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幸せと平和を願う人々の心が臨界質量を超えるとき、世界は良い方向に動きだす。臨界質量とは、世の中をよくしたいという同じ「思い」あるいは「目覚め」を持った人々の数がある閾値を超えると、その「思い」が実現するというものです。

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2009/12/15

こころは超臨界 No.771「台風娘」

【 幸せと平和を願う人々の心が臨界質量を超えるとき世界は変わる 】
( 心が臨界質量を超えるとは → http://tinyurl.com/5kr6f )

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        人間学を学ぶメルマガ『 こころは超臨界 』

        読者:378人 / 発行人:渡部天真

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◆ 2009年12月15日 第771号「 台風娘 」
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  【天風成功哲学・金言】

  こうなりたい、ああなりたいという理想を常に心にはっきりと描き
  続けるとき、それは確固たる信念となり、理想が実現する。理想は
  人間を偉大にも、はたまた価値なくもする。だから、心に犬小屋み
  たいな小さな夢を描くのではなく、もっと皆の幸せという高貴で宏
  壮なものを描く、これが人の理想というものである。
  (中村天風)



●葛飾北斎と栗菓子の長野県小布施町。人口約1万2000人の田舎町
に、年間約120万人の観光客が集まります。その看板の一つがセーラ
・マリ・カミングスさん。「台風娘」のあだ名を持ち、小布施で働き始
めて次々と打ち出した改革で、町の知名度を飛躍させました。

●セーラさんは11月に開かれたベンチャー2009KANSAIの基
調講演の中で、こんなすばらしい逆転思考の発言をしています。

  何か新しいことをやろうとすると「あかんあかん(AKANAKA
  N)」とすぐ言われてしまうけれど、逆から読めば「なかなか(N
  AKANAKA)」。やろうと思えばなかなかできるものだ。


●きょうは台風娘、セーラ・マリ・カミングスさんの小布施町改革の数
々を振り返ってみたいと思います。

[日本文化を廃れさせない]セーラ・マリ・カミングスさんに聞く
【「シニア記者がつくるこころのページ」09.12.03日経新聞(夕刊)】

(上記記事より抜粋)

  ………………………………………………………………………………
  セーラ・マリ・カミングス
  桝一市村酒造場、文化事業部(会社名)各代表取締役。1968年
  米ペンシルベニア州ステートカレッジ生まれ。91~92年関西外
  国語大交換留学生として日本に。93年ペンシルベニア州立大卒、
  長野五輪ボランティアとして再来日。94年小布施堂入社。日経ウ
  ーマン誌「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2002」大賞受賞。
  ………………………………………………………………………………

小布施堂に入社すると、関連会社が酒造場。日本酒に興味を持ち、研究
を深めた。96年、欧米人初の利き酒師に認定された。

「桝一(ますいち)市村酒造場を支える市村家は、先祖の市村作左衛門が
天命の大飢饉(ききん)の時、庶民に酒蔵を開放して食料を提供したり、
新しい蔵や庭園を造って仕事を与えた。先祖に倣って、経済危機があっ
た97年ごろ、仕事を創造しようと酒造場の再構築を社長に提案しまし
た」

「簡単に改造した酒蔵に、普通のレストランを開く計画があったが、私
が香港在住の米国人設計者に直談判、土壇場で計画を練り直した。酒造
場や隣接する本店店舗なども統一性を持たせて大改造。予算は10倍以
上に膨れ上がった。『時期が悪い』と猛反対に遭ったが、10年先にな
れば、技術を持ったベテラン職人はいなくなる。次世代への技術継承の
ためにも今しかないと訴えた。古い建物や骨組みを残しながら、100
年先を見据えた施設を完成させた」

98年10月に開業したレストラン「蔵部(くらぶ)」だ。

「酒蔵の一部という意味と、私が倶楽部(くらぶ)という日本語が好きだ
ったから。パトロンとして北斎を支え、師と仰いだ先祖の高井鴻山(こ
うざん)が、サロンを設けて小布施の文化を発展させた。日本酒を酌み
交わしながら、人々が交流する現代の文化サロンをつくりたかった」

98年4月、内外の専門家が集まった第3回国際北斎会議を小布施で開
催した。

「海外では北斎はミケランジェロ、レンブラントなどと同様に評価され、
外国文献には小布施という地名も出てくる。90年と94年にベネチア
で北斎会議が開かれたことを知った。4年後は北斎150回忌に当たり、
長野五輪もある。ぜひ小布施でと思ったら、走り出していました」

木桶(きおけ)仕込みの日本酒醸造を約半世紀ぶりに復活させた立役者で
もある。

「日本酒はかつて木桶仕込みが常識だった。それが衛生管理の難しさ、
税務署の指導などで廃れてしまい、日本中の蔵元でホーローやステンレ
スのタンクに取って代わられた。日本酒は日本の文化。放っておけば廃
れてしまう日本文化を、次世代に継承するためには誰かが行動しないと。
木桶仕込みの日本酒が飲みたいと思いだしたら再び走り始めていた。木
桶職人はもはや全国に数人しか残っていない。桝一の木桶仕込みの経験
がある大杜氏(おおとうじ)の知恵を借りて、新潟県の木桶職人を見つけ
ました」

桝一は約10年前、ついに木桶仕込みの酒を復活。さらに全国の蔵元に
呼び掛けて、2008年にはNPO法人(特定非営利活動法人)「桶仕
込み保存会」を設立した。

毎月ぞろ目の日に開く、一流の各種専門家と若者の交流の場「小布施ッ
ション」、毎年海の日に開催する「小布施見に(ミニ)マラソン」、瓦
文化の再生「瓦なくちゃ」、「1530(市ゴミゼロ)運動」……。セ
ーラさんが小布施でまいた種は多い。

(編集委員・木戸純生)


●国際北斎会議も木桶仕込みの日本酒醸造の復活も、こうしたいと思っ
た時にはセーラさんはもう走り始めています。まるで理想が実現という
ゴールに向かって一直線に全力疾走するかのような印象を受けます。

●こんなところから「台風娘」のあだ名が生まれたのでしょう。天風哲
学が説く絶対積極の手本みたいなセーラさんです。天風先生の喜ぶ姿が
目に浮かぶようです。


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