2009/06/23
09.06.23 こころは超臨界 No.657「恐怖」
【 幸せと平和を願う人々の心が臨界質量を超えるとき世界は変わる 】 ( 心が臨界質量を超えるとは → http://tinyurl.com/5kr6f ) **************************************************************** 人間学を学ぶメールマガジン『 こころは超臨界 』 読者:329人 / 発行人:渡部天真 **************************************************************** ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 2009年6月23日 第657号「 恐怖 」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【天風成功哲学・金言】 恐ろしいと思っているのは自分の心なのだ (中村天風) ●1929年からの大恐慌のさなか33年に大統領に就任したフランク リン・ルーズベルトは最初の演説で「我々が恐れるべき唯一のものは、 恐れることそのものだ」と語りました。 怖れるべきは恐怖心――伊藤忠商事会長・丹羽宇一郎 【「あすへの話題」08.01.28日経新聞(夕刊)】 「我々が恐れるべき唯一のものは、恐れることそのものだ」。19 29年の大恐慌の悪夢のような光景が続く1933年。米大統領に 就任したフランクリン・ルーズベルトは最初の演説で、経済の悪化 に対し過剰ともいえるおびえを抱く国民にこう呼びかけ、ニューデ ィール政策で恐慌に立ち向かった。今、世界に広がっている信用力 の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に端を発した、 株価急落など世界的な市場混乱についても、およそ75年前のこの 言葉は生きている。経済は「人間の心理の織りなす綾(あや)」だか らである。 (後略) ●明治維新のハイライトといわれる江戸城無血開城の立役者、山岡鉄舟 にも恐怖に関する次のようなエピソードが残されています。 「心の不安を取り除く99の知恵――『釈迦』の遺言」 http://tinyurl.com/kppc8x 【 志村 武、知的生きかた文庫、p128 】 幕末期のある夜のこと、青年山岡鉄舟が剣友と二人連れで、芝の山内を 通りすぎようとしたときのことだ。向こうから同年輩ぐらいの青年が肩 をいからしながら勇壮に歩いてきた。 鉄舟が、 「あいつ、なかなか強そうだな」と、つぶやくや、剣友はいかにも馬鹿 にした口調で、「なあに、あんな奴に限って臆病なものさ、ひとつ、た めしてやろうか」 というやギラリと太刀を抜き放って、歩いてくる青年の前に立ちふさが った。一瞬、彼も抜いた。両者は月光を浴びて、真剣勝負をすることに なってしまったのである。 双方ともに正眼(せいがん)に構え、切っ先を相手の目に向けたままで、 斬りこんでいこうとはしない。いや、その場に凍りついてしまったかの ように、身動きさえもしない。 月光に浮かぶ両者を鉄舟がよく見ると、二人とも同じように青ざめてい るばかりか、小刻みにわなわなとふるえているではないか。間髪をいれ ず、鉄舟は抜刀して、両者の刀をビシッ、ビシッと峰打ちにした。する と、二人ともポロリと刀を落としてしまった。「全身が総毛立つような 戦慄の念」で、コチコチになっていたからだ。刀をたたき落とされた後 も、彼らは呆然自失……。 「ご両者ッ! 武士に私闘は禁物でござるぞ! 早々に刀を鞘におさめ なさい」 鉄舟がこう一喝すると、二人ははじめてわれに返り、老人のようにぎご ちなく腰をかがめ、路上にころがっている自分の刀をそれぞれ拾い上げ たという。 後年、鉄舟はこの事件について次のように語っている。 「人間というものは、平素は、いかにも勇壮に見えても、いったん生死 (しょうじ)の関頭(かんとう)に立つと、案外なものだ。いざというさい に度を失わないようにするためには、日ごろ、よほどの鍛錬を要する」 その鍛錬とは、単に剣の鍛錬にとどまるものではない。鉄舟によれば「 心胆の鍛錬」である。「心胆の鍛錬」とは、「人間本来の心」を厳しく 養うことにほかならない。では「人間本来の心」とは何か。それに対す る答えは、次のエピソードにハッキリと示されている。 明治16、7年キリスト教が大河のように日本に流れこんできた頃、あ る人が鉄舟を訪ねてきて、日本の坊さんと西洋人とが相撲をとっている 絵をひろげて見せた。 「先生、これは仏教とキリスト教とが争っている絵です。この絵に一つ 賛をお願いします」 この絵に付した鉄舟の賛には、「人間本来の心」が端的に明示されてい る。 「負け勝ちは いずれにあるか しらねども 本来空(くう)が 勝ちと こそ知れ」 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ★ 購読・解除はこちらです http://www.mag2.com/m/0000208880.html ★ 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ ★ 発行人:渡部天真(名前の由来 → http://tinyurl.com/37rfmp) ★ メルマガ発想を支えるブログ: http://blog.goo.ne.jp/chorinkai/ ★ バックナンバーはこちら http://tinyurl.com/36t5sw ★ ご意見・ご感想は、直接このメルマガに返信願います。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ お読みいただきまして、ありがとうございます。



