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2009/10/23

シエナ・ウインド・オーケストラ メールマガジン vol.91

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シエナ・ウインド・オーケストラ メールマガジン vol.91(2009.10.23)
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みなさんこんにちは!
まだハロウィンもすぎていないというのに、早くも「今年最後!」なんてCM
が聞かれるようになり、まだ焼きいも食べてないなぁと思う今日この頃です。

木管楽器や弦・皮物打楽器の皆さんが夏の湿気から解放されるとともに、金管
楽器のみなさんは乾燥との戦いが始まりますね。
服の衣替えとともに、楽器も冬の備えを忘れずに。

さて、今号は好評連載企画、音楽ライター・富樫鉄火氏のコラムをお届けしま
す!十束尚宏氏との初顔合わせでシエナが取り組むイギリスゆかりのプログラ
ム。なにやら気になるタイトルのコラムです。

そして、第31回定期演奏会当日のロビーコンサート開催が決定しました!
新展開の「シエナ☆フルーツ・ミーツ」と、話題の「シエナ・クラッツ」によ
るミニステージです。

メルマガ第91号、それではどうぞ!

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CONTENTS
1.第31回定期演奏会情報
2.富樫鉄火氏 スペシャルコラム
3.今月のコンサート情報
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★1.第31回定期演奏会情報
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十束尚宏氏との初顔合わせでお届けする第31回定期演奏会。
当日のロビーコンサートも決定し、ますます見逃せない演奏会です!
秋のみなとみらいへぜひご来場ください。

★シエナ・ウインド・オーケストラ 第31回定期演奏会
日時:2009年11月17日(火) 19:00(18:20開場)
会場:横浜みなとみらいホール 大ホール
【指揮】十束尚宏
【合唱】武蔵野音楽大学女声合唱団
【曲目】
ホルスト:組曲《惑星》〔全曲〕
ヴォーン=ウィリアムズ:トッカータ・マルツィアーレ
グレインジャー:リンカンシャーの花束
※演奏内容は都合により変更になる場合がございます。

【料金】S席\5,500/A席\4,500/B席\3,500/C席\2,500(全席指定・消費税込)
【ご予約・お問い合わせ】
ジャパン・シンフォニック・ウインズ 03-3357-4870

【チケット取り扱いプレイガイド】
楽天チケット http://ticket.rakuten.co.jp/sienawind/
チケットぴあ0570-02-9999(Pコード324-362)
ローソンチケット0570-000-407(Lコード36959)
e+(イープラス)http://eplus.jp(パソコン・携帯)

<当日、シエナユニットのロビーコンサートを開催致します!>
【時間】18:30~
【出演ユニット】シエナ☆フルーツ・ミーツ、シエナ・クラッツ

~シエナ☆フルーツ・ミーツ(siena fruits meets)~
シエナ・ウインド・オーケストラのフルート奏者:金野・西田と、打楽器奏者:
荻原・村居で結成されたユニット。
2本のフルートと、マリンバ、パーカッションのカラフルな音色は、まるで新鮮
な果実を食べているようにとても爽やかです。どうぞお楽しみください♪

~シエナ・クラッツ(siena cl'z)~
シエナ・ウインド・オーケストラのクラリネットセクションのメンバーたちで構
成されるアンサンブルユニット。クラッツが奏でるクラリネットの響きはとても
明るくて楽しい響き!クラッツメンバーと一緒に音楽を楽しみましょう♪

※ロビーコンサートの時間・内容は変更になる場合があります。
最新情報はシエナ公式HPでご確認ください。
http://www.sienawind.com/

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★2.富樫鉄火氏 スペシャルコラム
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音楽ライター・富樫鉄火氏のスペシャルコラム、第31回定期演奏会でお届けす
る作曲家たち3人。管弦楽作品も有名な彼らですが、実はこんな一面もあった
ようです。

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コラム「奇人変人の祭典!」
富樫 鉄火(音楽ライター)

 この11月にシエナ・ウインド・オーケストラが、定期演奏会そのほかで演奏
する曲は、ヴォーン=ウィリアムズ《トッカータ・マルツィアーレ》、グレイ
ンジャー《リンカンシャーの花束》、そしてホルスト《惑星》である(会場に
よっては《第一組曲》も)。
 吹奏楽ファンだったら、「なるほど、なかなかいいプログラムだなあ」と感
じるだろう。すべて、20世紀に入ってから生み出された、イギリスゆかりの名
作ばかりである。
 ところが、よく見ると……この3人の作曲家、ある意味で「変わり者」ばか
り。偶然ながら、今回のコンサートは、ちょっとした「奇人変人の祭典」なの
である。

 まず、ヴォーン=ウィリアムズ(1872~1958)。

 吹奏楽界では、今回演奏される《トッカータ・マルツィアーレ》のほか、
《イギリス民謡組曲》が有名だ。マーチ《海の歌》や、1957年全英ブラス・バ
ンド選手権用に書かれた《ブラス・バンドのための変奏曲》(他人の編曲によ
る吹奏楽版、管弦楽版もあり)などもある。
 で、この作曲者名、原語表記だと「Ralph Vaughan Williams」だが、姓の
「Vaughan Williams」はいいとして、名の「Ralph」は、なんと読むだろう。
どう読んだって「ラルフ」である。そこで、日本の解説ではよく「ラルフ・ヴ
ォーン=ウィリアムズ」と表記されるのだが、これが「間違い」であること、
ご存知だったろうか。

 実は、ヴォーン=ウィリアムズ自身、自分の名を「ラルフと読むな。レイフ
と読め」と、しょっちゅう言っていたのだ。周囲が「ラルフ」と呼ぶと文句を
いっていたらしい。「Ralf」はイギリスの古語風に発音すると「レイフ」とな
り、上流階級っぽい響きがするのだとか。だから、文字で書くときは「Ralf」
でいいのだが、口に出したり日本語で書くときは「レイフ」とするのが、ご本
人の意にかなっているというわけ。

 そういえば、彼には《エニグマ(謎)変奏曲》なる管弦楽の「秘曲」(奇曲?)
もある。吹奏楽編曲でも、しばしば演奏されている。主題と14曲の変奏からな
るが、各変奏の題にわけのわからないイニシャルや人名が付いていて、これ全
部、ヴォーン=ウィリアムズの知人らしいのだ。最初は誰のことかわからなかっ
たのだが、その後研究がつづき、いまではほとんどが判明している。ところが
第13変奏だけは何も副題がないので、正確にはわかっていない。人騒がせな曲
ではないか。

 次のパーシー・グレインジャー(1882~1961)。

 このひとはもう筋金入りの「超奇人変人」で、とてもじゃないが、このスペ
ースでは書ききれない。徹底した菜食主義者、ブラジャーをデザイン、車に乗
らず「走って」移動、ピアノ3台を含む巨大オケ編成を考案、自動電子演奏楽
器(シンセサイザーの元祖?)を考案、尊敬するミュージシャンはデューク・
エリントン、母親と「関係」があった?……等々、とにかく爆発系奇人だった
ようだ。吹奏楽曲《ローマの権力とキリスト教徒の心》に至っては「オプショ
ン」に「弦楽5部」が書かれている(ただし、あくまで「吹奏楽曲」であり、
オケ曲ではない。要するに彼が考案した「吹奏管弦楽」編成?)。

 彼はオーストラリア人だったが、名ピアニストでもあり、ヨーロッパ各地を
まわってアメリカにわたった。その間、イギリスで軍楽隊(吹奏楽)を知り、
のち、多くの吹奏楽曲を書いている。今回演奏される《リンカンシャーの花束》
も、イギリス時代に蒐集した民謡がもとになっている。この曲でもやはり奇人
ぶりを発揮。なにしろ「これらの民謡を歌ってくれた老人たちの表情を描いた」
そうだし、第1楽章にいたっては、楽譜に「Dublin Bay」(ダブリン湾)と題
名を書いておきながら「リスボンと読め」といっている。

 さて最後のグスターヴ・ホルスト(1874~1934)。
 彼は本職が女学校の音楽教師だっただけに、さすがにそれほどではないが、
それでも相応の奇人ぶりを見せている。

 彼が《惑星》を作曲した20世紀初頭、イギリスは空前のオカルト・ブームだ
った。一流文化人がこぞって心霊現象や交霊術に入れあげていた。シャーロッ
ク・ホームズで有名な作家コナン・ドイルなど、知人を自宅に呼んで交霊会
(恐山のイタコみたいなもの)を開催。そればかりか、誰がどう見たってイン
チキ合成の「妖精の写真」を本物と信じ込んで、大騒ぎする有様だった。

 ホルストの場合は西洋占星術に凝るあまり、あるとき「星が私に語りかけて
いる……」とブツブツいいだし、音楽化し始めた。それが、今回演奏される、
組曲《惑星》である。だからこの曲は、壮大な大宇宙を描いたわけではなく、
西洋占星術における「星の性格」を音楽にしたものなのである。もっとも有名
なのは《木星~快楽をもたらすもの》だが、最終曲《海王星~神秘主義者》で
は、女声6部合唱が加わる。この部分、オリジナル・スコアには「ステージに
隣接した奥の部屋で歌い、最後は、ゆっくりドアを閉めよ」なんて指示が書か
れている。これぞ「オカルト指定」! しかもラスト2小節はリピート記号で
挟まれており、「Fine」(終結)がない。「聴こえなくなるまでデクレシェン
ドしながら繰り返せ」というのだ。ポップスにおける「フェード・アウト」の
元祖である。

 こうしてみると、まさに今度のコンサートはまさに「奇人変人」大行進。し
かしそのすべてが音楽史に残る名曲ばかり。素晴らしい芸術を生み出すには、
常人ではダメってことか?


【余話:20年のときを経て、幻の《惑星》編曲、全曲ステージ世界初演!】
 今回演奏される《惑星》は、イギリスの音楽家サイ・ペインによる編曲で、
全曲ステージ演奏は、今回が「世界初演」である。
 1989年、日本のレコード会社・東芝EMI(当時の社名)が、ロンドンに乗り
込み、ビートルズで有名なアビー・ロード・スタジオで、ある吹奏楽CDを制作
した。指揮は、当時、英国王立空軍中央バンド指揮者を退官したばかりで「イ
ギリス吹奏楽界の巨人」ともいわれたエリック・バンクス。演奏は、イギリス
中の一流管打楽器奏者を集めてつくったドリーム・バンド「ロンドン・シン
フォニック・ウインド・オーケストラ」である。その中の1曲が、この《惑星》
だった。

 バンクスは、当時多かった移調編曲を拒み、王立海兵隊バンドのホルン奏者
でもあった編曲者サイ・ペインに、「原調のまま」「原曲のソロ管楽器はその
まま残す」「オルガンや女声合唱もそのまま入れる」編曲を依頼した。要する
に、オーケストラ原曲の響きを、そのまま吹奏楽で再現する試みである。ドリ
ーム・バンドだからこそできた企画だが、その演奏難度は、並大抵ではなかった。

 それだけに、この編曲は、レコーディングに一度使用されたあとは、日本で、
バンクス指揮の昭和音楽大学が演奏しただけで、出版もされず、その後、忘れ
られていた。

 ところが昨年、このCDをEMIミュージック・ジャパンが20年ぶりに再発売。
多くの吹奏楽ファンを驚かせた。しかも、奇跡的に楽譜が残っていたことも判
明。今回、サイ・ペイン本人の好意で、シエナのためだけに、日本で全曲演奏
の許諾が出たのだ。

 果たして、「原曲そのまま」とは、どのような響きを生み出すのだろうか?
 この機会を逃したら、二度と聴けないかもしれない幻の編曲が、20年の時を
超えて、ここ日本で、ついに蘇るのである。


(注)《惑星》全曲演奏は、11月17日(火)、横浜みなとみらいホールにおけ
る第31回的演奏会のみ。14日(土)流山公演、15日(日)浦安公演は抜粋演奏
になります。

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●<宝くじコンサート>シエナ・ウインド・オーケストラ流山公演
日時:2009年11月14日(土)15:00(14:30開場)
会場:流山市文化会館
【指揮】十束尚宏
【曲目】
ホルスト:組曲《惑星》より 火星、水星、金星、天王星、木星
ホルスト:吹奏楽のための第一組曲
グレインジャー:リンカンシャーの花束
※演奏内容は都合により変更になる場合がございます。
【料金】一般:\3,000(当日\3,500)/高校生以下:¥1,500(当日\2,000)
※宝くじ助成による特別料金です
お問い合わせ:流山市文化会館04-7158-3462

●<宝くじコンサート>シエナ・ウインド・オーケストラ浦安公演
日時:2009年11月15日(日)14:00(13:30開場)
会場:浦安市文化会館 大ホール
【指揮】十束尚宏
【曲目】
ホルスト:組曲《惑星》より 火星、水星、金星、天王星、木星
ホルスト:吹奏楽のための第一組曲
グレインジャー:リンカンシャーの花束
※演奏内容は都合により変更になる場合がございます。
【料金】一般:\3,000(当日\3,500)/高校生以下:¥1,500(当日\2,000)
※宝くじ助成による特別料金です
お問い合わせ:浦安市文化会館047-353-1121

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★3.今月のコンサート情報
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横浜開港記念コンサートにクラッツにと盛り上がった10月、今週末は福井です!

●2009ふくいふるさと祭り2部ふくい子供文化祭
ウィンドオーケストラと子どもたちのフィルティバル
日時:2009年10月24日(土)13:30(13:00開場)
開場:福井県立音楽堂(ハーモニーホールふくい)
入場無料、要整理券
※ご観覧には事前に整理券の申し込みが必要です。
詳しくは下記URLをご確認くださいませ。
http://www.pref.fukui.jp/doc/bunka/kodomobunkasai.html

※各公演の内容は都合により変更になる場合があります。予めご了承ください。
このほか、最新の公演情報はシエナ公式HPをご覧下さい!
http://www.sienawind.com/

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※シエナ・ウインド・オーケストラ 公式ホームページ※
http://www.sienawind.com/
Mail:swo-web@sienawind.com (WEB専用)

編集・発行:シエナ・ウインド・オーケストラ事務局

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■■■ SIENA WIND ■■■■■■■■ THE END ■■■
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