5分でわかるデジタル家電のABC RSSを登録する

デジタル家電の開発・設計を担当している現役エンジニアが語る電気の世界。携帯電話、デジカメ、薄型テレビなど、デジタル家電の基本から最先端技術まで、何でもありのデジタルワールドへようこそ。【相互紹介歓迎】

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2008/06/29

5分でわかるデジタル家電のABC Vol.051

この記事を取り寄せる

5分でわかるデジタル家電のABC Vol.051
【端末の小型化・・・携帯電話の謎7】
発行:2008.06.29 23:00
配信数:1238部
--------------------------------------------------------------
【目次】
1.昔の携帯電話
2.内部回路
3.小さい部品
4.電子部品の小型化
5.まとめ
6.次回予告
7.編集後記
--------------------------------------------------------------
【このメールマガジンの登場人物】

X君:
大学生。法律の勉強をしているらしい。
2週間に1回ぐらいの割合で、【私】の家に遊びに来る。
忙しい時は、遊びに来なくなるので注意。

私:
電機メーカで、デジタル家電の研究開発に従事している。
--------------------------------------------------------------
【1.昔の携帯電話】


「昔の携帯電話って見たことある?」

X君
「何ですか、突然。そんなの見たことありませんよ」


「以前、ある企業の工場見学で見たことがあるけれど、
携帯電話が発売されたばかりの頃(1980年代後半)は、
端末がとても大きかったんだよ」

http://www.doplaza.jp/museum/docomo/photo93_87.html

X君
「確かに、これは巨大ですね。
日干しレンガくらいの大きさがありそうです」


「日干しレンガ?」

X君
「砂漠が多い国で、製造されているレンガのことですよ。
日本でよく見かける小豆色のレンガとは違い、薄茶色をしています。
中東では、よく家を作るのに使われています」


「話を戻すと、当時の携帯電話は、音が悪かったし、
カメラなどの機能も付いてなかった」

X君
「電子マネー付きのも無かったんでしょうね」


「電子マネーというのは、FeliCa搭載の携帯電話のことだね。
もちろん無かった」

X君
「それを考えると、今の携帯電話は随分と小さくなりましたね。
しかも、高機能に」

--------------------------------------------------------------
【2.内部回路】


「携帯電話端末のすごさは、この小さな中に、
送信回路、受信回路、電池、アンテナ、キーボード、音声処理回路
データ処理回路、ディスプレイ(液晶)。

さらには、カメラモや、Felica、SIMカードもあることだよね。
それから、ワンセグ、音楽プレーヤー、GPS機能付のものまである」

X君
「あらためて聞くと、すごいですね。
機能が多すぎて使いこなすのが大変ですよ」


「これだけ小さいところに多くの機能を詰めるには、
さまざまな技術が使われているんだよ」

X君
「そうでしょうね」


「高細密化(IC化)技術で、回路を小さなチップに形成する技術、
それから、高周波回路の実装技術も難しいようだね。

さらに、基板も高性能化(多層基板)しているし、
部品も小型になっている。

特に部品に関しては、日本の部品メーカの力が発揮されているね」

X君
「そうなんですか?」


「チップ・セラミック・コンデンサなどは、
携帯電話端末に無くてはならないものだけれど、
日本のメーカの製品がとてもよく使われている」

--------------------------------------------------------------
【3.小さい部品】


「X君は、電気製品を分解したことがある?」

X君
「まあ、遊びで中を見たことはあります。でも、
どの部品がどういう働きをしているか、さっぱり分りませんでした。

それから、学校の授業で、ラジオを組み立てたことはあります。
あのときは説明書通りに作ったつもりですが、
結局、音が出ませんでした・・・」


「一昔前の電子部品は結構、大きいものがあるよね」

X君
「マーブルチョコレートぐらいの大きさはありましたね」
http://open.meiji.co.jp/sweets/okashi-land/product/


「現在(2008年)の携帯電話に実装されている電子部品は、
マーブルチョコと比べるととても小さくなっているよ。
ゴマ粒ぐらいの部品もたくさんあるんだ」

X君
「ゴマ粒ですか?」


「ゴマ粒よりも小さな部品さえあるけどね。
そういう部品は、小さすぎで無くしやすい。

この前も、実験に使おうとして、
机の上に置いておいたら風で飛んでいった」

X君
「そんなこと、あるんですか?」


「だから、無くさないように、
普通は小さい容器に入れられているけどね。

余談だけど、抵抗器には、(電子部品の一種)
抵抗値というのが部品の表面に書いてあるのだけれど、
顕微鏡で見ないと分らないぐらいの小さな字で、印字されている」

X君
「そういう印刷技術も含め、小さい部品を作る技術が、
携帯電話の小型化に貢献しているんですねえ」

--------------------------------------------------------------
【4.電子部品の小型化】

携帯電話の小型化には目を見張るものがあります。

20年ほど前には、考えもしなかったほど小さくなり、
しかも機能は格段に増えています。

この小型化に貢献しているものの一つが部品の小型化です。

抵抗、コンデンサ(キャパシタ)、コイル、
そして演算回路、メモリ、信号変換回路などのIC(集積回路)など、
多くの部品が携帯電話内部に使われていますが、
そういう部品の小型化・高性能化は驚くべきものです。

(コンデンサというのは、電気を貯める特性を持つ部品)

そして、そのような電子部品の製造を得意とするメーカは、
日本に数多くあります。

最近話題になっている、iPhoneなども、
内部には日本企業の電子部品が使われています。

電子部品の内部回路を見る機会があったら、
プリント基板に載っている部品にも注目してみてください。
ゴマ粒よりももっと小さなたくさん載っていると思います。

そういう部品の一つ一つが、重要な電気的な役割を担い、
回路の小型化にも貢献しているのです。

--------------------------------------------------------------
【5.まとめ】

1.携帯電話は、一昔前と比較すると、小型化・軽量化されている。

2.携帯電話の中には、様々な役割をする回路が実装されている。

3.携帯電話の小型化に貢献している一つが、電子部品の小型化で
例えば、抵抗やコンデンサなどの部品は、
ゴマ粒よりももっと小さいものがある。

--------------------------------------------------------------
【6.次回予告】

携帯電話の端末話の続きです。

その後は、こんな感じでいきたいと思います。

携帯電話(W-CDMA(FOMA),LTE(S3G),iモード,ワンセグ)
(800MHz,2.1GHzの違い)
無線LAN、WiMAXなど。
ビデオ、CD、DVD。
FeliCa(Suica、Pasmoなど)
(予定は未定です)
--------------------------------------------------------------
【7.編集後記】

携帯電話機を新しいものに変えようと思っても、
あまりにも多くの製品があり、選ぶのが大変ですね。

私の携帯電話は、かなり古くなりバッテリーも長持ちしないので、
新しいものに変えたいのですが、種類が多すぎて戸惑います。

--------------------------------------------------------------
もしよかったら推薦してください。「読者さんの本棚」(まぐまぐ)
(melma!と「まぐまぐ」ではIDが異なりますのでご注意ください)

http://blog.mag2.com/m/log/0000209216/
【5分でわかるデジタル家電のABC】ID:0000209216
--------------------------------------------------------------
【5分でわかるデジタル家電のABC】
メールマガジン配信解除・配信先の変更は、こちらからお願いします。
http://blog.mag2.com/m/log/0000209216/
--------------------------------------------------------------

この記事を取り寄せる
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る