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幸せと平和を願う人々の心が臨界質量を超えるとき、世界は良い方向に動きだす。臨界質量とは、世の中をよくしたいという同じ「思い」あるいは「目覚め」を持った人々の数がある閾値を超えると、その「思い」が実現するというものです。

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2009/10/19

こころは超臨界 No.733「『なら』と言わせる『らしさ』」

【 幸せと平和を願う人々の心が臨界質量を超えるとき世界は変わる 】
( 心が臨界質量を超えるとは → http://tinyurl.com/5kr6f )

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       人間学を学ぶメルマガ『 こころは超臨界 』

        読者:365人 / 発行人:渡部天真

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◆ 2009年10月19日 第733号「『なら』と言わせる『らしさ』」
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  【世界の名言】

  マネジメントは成功の梯子をうまく登ること 
  リーダーシップは梯子を正しい位置に立てかけること
  (スティーブン・コヴィー)

  Management is efficiency in climbing the ladder of success; 
  leadership determines whether the ladder is leaning against 
  the right wall.
  ( Stephen Covey, American author, 1932- )


●戦国大名、上杉景勝の重臣で、文武両道で知られ、治水などに力を注
いで城下町米沢の基盤を築いたといわれる知将・直江兼続。彼が会津の
武将に軍事情報を伝えたとみられる「蜜状」が見つかりました。

  会津の武将に軍事情報――東京の古書店から見つかる
  【「知将・直江兼続の密状」09.10.14日経新聞(夕刊)】

  戦国大名、上杉景勝の重臣でNHK大河ドラマ「天地人」の主人公
  となった武将、直江兼続が会津の葦名(あしな)家の武将に軍事情報
  を伝えたとみられる「密状」が、14日までに見つかった。戦乱の
  時代を生き抜いた知将兼続の実像が垣間見える貴重な資料として注
  目を集めそうだ。

  研究者の間で存在は知られていたが、所在がわからなかった書状で、
  東京の古書店が長年保管していたものを愛知文教大副学長の増田孝
  教授らが確認した。増田教授は「兼続の書状が見つかることがまれ
  な上、戦国武将の密状が出てくるのも珍しい」と話している。

  「屋代者令逆心候(屋代という者がが謀反を起しました)」などと
  報告した内容で、上杉の家臣でありながら徳川家康に内通していた
  武将、屋代秀正を指したとみられる。兼続はこの後、屋代討伐に向
  っており、「まもなく出陣いたしますので、その際はよろしくお願
  いします」と葦名側に自軍の動きを伝える記述もあった。

  (後略)


●今年から6月1日が、日本記念日協会により「総務の日」に正式認定
されました。これを記念して同日、日経カンファランスルーム(東京・
千代田区)において、「戦略的総務部門が企業を伸ばす!」と題したセ
ミナーが開催されました。

●この日、セミナーの記念講演に立った小説家の童門冬二さんは、総務
は直江兼続を見習え、というたいへん興味深い話を聞かせてくれました。

【 09.06.23日経新聞(朝刊)全面広告 】
STRATEGIC総務――経営のカギを握る戦略的管理部門[第10回]
戦略的総務部門が企業を伸ばす!

  【記念講演】
  歴史に学ぶ最新総務部門の役割
  小説家・童門冬二

武田信玄に「人は城 人は石垣 人は堀 情は味方 仇(あだ)は敵なり」
という歌があります。部下思いの信玄の温かさと解釈する人もいますが、
私は「分権と責任」を語る言葉、部下を管理する時の厳しさを示すもの
と解釈しています。

信玄が管理していた甲斐(かい)の語源は山峡(やまかい)です。つまり山
だらけの国。水田が少なく、人材管理を厳しくしないと治まらない。信
玄のポリシーや経営理念、行動計画などを、24人の幹部を通じて分権
し、末端まで浸透させる。どんな末端も信玄にすれば自分の分身であり、
責任を共有しています。その姿をこの歌は示していると思います。

会社で仕事をする以上は、全社員が社長の分身を担うことになります。
総務の仕事の中心は、この分身の進行管理です。つまり、全社員がトッ
プの掲げるポリシーや計画を常に保持していくように仕向けるのが総務
です。

■総務として戦国の世を生き抜いた直江兼続

さて、直江兼続という男がおります。義によって石田光成に肩入れした
直江と主君の上杉景勝は、関ヶ原の合戦の後、会社に例えると、倒産の
憂き目にあいます。

徳川家康は直江の直訴を聞き入れて直江の治めていた米沢30万石を景
勝に与え直しますが、このとき直江は、会津120万石の家臣6千人を
1人もリストラせずに米沢にお連れくださいと景勝に進言します。家族
を含めると3万人ぐらいを、石高4分の1の米沢で引き受けました。支
社が本社となり、景勝が社長、直江は総務部長に格下げです。直江は6
万石あった自分の収入を5千石まで率先垂範して減らし、幹部たちにも
減俸を飲ませます。

そして彼はさまざまな情報を分析した上で、やがて平和な時代が来ると
予測し、上杉家の経営方針を戦国産業から平和産業である農業に切り替
えます。その際に彼が重視したのは、米沢に適したものを作るという適
地主義。そしてこれにできるだけ付加価値を付けるというものでした。

さらに彼は社員の意識改革も進めます。非常時ですから、士農工商のタ
テ秩序だけでは危機を乗り切れない。武士であっても田植えの時期には
農業に従事させる。水利に詳しい者は工業に、商才のある者は商業に従
事させる。つまり、異能の尊重と適材適所、そして自己変革の推進です。
当然ながら、社員からは石つぶてが飛んでくる。しかし直江は、敗者に
導いたおのれの責任を、生き恥をさらしながらも社員のために改革を推
進し、つぐないました。

■「なら」と言わせる「らしさ」

付加価値を付けるということは、選ばれるということです。そのために
は、「なら」と言わせる「らしさ」が必要です。「この品物ならどこそ
このものに限る」「この会社らしい商品だ」と言ってもらわねばならな
い。本当の企業イメージの統一(CI)というのは、その企業でなけれ
ば提供できない「らしさ」、客に「なら」と言わせる「らしさ」の生産
だと思います。

これをつくるのは人間ですから、人間にも「らしさ」が必要です。直江
兼続は、彼の「らしさ」をよく発揮したわけですが、「あの課長の言う
ことなら信用できる」と人に言わせる「らしさ」があってこそ、信頼関
係は生まれます。

「新しい総務」には、直江が示したような「先見力」「情報力」「判断
力」「決断力」「実行力」と「付加価値」の6つが不可欠です。最終的
な「決断力」の権限はトップに属しますから、総務はトップの立てた経
営理念とそれを具体化する計画がスムーズに進行しているかどうか、そ
の進行管理を6つの力を発揮しながら遂行することが重要です。進行管
理はチェックと観察の仕事ですから、場合によっては権力を伴う。これ
を露骨に出せばすぐに嫌われます。ですから、釈迦に説法かもしれませ
んが、「うちの会社は総務でもっている」と言われるように、皆さんに
は愛される総務、信頼される総務になっていただきたいと思います。


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