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映画史とその背景(美術や演劇、芸術運動など)や、カメラ、レンズといったハード面をも絡めながら、いまさら人に聞けない映画用語を解説しつつ、感想文や個別の作品の作家論ではない視点での映画の話を展開します。

  • 周期 隔週刊
  • 最新号 2008/08/11
  • 発行部数 108
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2007/12/31

映画アカデミア 第34号

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        映画アカデミア 第34号をお届けします

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こんにちは。

前回は人間の知覚と一致する映像をつくるのは
難しいという点について少しふれました。

以前、被写体の前景と後景の距離感は、
焦点距離の違うレンズを使うことによって、
また撮影位置によって異なるとお話しました。

そして望遠レンズを使った映像は、
画面の遠近感がなくなり、手前と背景が圧縮されたような
ものになるといったこともお話しました。
どのような映像のことなのかということを
今回はお話します。

皆さんは駅伝やマラソンのテレビ中継を
ご覧になったことはありますか?

通常1位選手をフォローしていますよね。
その後ろを2位の選手が一定の距離をあけて走っているとします。
そのときの画面手前の選手とその後方の選手、
1位と2位の選手をそれぞれ被写体の前景と後景とします。

たまに画面が、1位と2位の選手をおさめた
上空からの映像に切り替わりことがあります。

上空からの映像を見たときに
「意外に1位と2位の差があいてる」と
感じたことはありませんか?

選手たちの前方から撮影している映像は、
1位と2位の差が詰まって見えるんですね。
距離感が圧縮されているというのはこういうことです。

反対にいうと前方から撮影された映像で
1位と2位の選手を見ていると、
「2位が迫ってきているな」とか
「追いつかれてしまうんじゃないか」と思っても、
案外その差はまだわりと開いていて、
実際どのくらい距離が縮まってきているのか、
または、思ったよりなかなか追いつかないな
と感じることがあると思います。

画面から受けとられる感じが、
実際にその場にいる感じと違うことはままあり、
同じ対象物でも撮り方によって印象が異なるという一例です。

駅伝やマラソンのテレビ中継を見る機会があったら
ちょっと注意して見てみてください。

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            映 画 談 話 室

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前回から現像処理のお話をしています。
今回は黒白フィルムの現像処理についてご説明します。
基本的な処理工程は次の通りです。
〔撮影済みフィルム〕
   ↓
 1.現像
   ↓
 2.水洗
   ↓
 3.定着
   ↓
 4.水洗
   ↓
 5.乾燥
   ↓
〔完成画像フィルム〕

一般的に現像または現像処理といった場合、
上の1から5までのことをあらわしています。

順番に見ていきましょう。

まず「1.現像」です。
フィルムには感光乳剤が塗ってあります。
現像液で処理されることにより、
フィルムに塗ってある乳剤中の銀が化学反応を起こし、
感光した銀と未感光の銀に分かれます。
この還元作用をおこなうことが狭い意味での現像です。

「2.水洗」は、
充分現像が終了したフィルムを現像液から取り出して、
現像液を洗い流す作業です。

「3.定着」については聞きなれない言葉かもしれません。
現像作業の終了したフィルムは定着液に移されます。
定着液の中で未感光の銀は取り除かれ、
現像された(還元された)銀だけが残ります。
つまり、定着液中の薬剤の影響を受けずに
そのままフィルムの乳剤層の中に残った銀が、
結果的に画像としてフィルムに「定着」するのです。

「4.水洗」は乳剤中の余分の薬液を
すべて洗い出すために行います。

そして水洗の終わったフィルムは「5.乾燥」され、
現像処理が完了します。

ネガフィルムでの現像処理をご説明しましたが、
プリントフィルムのときは
始めの〔撮影済みフィルム〕が〔焼付け済みフィルム〕に
変わるだけで、基本的な流れは変わりません。


次号(第35号)発行は1月14日(月)の予定です。
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  映画アカデミア
  発行者:松本賢剛

    発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 
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