php

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◆ 京都でのプロ野球公式戦開催略史(その3) ◆

昭和25(1950)年の松竹ロビンスは98勝35敗4分、実に.737という高
勝率でセ・リーグ初代チャンピオンに輝きました。

この年のロビンスは小西得郎監督の下、攻守にバランスのとれたチ
ームでした。攻撃陣は一番打者の金山次郎が盗塁王を獲得、小鶴誠
・岩本義行・大岡虎雄の主軸打者3人はいずれもが30本塁打、100打
点以上を記録し、その破壊力から水爆打戦の異名を持ちました。一
方、投手陣も真田重男(39勝)、江田貢一(23勝)、大島信雄(20勝)と
3人が20勝以上を記録する安定した陣容でした。

さて、直前のオフシーズンにはセ・リーグとパ・リーグの分裂騒動
があったものの、両リーグのチャンピオン同士が戦う日本シリーズ
はこの年から始まります。

パ・リーグは分裂騒動の中心にあり、大阪(阪神)タイガースから主
力選手をスカウトした毎日オリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)が
優勝しました。

現在の日本シリーズはそれぞれの本拠地球場で2試合、3試合、2
試合と交互に開催されますが、この年の日本シリーズは神宮、後楽
園、甲子園、西宮、中日、大阪という順で京都府での開催はありま
せんでした。この点では、京都府をロビンスの本拠地と捉えるには
難があります。なお、シリーズの勝敗はロビンスが2勝4敗でオリ
オンズの前に敗れています。        

ところで、この年のセ・リーグは8球団によるペナントレースでし
たが、西日本パイレーツがパ・リーグの西鉄クリッパーズとの合併
によりリーグを去ります。その結果、翌26年は7球団によるペナン
トレースとなります。この球団数が奇数となったことは、やがてロ
ビンスに重くのしかかってきます。        (次回へ続く)

(参考)
・日本プロ野球史 別冊1億人の昭和史
                    (文献課 若林正博)


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 図書・雑誌の所蔵を調べる
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図書・雑誌ともに書名や著者名・キーワード等から検索することが
できます。

・簡易検索(タイトルと著者で検索できます。所蔵館は選べません)
https://www.library.pref.kyoto.jp/winj/opac/search-standard.do?lang=ja

・詳細検索(こちらは所蔵館が選べます。)
https://www.library.pref.kyoto.jp/winj/opac/search-detail.do

古典籍や洋書、地図などデータの登録されていないものについては
検索できませんので、館内のカード目録でお調べください。

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 京都府広報課より
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◆ 編集後記 ◆

惑星の軌道はニュートンの法則から導かれます。他の惑星の影響を
含めた計算は複雑ですが、実用的な概算値を提供します。天王星の
軌道がこの計算と合わないことから未知の惑星を仮定し、誤差から
逆算して予測した宙域で海王星が発見されたことは有名です。

19世紀の天文学者にとって、水星の軌道が頭痛の種でした。金星や
地球の質量を考慮して計算しても、実際の軌道とは合致しません。
そこで海王星の例に倣って水星の内側に惑星を仮定し、太陽に近い
ことから鍛冶屋の神バルカンの名を与えました。

天文学者は軌道や質量を計算して、第一発見者を目指して望遠鏡を
バルカンの予想位置に向けました。しかし、発見の報とその否定が
続く中、アインシュタインが新たな理論を発表しました。この理論
では、水星の軌道決定に惑星バルカンは不要でした。

1919年の日食時に撮影された水星は、ほぼアインシュタインの計算
通りの位置にあり、大勢が探し求めたバルカンは「存在しなかった
惑星」として名を残すことになりました。計算上の僅かな誤差は、
未知の小惑星が水星軌道に影響を与えている可能性を残しますが、
もはや誰も熱心に探してはいないようです。

次号は5月30日(水)に発行予定です。どうぞお楽しみに。

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