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2006/11/23

「一日一冊、読んだつもり!」No.36 日本はなぜ縮んでゆくのか

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     一日一冊、読んだつもり! <第36号> 2006/11/23(木)
  
     − 本をたくさん読みたい、でも読む時間がないという方へ −
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次回は11月26日(日)です。
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■今日の一冊
日本はなぜ縮んでゆくのか
古田隆彦(情報センター出版局)
http://tinyurl.com/ybcwpn


■一言で言うと・・・

石器時代からの人口統計を分析していくと増減を繰り返す5つの大きな
波動があるのがわかる。現在は人口波動の理論で見ても人口が減少する時期である。
この波動に逆らって対策を行ってもほとんど効果は期待できない。
それよりも、人口減少に見合った社会や経済構造を作り上げる努力をするべきだ。


■3つの大切なポイント

1、人口減少の真の原因は、生存環境が飽和化したときに起こる
  「人口抑制装置」である。動物界では、個体数が飽和状態に近づくと
  食糧不足、環境悪化、接触刺激の増加、生殖抑制、子殺し・共食い、
  集団移動化、集団自殺化などの生理的な「抑制装置」が働き、
  一定数を保っている。
  人間も動物である以上「抑制装置」は同様に働くが、妊娠抑制、
  都市化、社会的頽廃化、晩婚化、非婚化などによる文化的な「抑制装置」が
  同時に働いている。

2、スウェーデンの出産・育児支援政策の先例が示していることは、膨大な
  支援政策で出生率はある程度回復できるが、ほんの少しでも手を抜けば
  たちまち低下していくという事実である。

3、21世紀の国際社会をリードしていくのは、20世紀型の成長・拡大型
  国家ではなく、人口を減少させ、食料・資源・エネルギーを抑制し、
  かつ廃棄物を減少させるような国家である。江戸時代の日本はその観点で
  世界にも誇りうる国家だった。

■渡辺篤志の読書日記

1999年に書かれた本ですが、極めて示唆に富んだ、今読んでも
非常に参考になる本です。僕は基本的に人口減少問題楽観派ですが、
その考えを「人口波動」という理論で明確に支援してくれています。

一般的に人口減少の原因として女性の社会進出とか子供を持つことによる
費用の増大などが上げられていますが、僕はずっと「そんな経済的なことだけで
説明つかないんじゃないかな?」と思っていました。

それよりも「人口が急に増えすぎてしまったことで、集団無意識で『これ以上
増えたらヤバイ』と感じて、本能的に人口を減らしているんじゃないか」と
思っていたのですが、その考えはあながち間違っていなかったようです。

最近、親が子供を殺してしまったりというひどい事件が多いじゃないですか。
これも、人口が増えすぎたことによる社会的なストレスの現れなんじゃないかと
思っていたのですが、どうやらやはりその側面もあるようですね。

人口が減少することで今までの拡大・成長路線からまったく違うパラダイムに
時代が移っていくのでしばらくは大混乱があると思いますが、
その混乱の後には成熟した、今社会に起こっているような問題も解決されている、
住みやすい世の中になっていると思います。


↓↓ ぜひお知り合いの方にもお勧め下さい ↓↓

  http://www.mag2.com/m/0000207911.html



「一日一冊、読んだつもり!」

発行責任者: 渡辺篤志

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渡辺篤志
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