2007/02/08
【今日から使える銀行取引&リスクマネジメント入門】第20号~信用保証協会を徹底解体!vol.5~
■■■=== http://www.r-cs.net/ =================== 『今日から使える銀行取引&リスクマネジメント入門』 〜 第20号 〜 Presented by Recover Company`s Spirits Co.,Ltd 発行日:2007.02.08 ■■■================================= ━━━このメルマガの内容 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 地域社会を支えている中小企業様にとって「銀行取引」と「リスクマネジメント」 はとても大切です。 この2つをうまくこなすか否かによりその事業の命運が左右されると言っても 過言ではないでしょう。 このメルマガでは、銀行取引アドバイスのプロである篠崎啓嗣と 行政書士の赤沼慎太郎が共同して「銀行取引」と「リスクマネジメント」の考え方を 誰でもわかるように、分かりやすくお伝えするメルマガです。 ━━━ごあいさつ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ メルマガを購読してくださっている皆様、 こんにちは、RCSの篠崎です! いつも御愛読して下さいまして、ありがとうございます! 今回でこのメルマガも20号を迎える事が出来ました。 これも読者の皆様のおかげだと心から感謝申し上げます。 月日が経つのは実に早いものでもう2月です。 2月は2・8(にはち)と言われているように、 2月と8月は売上の落ちやすい月と言われています。 2月は28日又は29日までしかないため1ヶ月が短く、 8月はお盆休みという長期の休暇があるというように 2月と8月は、稼働日数が短いために売上に影響が出やすい月です。 事業をしている方にとっては資金繰りが大変な月になるかと思います。 銀行はというと、2月は1月と同様に正直暇です。 確かに暇は暇なのですが、銀行の決算は3月なので融資の目標残高を 3月31日でクリアーしなければならないので、 今からネタの仕込みをしている状態ではないでしょうか? このように3月は通常の月と違って審査も甘くなる(?)傾向があります。 それは前述したように銀行自体が決算での数字をクリアーしなければならい という至上命題があるからです。 その中でも、信用貸付(プロパー融資)だと貸倒れのリスクがあるので、 極力商業手形割引か信用保証協会付融資でリスクの回避をしてきます。 このように信用保証協会というのは、銀行融資を受けるにいたるところで 活用されます。いわば、切っても切れない存在ということです。 それでは今週も、皆様にお役に立つ情報をお伝えして参りますので どうぞ宜しくお願いします! 《篠崎 啓嗣》 == も く じ =========================== 1.銀行取引セミナー 〜信用保証協会を徹底解体!vol.5〜 2.編集後記 ==================================== ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1.銀行取引セミナー 〜信用保証協会を徹底解体!vol.5〜 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1月から「信用保証協会」の特集をしています。 今回は、「返済出来なくなった場合の銀行の対応と信用保証協会の行動」 について説明させて頂きます。 売上が極端に減少したり、何かの理由があって仕事が出来なくなった場合に 借り入れの返済が約定日に出来なくなったとします。 このような場合、皆さんはどのような行動をしますか? 銀行に対して申し訳ないという気持ちはあっても お金がないのだからしょうがないと考えていませんか? 私の経験上、月越え延滞(例えば、毎月の返済が10日だとして、 返済が出来なくて翌月の5日に返済をする場合などを言います。)をし始めると、 返済に対しての気持ちが徐々になくなってきます。 そうならないために私は、延滞が始まると次の日には訪問をしてお客様から 次のようなことをヒヤリングをしていました。 1.延滞になった経緯 2.現状及び今後3ヶ月間の資金繰り状況 3.延滞が解消になる日 それでは、銀行の延滞督促が電話だけで、 お客様が念仏を唱えるように、 その場しのぎで月越え延滞の常習者になってしまったら、 銀行はどのような対応をしてくると思いますか? 1回目の月越え延滞で且つ延滞理由が明確なものであれば銀行も仕方がないと 捉えてくれる傾向が強いので、今後の資金調達も可能かもしれません。 しかしながら、一度月越え延滞をして2回目の返済も延滞すると銀行の対応は かなり厳しくなってきます。 どのように厳しくなるかと言いますと、以下のようになります。 ・信用保証協会付融資の場合、事故報告をあげて、代位弁済の準備に入ります。 ・信用貸付なの場合、預金があれば預金の差押え ・土地や建物などの不動産を担保に入れている場合、担保物件を競売にかけると 言ってきます。 今回は、信用保証協会の特集なので、信用貸付についての債権管理は割愛させて 頂きます。 月越え延滞が3回(3ヶ月)以上になると、ほぼ100%の確立で信用保証協会に 事故報告書を提出し、代位弁済の準備に入ります。 まだ、この段階では、準備なので正式に代位弁済の請求をあげるということでは ありません。 しかし、この事故報告書が保証協会に受理されてしまいますと、 仮に残金を一括弁済が出来たとしても今後の融資は最低でも3ヶ月以上、 場合によっては1年程度は無理だと思います。 事故報告書を保証協会に提出してからは、銀行の延滞督促は以前よりも緩くなります。 3ヶ月以上月越え延滞をしているお客様で延滞している元本及び利息と延滞利息を 一括で返済出来るお客様は1%もいないと銀行は考えているためです。 このまま融資係や渉外行員を延滞督促に行かせるような余裕は、銀行にはありません。 延滞が3ヶ月以上になった場合は電話で月に2〜3回電話で督促する位です。 さらに、延滞期間が6ヶ月目に突入した場合は、 配達記録付内容証明郵便を融資(債権)毎に作成して、 融資残金・利息及び遅延損害金の一括請求をしてきます。 この書類を送付した後に、お客様が夜逃げをしていないで面談が出来る場合は、 面談をして再度一括弁済の話をしてきます。 それでも返済が出来ない場合は、 先に述べた準備段階から正式に信用保証協会に代位弁済の請求をあげます。 信用保証協会に代弁済の請求をあげる際に銀行にとって大切になってくるのは、 銀行が信用保証協会に代位弁済の請求をあげるに至るまでの経緯説明書です。 これは延滞発生から代位弁済になるまでの経緯を詳細に記録しておきます。 例えば、○月○日の○時○分に会社の電話に連絡をしたとか、 社長の携帯電話に連絡をしたとか、留守電の場合は留守電の内容、 連絡が取れた時はその内容について克明に備忘録として記録を残しておくのです。 このようにしておく事で、信用保証協会から代位弁済の否認を受けないように しているのです。 上記の場合はあくまでも徐々に返済が出来なくなっていくケースです。 突発的な事象(1回目の不渡りを出したり、経営者が失踪してしまい事業の確認が 取れない場合等)やその他債権保全に係る事項(経営者が犯罪に加担をして 逮捕されたり、事業において何らかのトラブルに巻き込まれて、 売掛債権が回収できなくなる場合等)は、もちろん銀行の対応も違ってきます。 1回目の不渡りが出た場合、銀行は直ちに信用保証協会にもその旨を伝えます。 また、銀行がお客様の行動を見て債権回収が困難になる場合も同様に信用保証協会に 連絡をしておいて、不動産担保を入れている場合は仮差押の準備、 定期預金や定期積金がある場合は預金の差押の準備をします。 このように一見すると銀行は血も涙もないと思うかもしれませんが、 銀行も事業として融資業務をしているので、貸倒れしていくのをもちろん指を咥えて 見ているわけにはいきません。 みなさんもそうかもしれませんが、個人的にお金を貸して、 なかなか約束の期日を守ってくれなくてお金が戻ってこなければ、 あらゆる手段を考えて貸したお金の回収に走るのとまさに同じことだとは 思いませんか? それでは、信用保証協会はどのような行動を取ってくると思いますか? 基本的には債権管理を銀行に任しているので、代位弁済になるまでは信用保証協会は これといった行動はしてきません。 あえて言うならば、銀行から事故報告書を受理してから代位弁済になるまでの期間に 月1回のペースで配達記録付内容証明郵便を送って一括弁済の請求をしてくるくらい です。 もちろん、代位弁済が終了してからは、債権が信用保証協会に移るので、 債務者(融資を受けているお客さん)に対して信用保証協会から呼び出しがあります。 呼び出しがあってからは債権管理課の担当と今後の弁済について相談をして 毎月の弁済に入っていきます。 担保を入れて信用保証協会から融資を受けている場合は、担保物件の処分をして、 それでもまかなえない場合は、残金をお客様が返済できる金額で分割弁済を していきます。 借入れている融資の内容が全て無担保扱いであれば、担当と協議の上、 お客様が返済できる範囲で分割弁済を開始します。 代位弁済になった場合は、今後の弁済が終了するまでは もちろん新規融資は受けることが出来ません。 たまに、代位弁済になっても他県で新規創業という形で融資を受けられるという 相談を依頼されますが、99.9%そのような事が通用するとは思わないで下さい。 なぜなら、信用保証協会は何処の都道府県でも現在はオンライン化がされており、 調べればそのお客様の内容を全て確認する事が出来るからです。 以上、返済出来なくなった場合の銀行の対応と信用保証協会の行動について お伝えしてきました。 どうですか? 信用保証協会は意外にも銀行よりもお客様にとって優しいとは思いませんか? 何かの理由があって返済が出来なくなると経営者は、 えてしてお金の事(借金)しか考える事が出来なくなって、 事業の事は今まで以上に疎かになってしまう傾向があります。 RCSではこのように何かの理由があって返済が出来なくなったお客様のお手伝いを 実は得意にしています。 入り口(新規融資)が得意な融資関係のコンサルタントは多いですが、 真のコンサルタントは出口まで(新規有を受けてそのお金を上手く回転させる事と 無事に返済が終わるようにする)面倒を見ることが出来なければ意味がないのでは ないでしょうか? はっきり言わせて頂きます。 中小零細企業・個人事業主にとって信用保証協会を知っているのと知らないのでは 今後の事業の命運を左右すると言っても過言ではありません。 まして、今年は信用保証協会の融資の保証形態が10月1日から変更になります。 今後もRCSでは信用保証協会についてはこのメルマガを通じて情報発信を していきますので、信用保証協会の事で不安や悩みがありましたら連絡を下さい。 ご相談はこちら⇒ mailto:info@r-cs.net 次回は、久しぶりにリスクマネジメント(法人版)についてお伝えしようと考えております。 《原文作成:篠崎 啓嗣》 《編集:赤沼 慎太郎》 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2.編集後記 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 最後までお読みいただきありがとうございました! 第20回目も引き続き「信用保証協会を徹底解体!」という内容でしたが いかがだったでしょうか? ところで、最近おもしろい本を読んでます。 原文作成を担当してくれている篠崎さんに薦めてもらった本で、 最近、話題にもなっている本なんですが、 「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?」 という本です。 名前を聞いただけでちょっと興味が湧いてしまう本ですよね。 内容は、経営者が知っておくべき会計の知識を分かりやすく、 身近な問題を具体例としてコンサルタントが新米社長に伝えていく という設定で、とても読みやすく分かりやすい本です。 なかなか、「会計」というと難しいそうだし、面倒くさいという イメージがどうしても先行してしまいます。 しかし、経営者としては、知っておくべき知識であると思います。 「デキる社長」というのは、多くの場合、自社の数字を把握していて、 数字の見方も基本はきっちり抑えている人が多いです。 顔が広くて、営業トークがうまいことも大切なことですが、 会計を知らずに自社の数字の把握がどんぶり勘定では、 業界の動向が上向きの時は良いでしょうが、下り坂に差し掛かり始めると、 とたんに業績が落ちてしまうというケースが多いです。 この本は、会計が苦手な人も読みやすい本だなという印象なので、 この際に少し会計について知っておくことも良いと思います。 興味のある方は、こちらのURLをクリックすると紹介のページが見れます。 ⇒ https://www.directform.info/rdr.do?id=1529 それでは、来週も宜しくお願い致します! 《赤沼 慎太郎》 ----【お知らせ】------------------------------------------------------ このメルマガを読んでくださっている皆様の個々のご相談を受付けております。 メルマガ読者の皆様には、メール相談を無料で受付けておりますので、 どうぞご活用下さい! ※面談による相談は有料とさせて頂いております。 ご相談の際は、お名前、メールアドレスを必ず記載してください。 記載のないご相談には一切お応えできません。 ご相談はこちら⇒ mailto:info@r-cs.net また、宜しければ、何でも良いので、意見や感想がございましたら 下記メールアドレスまでお寄せいただけますと、 とても励みになりますので願いします。 ご意見、ご感想はこちら!⇒ mailto:info@r-cs.net バックナンバーはこちら!⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000208702/ ==================================== 発行元 : 株式会社 リカバーカンパニーズスピリッツ 運営・編集 : 赤沼 慎太郎 寄稿・監修 : 篠崎 啓嗣 ホームページ : http://www.r-cs.net/ Eメール : mailto:info@r-cs.net ____________________________________ ご意見、ご質問、ご相談のメールをお待ちしております。 また、取り上げて欲しい話題、ご質問もお待ちしております。 ⇒ mailto:info@r-cs.net このメールマガジンは、『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を 利用して発行しています。 解除は http://www.r-cs.net/mm.html からできます。 このメルマガを皆さまのお知り合いにご紹介して頂けたら幸いです。 その際はこのまま転送してください。 copyright 2006 Recover Company`s Spirits All Rights Reserved. ====================================


