2009/12/04
こころは超臨界 No.764「サービス精神」
【 幸せと平和を願う人々の心が臨界質量を超えるとき世界は変わる 】 ( 心が臨界質量を超えるとは → http://tinyurl.com/5kr6f ) **************************************************************** 人間学を学ぶメルマガ『 こころは超臨界 』 読者:373人 / 発行人:渡部天真 **************************************************************** ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 2009年12月4日 第764号「 サービス精神 」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【世界の名言】 利他に生きることが唯一生きるに値する (アインシュタイン) Only a life lived in the service to others is worth living. ( Albert Einstein, American physicist, 1879-1955 ) ●前原誠司国土交通相は就任時に「力を入れていきたいのは観光。私は 松下政経塾で『観光立国』という名を初めて使ったのは松下幸之助さん だと学んだ」と宣言し、観光分野を成長戦略の柱と位置づけています。 縮む日本の観光立国論 【「風見鶏」09.11.29日経新聞(朝刊)】 (上記記事より抜粋) 最新の統計によると、年間に旅行者が訪れた国は1位がフランスの 8190万人で、スペイン5919万人、米国5599万人、中国 5472万人と続く。日本は28位の835万人。 訪日外国人の総支出額は1.5兆円、一人平均18万円と推計。地 方への波及効果も大きいが、今年は円高などの影響で700万人前 後に激減する見通し。 前原氏は「自然や文化遺産が多数ある日本で寂しい限り」と指摘し、 2020年に2000万人という観光庁の訪日外国人数の目標を1 6年に前倒しさせた。 ●しかし、日経新聞編集委員の坂本英二さんは誘致活動の強化だけでは 劇的な効果は期待しにくい、と指摘します。それは主要国が早くから観 光開発に国を挙げて取り組んだのに対し、日本は自国文化の発信にあま りにも無頓着だった点にあります。 (同記事抜粋つづく) 例を挙げたい。各国で有力な観光資源になっているミュージアム。 海外のガイドブックは東京国立博物館(上野)を「11万点の収蔵 品と87点の国宝を持つ」と筆頭にあげるが、1年間に公開される のは全体の5%前後で名品の多くは収蔵庫だ。大半は英文表記がタ イトルのみで、漢字が読めないと国宝がどれかさえわからない。 日本の美術を一覧できる美術館は存在しない。中核の東京国立近代 美術館(北の丸公園)は狭く、所蔵1万点のうち公開は2%強。広 い展示スペースを誇る国立新美術館(六本木)は、主に美術団体の 公募展に使う取り決めのため、所蔵品や常設展示がない。 ならば歴史に触れようと思っても国立公文書館(北の丸公園)や外 務省外交史館(麻布台)の常設コーナーは、ごく少数の複製品など があるのみ、試しに日本国憲法、日独伊三国同盟などの原本を見る 方法を尋ねたら、いずれも「申請書を出せば許可が下りる場合もあ る」と言われた。 米ニューヨークのメトロポリタン美術館で開催中の「サムライの芸 術展」は刀剣や武具に長蛇の列ができ、日本から見学ツアーも組ま れるという。民主党が「国営マンが喫茶」と批判した新たな芸術セ ンターの建設は中止になったが、必要なのはハコモノではなくサー ビス精神ではないか。 ●国立公文書館のサービスに至っては、これ以上の非常識、意地悪はあ まりあるまい、という評価まで受ける始末です。 「資料を読んで」――人名黒塗りに疑問 現代史家・秦郁彦 【「BC級戦犯裁判――証言を読む」 09.09.14日経新聞(朝刊)】 1971年に開館した国立公文書館の定員はわずか42人。アメリカの 2500人、イギリスの580人はともかく、韓国の300人に比べて も8分の1という超ミニサイズの施設である。 利用者も少ない日は数人しか見かけないのは、見る価値がある公文書が 入っていないからだが、特に貧弱な戦後史の分野で目玉と呼べる貴重な コレクションが「公開」された。東京裁判(A級)とBC級裁判の資料 群である。 この「宝物」は1956年から法務省が「後世の研究材料」とするため 「必要に応じて印刷配布」する予定で10年かけて内外から収集したも のだが、1999年に公文書館へ移管、「公開」となった次第。その一 部は今回、本紙の「BC級戦犯裁判 証言を読む」で紹介されたが、担 当記者の苦労は並大抵ではなかったようだ。 2000件以上に及ぶ案件の索引簿(「概見表」)で見当をつけるが、 被告や関連する人名のすべて(ときには1ページに40人)が黒塗りさ れているからだ。そこで昭和20年代の新聞縮刷や数多い刊行物で氏名 や情報をジグソーパズルのようにあてはめ、閲覧を申し込む。 すると担当官が審査の過程でさらに黒塗りの作業をやるので、数カ月待 ってやっと閲覧という段取りになる。計算すると2000件をこなすに は、100年以上はかかるので、待てない人は公開している旧連合国( 米英豪蘭、フィリピン)の公文書館へ行くしかない。これ以上の非常識、 意地悪はあまりあるまい。 館長の説明では、館の利用規則に「個人の特に重大な秘密で遺族の利益 を不当に害するおそれがある犯罪暦は、80年以上非公開」(第4条) とあるのを適用したという。 人名はすべて塗りつぶせと命じて臨時職員に作業させたのが一因と分か ったので見直すよう要望したが、色よい返事はなかった。 せっかくの情報公開法が、個人情報の過剰保護によって国民の「知る権 利」が侵されている現状を何とか是正したいものである。霞ヶ関の官庁 街で核密約など重要公文書の廃棄が進みつつあると聞く。情報公開法へ 対抗する動きとして筆者は懸念している。 ●利用者の便宜をはかろうとしない公共機関というのは何のためにある のでしょうか。これでは文化の発信などほど遠く、いまだに鎖国にも等 しい、哀しい状況にあります。観光開発を契機に早急に改善されること を願います。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ★ 購読・解除はこちらです http://www.mag2.com/m/0000208880.html ★ 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ ★ 発行人:渡部天真(名前の由来 → http://tinyurl.com/37rfmp) ★ メルマガ発想を支えるブログ: http://blog.goo.ne.jp/chorinkai/ ★ バックナンバーはこちら http://tinyurl.com/m4peab ★ ご意見・ご感想は、直接このメルマガに返信願います。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ いつもお読みいただきまして、ありがとうございます。


