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2007/08/27

チネチッタ高知【瓦版】9月号

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チ|ネ|チ|ッ|タ|高|知|【瓦版】 2007年9月号 
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                    2007/08/28    vol.14

        月刊 高知のオフシアター上映情報



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[もくじ]
 1・・・・9月のオフシアター上映
 2・・・・連載☆映画、時空旅行(10)

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■1.9月のオフシアター上映
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★きみにしか聞こえない
(監督:荻島達也/日本/2007年/107分)
公式:http://www.kimikoe.jp/index.html

日時:9月7日(金)13:30/19:00
   9月8日(土)10:00/14:00
場所:自由民権記念館民権ホール
主催:とさりゅう・ピクチャーズ

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★ロ那木
(監督:大木裕之/日本/200年/分)
公式:http://www.alles.or.jp/~kae74/one/9.html

日時:9月8日(土)19:30(食事は要予約で18:00から)
場所:オブリガーダ
主催:クラブ旭ワンコイン上映会

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★レフト・アローン第1部
(監督:井土紀州/日本/2004年/93分)
CTO:http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=5427

日時:9月17日(月・祝)13:00/16:00/19:00
場所:メフィストフェレス3階
主催:うらりゅう・ピクチャーズ

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★今宵、フィッツジェラルド劇場で
(監督:ロバート・アルトマン/アメリカ/2006年/1時間45分)
公式:http://www.koyoi-movie.com/

日時:9月14日(金)13:40/15:40/17:40/19:40
場所:高知県立美術館ホール
主催:シネマ・サンライズ

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★善き人のためのソナタ
(監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク/ドイツ/2006
年/138分)
公式:http://www.yokihito.com/

日時:9月20日(木)〜21日(金)
   11:30/14:00/16:30/19:00
場所:高知市文化プラザかるぽーと
主催:財団法人高知市文化振興事業団

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★海でのはなし。
(監督:大宮エリー/日本/2006年/71分)
公式:http://www.umidenohanashi.com/

日時:9月23日(日)13:00/16:00/19:00
場所:蛸蔵
主催:グラフティ、とさりゅう・ピクチャーズ

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★サン・ジャックへの道
(監督:コリーヌ・セロー/フランス/2005年/112分)
公式:http://www.saintjacques.jp/

日時:9月28日(金)13:30/15:35/17:40/19:45
場所:高知県立美術館ホール
主催:こうちコミュニティシネマ

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■2.連載☆映画、時空旅行(10)
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★オーメン
(監督:リチャード・ドナー/アメリカ/1976年/111分)


 毎日暑いですからねぇ。ちょっとでも涼しくなるようにと思って再見しまし
た。当サイトの掲示板の書き込み番号がもうすぐ666になることだし、これ
も何かの縁というわけです。

 中学生の頃、封切で観たときは、かなり気色悪かったです。わけがわからな
い不気味さにムカムカした覚えがあります。首が飛ぶのと悪魔の印666が深
く印象に残りました。

 大人になってDVDで見てみると、意外に怖くもなく不気味でもありません
でした。映画ファンとしては感覚が鈍磨しておりますな(笑)。
 首が飛ぶシーンなど私の記憶ではもっと派手だった(スケール感があった)
ように思いますが、あっさりしておりました。

 ロバート・ソーン(グレゴリー・ペック)は、イタリア駐在のアメリカ大使。
ローマのあの噴水が出てきます。デミアンが4、5歳になるとイギリスへ転勤
となり、舞台はロンドンへ。その後、デミアンの謎を解くため、カメラマンの
ジェニングス(デヴィッド・ワーナー)と中東へ行ったりします。

 まず最初の突っ込みどころは冒頭からでした。待望の子どもが死産だったた
め、ロバートは同じ日の同時刻に生まれた男の子を養子にします。妻キャサリ
ン(リー・レミック)に内緒の縁組でした。オイオイ、死産のショックを妻に
与えないためとはいえ、それはないんじゃないの?

 だけど、この奥さん、本当に神経が細いのです。デミアンの反抗に参ってし
まうのです。反抗期の子どもに母親が負けてどうすると思いますが、子どもを
怖がるようになってしまいます。こうなると妻に内緒でデミアンを養子にした
ロバートの気持ちがわからなくはないです。
 そうなんです。この映画の怖さは、だんだんに追い詰められていくロバート
の立場になって初めてわかるのです。

 イタリアから突然やって来た神父に「デミアンは悪魔の子だ」と言われても、
それは警備員につまみ出させますよね。そんな言葉を鵜呑みにするわけがあり
ません。
 でも、忠告してくれた神父が悲惨な死に方をしたり、デミアンの部屋に山犬
が住みついたり(デミアンは山犬の子だと神父が言っていた)、神経を病んだ
妻が事故死したり(デミアンが乗った三輪車が当たっての転落死)、家政婦や
神父の死を予告するような写真の影を見せられたり、また、写真の予告どおり
のようにしてカメラマンが死んだり、ほかにも色々あったうえに、ついに悪魔
の印だという666をデミアンの頭皮に発見するのです。
 ここまで追い詰められると、日頃、それほど信心をしていないロバートでも、
キリストに相対する悪魔の存在を確信するに至っても不思議はないと思います。

 状況証拠ばかりで、デミアン自身が何かをしたり、させたりという証拠は何
もありません。それにもかかわらず、幼い子どもを悪魔の子だからと殺そうと
する恐ろしさ。不幸続きは、人に冷静な判断をできなくさせるのですね。

 悪魔は、キリスト教にとって不可欠な存在なのでしょう。この映画の公開後、
教会に行く人が増えたそうです。一時的な現象でしょうけど。あらゆる不幸
(将来の不幸も)を悪魔のせいにして、その不幸から逃れるためにキリストに
救いを求めるということでしょうか?

 人の不幸を食い物にする霊感商法などは、上記の現象を応用したものでしょ
う。いかに不安を煽られても、うん十万円もする壷を買わない自信がある人は、
別に信念がある、あるいはどんな精神状態でも冷静な判断ができる、若しくは
お金がないのいずれかでしょう。

 そんなことまで考えて、『オーメン』はホラーでもオカルトでもなく、人の
心の闇を照らした普遍性のある心理劇だと思いました。

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【編集】お茶屋
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    マガジン名 :チネチッタ高知【瓦版】
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